国民のためか、自分のためか。






『フランス人は自分たちで争わない(原案:ロボットマナブ 大仏見富士:著)』を読みました。
以前紹介した、『自衛隊入隊日記』の作者の、自衛隊除隊後、フランス外人部隊に入隊するお話です。
*自衛隊入隊日記の記事は、この記事のすぐ下にあります。


面白いけど・・・怖いかも。
文体がほのぼのしていて牧歌的。
なのに読み終わってから、「これ、けっこう怖いかも・・・」とゾワッとしたんです。


「フランス外人部隊」というものがなんなのか。
フランスの軍隊のひとつであり、外国人だけで構成された部隊です。


犯罪歴がなく、40歳以下の男性なら応募して採用される確率が高いそうです。
日本人もちょくちょく行ってるようですね。


原案者のロボットマナブ氏が応募しにフランスへ。
けっこうゆるい検査で合格しちゃいました。

名前は、「貞子 誠」と勝手に命名されて。
日本人にいるだろ?こういう名前。という理由で(笑)。


いろんな国からやってきてる人たちが集まる場所。
面白エピソードがいっぱいあって、
訓練の厳しさ以外は、ほとんどゆるゆる、お国柄が出てまいります。


その中でショックというか、日本人にはわかりづらいことが出てきました。



服が畳めない



軍隊ですから規律は厳しく、生活面でもきちんとすることは要求されます。
そのひとつは、整理整頓。
自分の衣類は、自分の棚に整頓して保管する。

服、畳みますよね。フツー。


出来ない人がいるんです。
くるくるっと丸めてポイっと棚に放り込むだけの人が。


鬼軍曹から叱られます。
「ちゃんと畳んで入れろ!」と。


言われた人はこう反論します。
「畳むって、なんですか!?」
「内戦ばかりだったのでわからん!」
と。


鬼軍曹は、衣類の畳み方を教えるのです。


こういうこと、日本では起こりにくいと思うんです。
いくら整理整頓ができなくても、ヘタでも、
服を畳むということを知らない人って少ないんじゃないか。


フランス外人部隊では、こういった生活面から教える場面が多いそうです。


そこらへんを著者はこう書いています。


教育の水準が低いことが人物の思考、行動に直結していることが明確に分かるのがこのフランス外人部隊の生活だ。
ボランティアから学んだことは、人間の年齢関係なく、知識と教育が無いと人は動物に成り下がること。
そして日本の生活がどれだけ国民に優しいものであるか、ということだ。



疲れと不安にさいなまれているときに感じたことは、


自分の正しいと思った判断が「間違っている」と指摘する人間が少なからずもいて、自分自身の判断力が低下しているのかと錯覚させられる。
小学校にも通っていないまま大人になった仲間たち。
その中にいると、正しい判断も、「間違っている」と判断して短い物差しで切り込んでくる人間が存在しているのだ。




著者は仲間のことを
「こいつ、バカだ」と見下しているのではありません。

決定的な、教育を受けた・受けないの差に愕然としていたんです。


生まれたころから、武器が身近にあって手にしてきた人たち。
国が貧しくて戦争していた、そんなところに生まれたら、「ソルジャー」になるしかない。
選択権などなく、自分の努力がどうのこうのなんて話じゃない。



フランスで食事がもらえて、寝る場所が与えられて、おまけに給料までもらえて、しかも任期満了したら永住権までもらえる。
それを求めて外人部隊に入隊してくる人たちを責めることなんてできない。


そこで怖くなったのは、タイトルにもある、「フランス人は自分たちで争わない」ってこと。
外人部隊は、歩兵です。
危険なところの最前線に送り込まれるそうです。


ここにある、お互いの利の一致。
ここに寒気がしました・・・。


闘争がないときは、ほぼボランティア活動に専念しているそうです。
地域に貢献しているんですね。
それでもね、いざというときには出て行くのでしょうから。



ホントに、文章が牧歌的で、文章だけじゃなく、羊たちが出現したり、
歌いながらゆっくり歩く行進、
待てども待てども誰も来ない、ゆっくりを通り越したその国の当たり前の数々。


さらっと読み流して楽しむだけでも十分。
だけど、やはり軍隊のお話、なぜ人は人を殺せてしまうのか、
ちょっと考えてしまった本でした。



この時代に、日本に生まれて、本当にラッキーだなと思えます。



フランス人は自分たちで争わない: フランス外人部隊日記 日記シリーズ (ノンフィクションライトノベル文庫)

