「ガの一種は、実際には一種以上いるが、涙だけで生きているのがいる」
ピルチャーが口を開いた。「それしか飲み食いしないんだ」
「どんな涙?誰の涙?」
「俺たちくらいの大きさの、陸棲の大きな哺乳動物の涙だ」

『羊たちの沈黙(トマス・ハリス:著)』より。



涙だけで生きているガ。
本当に存在します。

一部の蝶にも涙だけで生きている種がいるそうです。


それらは「ティアーズ・ハンター」と呼ばれています。
・・・こんなに悲しい生き物がいるなんて。美しすぎる。


哺乳動物、とありますから当然、人間の涙も吸います。
日本にはいないようです。
ちょっと残念?かな。
吸い取ってもらいたい涙はたくさんあるように思えますから。


とはいっても、本当にいたらそれはそれで苦労があるようで。
ティアーズ・ハンターには、涙を吸うついでに血も吸うのがいるらしく。

そんな現地の人たちは血を吸われまいと、必死で泣くのをガマンするのです。
ガマンしてガマンして、どうにもガマンできなくなったとき、

寺院などに駆け込んで、うわーっと泣く。
そこまでしてやっと泣けるんだそうです。


世界にはいろんな大変がありますねェ。



涙にもいろいろ種類がありますしね。
涙を流してティアーズ・ハンターに狙われる前に、汗を流せば解決することも多いかも~。




ティアーズ・ハンターを題材に1本映画が出来てもいいな。

『羊たちの沈黙』は、やはり映画がいいかな。
レクター博士の倒錯した魅力は映画のほうが好き。





今日も最後まで読んでくださってありがとうございました
♪な~みだをふい~て~~~by三好鉄生

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上野動物園で生まれたパンダの香香、大人気ですね。
たしかに可愛い。よちよち歩くようになってさらに可愛い。


あのパンダたち、実は中国からレンタルされてるんですよね。
いつか返さないといけないって・・・しゃあないですけど。


『自然と生きもののねだん』って本を読んだんですけどね。



パンダのレンタル料を知ってビックリです。
1年で1頭4000万円です。

高っ!!


パンダほどではないけれど、これまた人気の高い「コアラ」は?
どこの動物園でも見られるってわけじゃない、コアラはいくらなの!?

なんとコアラは、オーストラリアが「無料」でくれてるのです!!

オーストラリア!国土の大きさ以上に心が広い!!


と思ったら、エサ代が1年で1頭につき2100万円
こらコアラ!食べすぎちゃうの!?
エンゲル係数が高いから敬遠されるのか・・・。


ちなみにパンダのエサ代は1頭につき1年で400万円です。
なんと神戸の王子動物園のパンダは、「ニンジン」を食べているのです!!
マジで!見たもん!
パンダも鍛えたらなんでも食べるようになるのか。
コアラもがんばれるか・・・。


動物園の動物の値段、他にも・・・
キリンは1頭で4000万円、
ゾウは1頭3000万円、
ホッキョクグマは1頭6000万円。

絶滅の恐れがある動物は高くなるそうです。
逆にライオンなどは繁殖しやすいから、1頭45万円。
血統書付き猫のほうが高いかも・・・。

動物園の役割は、「動物を絶滅から救う」が主になってきているそうです。



この本、面白かったんですよ。
知らない値段がわんさか出ていて。


ペットのハツカネズミは1匹200円
実験用のマウスは1匹2万円
(無菌状態などの環境整備にお金がかかるそうです)


鹿による農作物被害額 年間65億円
猪による農作物被害額 年間55億円
アライグマによる被害額 年間3億3400万円+文化財破壊


肉専用の牛の生産コストは1頭につき105万円、売れる値段は127万円
乳牛の生産コストは1頭につき50万円、売れる値段は44万円(えっ赤字!?)。


牛に関するコラムで驚いた事実がありました。
牛のゲップや糞が地球温暖化の最大の原因だということで、
牛のゲップをおさえる研究がされているってこと。

ゲップから出るメタンというものが悪いそうなんだけど、
食べてもメタンが出にくくなる飼料の開発が急がれているそうな・・・。


なんか、おかしくない?

牛肉を食べたがる人が多いから牛をいっぱい生まれさせて飼育して。
ゲップがダメだから出ないようにしようってことでしょ。


食べる人が減ればいいだけやん?


