2018. 04. 21  
時間は私たちを悲しがらせたり、うれしがらせたり、
懐かしい気持ちにさせたり・・・と、深く心を揺さぶるんだと思います。

  (『いわずにおれない』まど・みちお)




時間が私を悩ませています。
小学2年生の長男の算数。

最初の単元でつまづいているのです。
たとえばですね・・・

8時に家を出ました。
学校に8時15分に着きました。
何分歩きましたか?

給食を食べ始めたのは12時です。
家に帰ったのは3時20分です。
食べ始めから家に帰るまで、何時間何分ですか?


これが分からないのです。


時計を読めるのにわからない?
なんで?って思ったんですけど、

時間と時刻は違う、ということが分かっていない。
ということが分かりました。


けっこう難しいです。

子どもには、「今」しかないんですね。
今を一生懸命生きるのが上手やなあと思っていたんですが、
今しか知らないからなんですね。

去年のことを「昔はさあ~」なんて言ったりするのを聞くと、
なんて生意気な♪なんて感じるのですが、

ちょっと前のことも昔も、今じゃないってことが共通してて、
それしか分からないんですね~。

じゃあ、今しか分からないほうが毎日を真剣に、
時間を無駄にしないで生きられるのかなあ・・・


若い頃、僕の時間は未来へ向けて無限にあるように思えた。
今、僕は終末の時間から逆算する。
すると、人も風景も、そう、何もかもが違って見えてくる。
僕は、疾走する。

  (蜷川幸雄)


この想いが分かるようになりますよね。
終わりの時間にどの数字を当てはめるかは分かりませんが、
時間の逆算をして、今を大切にする。

これが大人のやりかた。
時刻が分かるだけだと、今しか存在しなくて。

時間は積み重なっていくもの、と理解することで、
思い出や未来を、
大切にできるものが増えるのかなとか想います。


感動せずにおれないのは、
限りあるいのちである私たちの出会いです。
無限の空間と永遠の時間の中で、
極微のひと粒が別のひと粒と同じ場所、同じ時にい合わせるなんて、
本当に奇跡のようなものでしょう?

   (まど・みちお)



ロマンティックになってる場合じゃなかった。
本当に分からないと困るのでした。

とりあえず、24時間を定規のようなメモリで表したものを使ったら、少し分かってきたみたいでした。

この定規みたいなものが時計やねん!っていうのが
子どもの頭の中では「?」なんですけどね。

針が同じ円をぐるぐる回ってるだけで、「時間がすすんでる」、というのが不思議でたまらないみたいです。

はじめて時計を作ろうと考えた人は天才ですね。
あの円と針とメモリだけで時間を表そうと思いついたのですから。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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2018. 03. 11  
3月11日、まだ東日本大震災を忘れたくないので、
震災にちなんだ詩を載せたいと想います。

「大震災第一春の歌」  与謝野晶子


おお大地震と猛火
その急激な襲来にも
我我は堪へた。
一難また一難
何んでも来よ、
それを踏み越えて行く用意が
しかと何時でもある。

大自然のあきめくら、
見くびつてくれるな。
人間には備はつてゐる
刹那に永遠を見遠す目、
それから、上下左右へ
即座に方向転移の出来る
飛躍自在の魂。

(中略)

誰も昨日に囚はれるな、
我我の生活のみづみづしい絵を
塗りの剥げた額縁に入れるな。
手は断えず一から図を引け。
トタンと荒木の柱との間に、
汗と破格の歌とを以て、
かんかんと槌の音を響かせよ。

(中略)