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コメントのお礼を書かせてもらいました!
ロボットマナブ様へ

先日はコメントをありがとうございました。
本当にびっくりしました。「え?本人なの?」って(笑)

その後、ブログやツイッターを拝見し、ああ本当なんだと納得しました。
すみません、私、アメブロやツイッターのアカウントを持っておらず、なんのコメントも残せなかったんです。
私のブログのリンクまで貼っていただいて・・・私こそお礼を言わねばなりませんね。

著書、どれも楽しく読ませてもらってます。
実はあのコメントいただいた日、『フランス人は自分たちで争わない』をダウンロードしていたんです!
こんな偶然って・・・。
いえいえ、世の中に偶然はなく、全て必然・必要・ベスト。
これも何かのご縁かと、ありがたく受けとめています。


『シックスサマナ』のほうも読んでみましたが、断然、ロボットマナブ様の文章のほうが素敵ですね。
シックスサマナのほうだったら、読み通せなかったと思いますし、ブログで「面白かったよ~」と書かなかったと思いますから。

ぜひぜひ、自衛隊の続編なども書いてくださいね。
すっごく楽しみにしています。

簡単ですが、感想とお礼を・・・。
本当にありがとうございました!



馬場亜紀


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ロボットマナブ様へ

先日はコメントをありがとうございました。
本当にびっくりしました。「え?本人なの?」って(笑)

その後、ブログやツイッターを拝見し、ああ本当なんだと納得しました。
すみません、私、アメブロやツイッターのアカウントを持っておらず、なんのコメントも残せなかったんです。
私のブログのリンクまで貼っていただいて・・・私こそお礼を言わねばなりませんね。

著書、どれも楽しく読ませてもらってます。
実はあのコメントいただいた日、『フランス人は自分たちで争わない』をダウンロードしていたんです!
こんな偶然って・・・。
いえいえ、世の中に偶然はなく、全て必然・必要・ベスト。
これも何かのご縁かと、ありがたく受けとめています。


『シックスサマナ』のほうも読んでみましたが、断然、ロボットマナブ様の文章のほうが素敵ですね。
シックスサマナのほうだったら、読み通せなかったと思いますし、ブログで「面白かったよ~」と書かなかったと思いますから。

ぜひぜひ、自衛隊の続編なども書いてくださいね。
すっごく楽しみにしています。

簡単ですが、感想とお礼を・・・。
本当にありがとうございました!



馬場亜紀

【2017/08/12 06:45】 |
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八咫烏(全力稼働中)
いろいろと考えさせられる記事ですね~・・・。
フランス外人部隊はかなり人気で、私も他の隊員さんの手記などを読んだことがあります。傭兵という考え方でよいのかもしれませんが、まあ、需要と供給の関係なのでしょうね。ただそこでやりとりされるのが、命になるかもしれないというところで、すごくひっかかるものを感じます。それにしても「貞子 誠」って^^;


てかと
お、コメント欄が復活しとるね
この著者の人、自衛隊にいて除隊したって紹介してた人ですよね
そのあとどうしてんのかな?って思ってたけど
精力的に活動してたのね
フランス外人部隊ってのが驚きでしたよ
もう今の人生だと年齢制限に阻まれるから、
生まれ変わったら俺も自衛隊いくわー


節約ドットコム
日本の教育水準が高く恵まれている点と、
そんな生活が当たり前で世界の実情を知りようがないという点が表裏一体になっているような気がします。
一度でもインドに行くと世界観が変わるという話は良く聞く話ですが、それに通ずるところがあるような気がしました。
私も世界に目を向けたい・・・
こうして行動されている方を拝見すると羨ましくもあります。



ミドリノマッキー
入りたくてうずうずしてました。またお邪魔しますね。

常識というか、考え方の尺度が違うんですね。そこが分かるまでが大変そう。
自分は日本を出られそうも有りません。


Re: 八咫烏(全力稼働中)様へ
馬場亜紀
コメントありがとうございます。
フランス外人部隊、検索したらドワーっと出てきますね。あまり日本人の評判が良くなさそうでしたが・・・。
この本にも他の日本人が出てきますが、みんなトライアル期間にやめていました。それぞれ「耐えられない」理由があるようでした。外国との違いにやられていくんでしょうね。
でも名前は「ささき」とか、ごく一般的に呼ばれてました。著者だけ(笑)。

