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3・11に思うこと

いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが
苦しかった

いのちより
大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった
 
     星野富弘『いのちより大切なもの』より



星野富弘氏がこの詩をつくったのは1986年。
それ以来、
「いのちより大切なものって何ですか?」と
質問され続けていたそうですが。

2011年3月11日、東日本大震災以降、
この質問をするかたが、ほとんどいなくなったそうです。


いのちは大切なもの。

それを否定する気はまったくありません。
でも、星野氏はこう語ります。

いのちが一番大切になってしまったら、
それは、「死」を敵にすることになります、と。



じゃあ、なにが大切なのか?
私にはまだわかりません。


大震災のことを、
私は、自分や家族が無事だったため、
よくあるひとつのニュースとしてみていました。
ほんの少し心を痛めてるくらいで。


年々、
3・11以降苦しんで生きている人たちがいることに
心が向くようになりました。



自分のいのちより大切なものがあると思い、
自分以外のものに関心を向ける。

そこから、自分に与えられた人生の役割や使命を見つける。

見えてこないかもしれません。
順調なときは、いのちや死のことなんて考えずに
過ごしてしまっているかもしれない。

でも、見つけようとしていることまで忘れたくない。



薄情な私には、なにができるのか。
こんな私でもできること。
それは探していこうと思います。



  くり返す   

くり返すことができる
あやまちをくり返すことができる
くり返すことができる
後悔をくり返すことができる
だがくり返すことはできない
人の命をくり返すことはできない
けれどくり返さねばならない
人の命は大事だとくり返さねばならない
命はくり返せないとくり返さねばならない

私たちはくり返すことができる
他人の死なら
私たちはくり返すことはできない
自分の死を

   (『谷川俊太郎詩選集1、集英社文庫』より)




くり返してはならないあやまちを、くり返さないように。

今日もありがとうございます。

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