新しく生きる者に
日は常に元日、
時は常に春。
百の禍も何ぞ、
千の戦で勝たう。
おお窓毎に裸の太陽、
軒毎に雪の解けるしづく。




与謝野晶子が、関東大震災のあとに歌ったものです。
1923年に発生した大震災、95年前かァ、大昔ですねえ。

このときの被災者約190万人。
死者は10万人を超えたと記録に残っています。


首都でこれだけの被害、その後の風評被害や、
物資が行き渡らないために餓死者も多かったなど、
あのときも地獄のようだったんじゃないかと想像します。


それでも、この詩の力強さには圧倒されますね。
情熱の人らしく、「闘って勝つ!」と宣言しています。
これくらいの気丈がなければ乗り越えられなかったのかも。


今の時代もいつ天災が起こるか、どこで起こるのかわからないですが、
支援や復興技術などは格段に良くなりました。
餓死者続出なんてこともないですしね。

月日とともに悲しみは薄れていってしかるべき。
だけど、あのときの政府の対応や放射能へのあやふやな情報による風評被害、
「絆」というスローガンのもと、単身者が負担を強いられたり、肩身の狭い思いをしたなんてこともあったということを最近になって知ったりして。
忘れてはいけないことがある、そういう震災だったと想います。



日は常に元日、
時は常に春。


やる気が満ち溢れてくる言葉です。
イヤなことから目をそむけず、新しい未来を創っていきたいです。




『地震と独身(酒井順子:著)』
被災地に住む独身(主に親と離れて暮らしている20~40代)のかたたちを取材したルポ風エッセイ。
「絆」を盾にされたら黙るしかなかった状況がわかりました。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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2018. 03. 03  
「春 泉 バネ 英語じゃみんなスプリング!」


まだまだ寒いし、ウチのまわりは雪景色なんですが、
少しずつでも春の訪れを感じられるようになりました。

ということで、春を感じる詩をご紹介。

『対詩 2馬力(谷川俊太郎、覚和歌子:著)』より。



「春 泉 バネ 英語じゃみんなスプリング!」と
中一女子がはしゃぎながらスキップしてやって来た

   (谷川俊太郎)



懐かしいな~!
春もバネも同じ、「spring」
なんで~?って思いましたよ、習ったとき。


日本語でいうと、「雲」も「蜘蛛」も同じ「くも」と呼ぶようなもの?
言葉って面白いですね。


我が家の長男(小1)、初めて英語の授業がありました。
ちゃんとしたカリキュラムというよりはオリエンテーションくらいですが。

外国語指導助手のアーサー先生がやって来るとお便りにあって、
その日帰宅した長男にどんなんだったか聞いてみたんです。


アーサー先生、どんな人やった?
「中国人だった」

アメリカから来たって書いてたけど、中国系の人か~。
「あ、違った。アメリカ人。髪の毛、薄い黄色。
ただのアメリカじゃないよ。北!アメリカだから。北アメリカ人」


広いな・・・アラスカ?まあ、ええわ。
最初になんて英語ならったん?

「ノーーーーー!!」


マジ?なにそれ。
「NOと言えない日本人」に物申しに来たんかい?
ほかに習わんかった?

「え~と、ハロー♪」

うんうん、あいさつは大事やな。他には?
「ナマステー♪」
「それからね、チャオ♪」



めっちゃグローバルしてるやん。。。
アーサー先生、興味あるわ~、見てみたいわ~。

「見に来たらいいよ!あ、でも先生、
うかつに教室に来ないよ」



そりゃ、うかつには来ないよ!
うっかり八兵衛さんじゃあるまいし☆



もういいよ、なんでもOK、春だから。
ところで最近神社に行ったとき。

雪の上に、猫にしてはちょっと大きい足跡があったんです。

なにかな~と思っていたら、
タヌキ発見!!

ウチの市でキツネは見てもタヌキは初めてだったので
うわ~♪と思って。

そして鹿の足跡も発見!