Re: てかと様へ
馬場亜紀
コメントありがとうございます。
パソコンの調子が良くなったわけでもないんですが、やっぱりコメント欄はあったほうがいいなと思って。
著者、すごい行動力ですよね。
そして不思議なことに、外人部隊を読んだのに、日本の自衛隊が素晴らしいと思えてきました。
あいまいな表現ですが、「ちゃんとしてる」って、すごく大切なんだなとしみじみ・・・。


Re: 節約ドットコム様へ
馬場亜紀
コメントありがとうございます。
著者は、「世界は広くて狭い!」「やりたいことをやろう!」
こんな思いが強まったみたいでした。世界を見ると尚更そう思うのでしょう。
私の妹も単身スペインに行って早や6年目です。
就労ビザが取れたとかなんとか言って、ますます張り切ってます。
節約ドットコム様もいつか必ずできると思います!


Re: ミドリノマッキー様へ
馬場亜紀
コメントありがとうございます。私からもまたコメントちょくちょく入れさせてもらいます~。

本を読んで、世界の常識を理解するまで耐えられない、という印象を受けました。
日本にいるほうがいいな、とも(笑)。

ご感想ありがとうございます。
ロボットマナブ
再び登場のロボットマナブでございます。
フランス外人部隊のお話まで読んでいただきましてありがとうございます。
読者様のごく一部には、外国人をバカにした、ということでキツイご意見が来たことがありますが、馬場さんにご察しいただいた通りで、僕は国の教育の差で人が変わってしまう、ということに驚いたんですね。
そのほかにも、常識のギャップというものがありまして。
日本では根っこに住み着いている「思いやり」というものが外国人にはなかったり。
そもそも他人のことを考えて生活する、という概念がなかったり。
自衛隊入隊日記の続編も・・・なんとか考えてみます。当時の日記を読み解かないと、すでに記憶の彼方の出来事なのでなかなか思い出すのが難しくて。
のんびりとお待ちくださいませ。


Re: ご感想ありがとうございます。
馬場亜紀
ロボットマナブ様、
またまたコメントを、嬉しく読ませてもらいました!
悪用されたりしてませんのでご安心くださいませ(笑)。

あのおはなしを、「外国人をバカにしている」と読むかたもいらっしゃるんですね・・・。どうやったらそう捉えることができるのか全く意味不明ですが・・・どちらかというと、ロボットマナブ様が(つまり、日本人が)バカにされる立場にいらっしゃったように感じます。
世界のすべての人を理解することなんて、本当に難しく「無理!」と言いたくなりますが、それでも分かろうとすることはムダじゃないと思ってます。
そういったことも、ご著書から一考になると思えました。
多くの人に読んでもらいたいな。

続編、時間かかりそうですね。続編じゃなく、全く違った素材で書いていただいても嬉しいですよ!
楽しみに待っています。

そちらは蒸し暑さでたまらないかもしれませんね。どうぞご自愛してください。
ありがとうございました。


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コメント
この記事へのコメント
いろいろと考えさせられる記事ですね~・・・。
フランス外人部隊はかなり人気で、私も他の隊員さんの手記などを読んだことがあります。傭兵という考え方でよいのかもしれませんが、まあ、需要と供給の関係なのでしょうね。ただそこでやりとりされるのが、命になるかもしれないというところで、すごくひっかかるものを感じます。それにしても「貞子 誠」って^^;
2017/08/12(Sat) 11:45 | URL  | 八咫烏(全力稼働中) #-[ 編集]
お、コメント欄が復活しとるね
この著者の人、自衛隊にいて除隊したって紹介してた人ですよね
そのあとどうしてんのかな?って思ってたけど
精力的に活動してたのね
フランス外人部隊ってのが驚きでしたよ
もう今の人生だと年齢制限に阻まれるから、
生まれ変わったら俺も自衛隊いくわー
2017/08/12(Sat) 15:13 | URL  | てかと #-[ 編集]
日本の教育水準が高く恵まれている点と、
そんな生活が当たり前で世界の実情を知りようがないという点が表裏一体になっているような気がします。
一度でもインドに行くと世界観が変わるという話は良く聞く話ですが、それに通ずるところがあるような気がしました。
私も世界に目を向けたい・・・
こうして行動されている方を拝見すると羨ましくもあります。
2017/08/12(Sat) 18:24 | URL  | 節約ドットコム #-[ 編集]
入りたくてうずうずしてました。またお邪魔しますね。

常識というか、考え方の尺度が違うんですね。そこが分かるまでが大変そう。
自分は日本を出られそうも有りません。
2017/08/12(Sat) 19:03 | URL  | ミドリノマッキー #-[ 編集]
Re: 八咫烏(全力稼働中)様へ
コメントありがとうございます。
フランス外人部隊、検索したらドワーっと出てきますね。あまり日本人の評判が良くなさそうでしたが・・・。
この本にも他の日本人が出てきますが、みんなトライアル期間にやめていました。それぞれ「耐えられない」理由があるようでした。外国との違いにやられていくんでしょうね。
でも名前は「ささき」とか、ごく一般的に呼ばれてました。著者だけ(笑)。
2017/08/13(Sun) 06:09 | URL  | 馬場亜紀 #-[ 編集]
Re: てかと様へ
コメントありがとうございます。
パソコンの調子が良くなったわけでもないんですが、やっぱりコメント欄はあったほうがいいなと思って。
著者、すごい行動力ですよね。
そして不思議なことに、外人部隊を読んだのに、日本の自衛隊が素晴らしいと思えてきました。
あいまいな表現ですが、「ちゃんとしてる」って、すごく大切なんだなとしみじみ・・・。
2017/08/13(Sun) 06:16 | URL  | 馬場亜紀 #-[ 編集]
Re: 節約ドットコム様へ
コメントありがとうございます。
著者は、「世界は広くて狭い!」「やりたいことをやろう!」
こんな思いが強まったみたいでした。世界を見ると尚更そう思うのでしょう。
私の妹も単身スペインに行って早や6年目です。
就労ビザが取れたとかなんとか言って、ますます張り切ってます。
節約ドットコム様もいつか必ずできると思います!
2017/08/13(Sun) 06:17 | URL  | 馬場亜紀 #-[ 編集]
Re: ミドリノマッキー様へ
コメントありがとうございます。私からもまたコメントちょくちょく入れさせてもらいます~。

本を読んで、世界の常識を理解するまで耐えられない、という印象を受けました。
日本にいるほうがいいな、とも(笑)。
2017/08/13(Sun) 06:18 | URL  | 馬場亜紀 #-[ 編集]
ご感想ありがとうございます。
再び登場のロボットマナブでございます。
フランス外人部隊のお話まで読んでいただきましてありがとうございます。
読者様のごく一部には、外国人をバカにした、ということでキツイご意見が来たことがありますが、馬場さんにご察しいただいた通りで、僕は国の教育の差で人が変わってしまう、ということに驚いたんですね。
そのほかにも、常識のギャップというものがありまして。
日本では根っこに住み着いている「思いやり」というものが外国人にはなかったり。
そもそも他人のことを考えて生活する、という概念がなかったり。
自衛隊入隊日記の続編も・・・なんとか考えてみます。当時の日記を読み解かないと、すでに記憶の彼方の出来事なのでなかなか思い出すのが難しくて。
のんびりとお待ちくださいませ。
2017/08/14(Mon) 22:59 | URL  | ロボットマナブ #-[ 編集]
Re: ご感想ありがとうございます。
ロボットマナブ様、
またまたコメントを、嬉しく読ませてもらいました!
悪用されたりしてませんのでご安心くださいませ(笑)。

あのおはなしを、「外国人をバカにしている」と読むかたもいらっしゃるんですね・・・。どうやったらそう捉えることができるのか全く意味不明ですが・・・どちらかというと、ロボットマナブ様が(つまり、日本人が)バカにされる立場にいらっしゃったように感じます。
世界のすべての人を理解することなんて、本当に難しく「無理!」と言いたくなりますが、それでも分かろうとすることはムダじゃないと思ってます。
そういったことも、ご著書から一考になると思えました。
多くの人に読んでもらいたいな。

続編、時間かかりそうですね。続編じゃなく、全く違った素材で書いていただいても嬉しいですよ!
楽しみに待っています。

そちらは蒸し暑さでたまらないかもしれませんね。どうぞご自愛してください。
ありがとうございました。
2017/08/15(Tue) 06:09 | URL  | 馬場亜紀 #-[ 編集]
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