まだまだ寒いですが、
動物たちは春を感じて行動を始めているんですね~。




今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
2日連続の暴風雪警報でしたが、ウチのところは全然大丈夫でした。
積もった雪がべっしゃべしゃで、このべしゃべしゃを見ると、
「あったかくなったんやな、春やなァ」と感じます。

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2017. 11. 21  
おやすみなさい   石垣りん

おやすみなさい。

夜が満ちて来ました。
潮のように。
ひとりひとりは空に浮かんだ
地球の上の小さな島です。

朝も 昼も 夜も
毎日
何と遠くから私たちを訪れ
また遠ざかって行くのでしょう。

いままで姿をあらわしていたものが
すっぽり海にかくれてしまうこともあるように。
人は布団に入り
眠ります。

濡れて、沈んで、我を忘れて。

私たち 産まれたその日から
眠ることをけいこして来ました。
それでも上手には眠れないことがあります。

今夜はいかがですか?

布団から やっと顔だけ出して
それさえ 頭からかぶったりして
人は 眠ります。
良い夢を見ましょう。

財産も地位も衣装も 持ち込めない
深い闇の中で
みんなどんなに優しく、熱く、激しく
生きて来たことでしょう。

裸の島に 深い夜が訪れています。
目をつむりましょう。

明日がくるまで。

おやすみなさい。





冬が近づき、寒さがだんだんと厳しくなってきます。
寒いな~。
暖房費が~(泣)、なんて思うことばかりのようです。

でも、夜はちょっといいかもしれません。

冬の夜って、とても静かじゃないですか?


春や、とくに夏なんて、虫の声もするし、
何となく外に何かの気配があるというか。
活動の雰囲気が消えないです。


でも、冬はしんとしています。
あたたかい布団にもぐりこんでぬくぬくとしてると安眠しやすいように想います。


夜の安眠を妨害する「暴走族」とやらがいまだに出没するそうですね。
名前から恥ずかしい思いをさせて暴走族を根絶させよう!ということで、
珍走団」とも呼ばれているとか(笑)。


ありがたいことにウチの地域にはいないんですが、
それでも札幌とか大きな市には出没しているみたい。

でもね。
冬はバイクに乗ってないんです、彼らは。

やはりワルでも凍った路面や雪などで事故るのは恐ろしいそうで。

じゃあ、冬は何にもしてないの?って思ったら。
歩いてるそうです。


みんなで。
そして自分の名前やチーム名を大声で言ってるんだって。

選挙?

耳あてとかしてんのかな。ププッ(=∀=)かわいいかも。
そしてそんな彼らはこう呼ばれています。

珍歩団
(歩は「ぽ」と読んでください。ま!お下品ザマス!)


ハンパなワルは北国では通用しないぜ!!



上記の詩はこの本より引用しました。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました
詩ってどういうふうに解釈しても許されると思うんですが、
これ何度も読み返すと、「ふたりで」寝てることを言ってるのかもって想った♡

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2017. 10. 08  
日曜の朝飯


父さんや母さんは働く為に食べる
子供のあなた達は
よく食べよく大きくなり
よく歌ひ
よく学校へ行き
本を読み
よくモノを知るやうに食べる
ゆつくりおあがり
たくさんおあがり


       (与謝野晶子詩集より抜粋)




与謝野晶子といえば、「情熱の女性」(略奪愛ですもんね)というイメージ、
戦地に赴く弟にむけた、「君死にたまふことなかれ」などの歌で有名でしょうか。


生活はかなり貧窮していたそうです。
きっと子供たちとゆっくり食べる時間はほとんどなかったんじゃないでしょうか。


でもこの「日曜の朝飯」は、与謝野家のおだやかな朝食の時間が伝わってきますね。
与謝野晶子もこんなにやさしい母のまなざしを持っていたんだなあと感じます。


「ゆつくりおあがり」


慌しい日々が続いたとしても、1週間のうちどこかでホッとしたゆっくりの食事。
大事にしたいです。


食べるべきものはカラダの栄養。
食べたいものはココロの栄養!






今日も最後まで読んでくださってありがとうございました
良き日曜日をお過ごしくださいね。

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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
くわしくは「自己紹介」をご覧いただければ嬉しいです。
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