この本は子ども向けなんですけど、大人でも知らない情報がいっぱいでした。
私が知らなすぎるだけかもしれませんが。


いろんなところで国のお金が使われてんな~、が率直な感想です。
国のお金ということは、自分たちが払っているお金ということ。
有意義に使われてるのかどうか。
こんなところからも気を配っていくのも大切やなとホントに思いました。




こちら同シリーズ。
たとえば、「飲み忘れで破棄される薬、年間3000億円分」とか。
ムダになっている医療費などを考えさせるきっかけになる本です。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございました
自宅から約2km先で、熊が目撃されたそうです。
小熊らしき小さめの熊が3匹とことこ歩いていたとか。
もっと遠くの話なら微笑ましいんやけどな~、近すぎィ!

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太陽より「お月さま」がいいと思います。


こう語るのは、92歳で現役料理家の桧山タミ先生です。
『いのち愛しむ 人生キッチン(桧山タミ:著)』より。




昔ながらの日本の家庭料理と、生活者としての知恵や心がけを生徒に教え続けて50年以上。
その集大成がエッセイ本として登場しています。


タミ先生のもつ考えがたっぷり書かれているのですが、中でも「いいなあ!」と感じたのが次のことです。


「穏やかな心でキッチンに立つ」

キッチンに立つ人は疲れをためてはいけないんです。
おいしいお料理がつくれませんから。
疲れきってしまった日は料理はきっぱり休みましょう。

ときに女性は家族を煌々と照らす「太陽」って言われることがあるけれど、
わたしは太陽より「お月さま」がいいと思います。

やわらかい光で家族をそっと照らして、疲れた日は
「今日は闇夜。お母さんはお休みしまーす」って言ってサッサと寝てしまっていいの。

料理は毎日のことだから、小さな疲れはなおざりになりがち。
でも毎日のことだからこそ、自分の心身の調子が崩れたら、自分を立て直す時間を大事にすることです。





「元祖女性は太陽であった」と平塚らいてうが言ってから、女性は太陽であれというのが当然のように。
それがいいのは分かってます。
お母さんの機嫌ひとつで家族の雰囲気が決まるともいえますし。
影響力は大きいです。

しかし、疲れることもあるのに太陽のようであり続けるのはしんどいときもあるんです。

子どもが熱を出して一晩中眠れなかったときなんかもそうだし(子どもが元気になるまでは気が張ってて平気ですけど、回復したときにどっと疲れが出ます)、
たとえば楽しい旅行から帰ってきて、みんなはゴロゴロしててもお母さんだけはたまった洗濯をしたり、その日のご飯の用意をしなきゃいけなかったり。
悪いけど、笑顔でないから!ってときがありますよ。


そんなとき、自分は月だと想う・宣言するのは面白いですね。
母業を休みたいとき、アマテラスプレイで
「今日は岩戸に隠れます~」は、自分から放棄してるようでちょっと後ろめたいけど、

お月さまが雲に隠されるように
「今日は闇夜~」は自分に責任がなくていい(笑)。


お月さまのようなやわらかい光のときがいいこともあるし。
いいですね、「お月さまのようにある」という在り方。

しかもお月様は自分では光ってはいないんですよね。

照らす側も素敵だけど、照らされる側の幸せもまたあるような。
照らしてくれる光があるってことなんだから。



エッセイを読んで知ったけれど、
タミ先生、苦労という言葉は使ってないですが相当大変な想いはされてます。

31歳のときにダンナさんが亡くなり、そのとき2人の子どもはまだ小学校にも上がってませんでした。
それから女手ひとつで、料理で身を立てるために夢中で働き・・・今があります。
タミ先生自身がお月さまでいたからこそ、50年以上もやってこられたんでしょうね。


テレビに出たり雑誌に載ったり、料理本を出版したり、そんな華やかな活動はされていないけれど、
地道にがんばってきたタミ先生の言葉だからこそ、素直に聴き入れられるんです。

「お月さまのように」いること、
疲れたらちゃんと休むことを大切にしたいなあって感じました。




写真では分かりにくいんですけど、タミ先生、ニューバランスのスニーカーを履いてるんですよ。
そういうところも素敵です。
タミ先生オリジナルレシピも載ってます。




今日も最後まで読んでくださってありがとうございました

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何を食べたいとも、何もほしいとも思わない。



山の中にぽつんとある、こじんまりとした建物。
海の魚はおらず、川魚とペットショップで買える魚しか展示していなかった。


こんな水族館にはあまり行きたいとは思いませんよね。


そんな水族館がリニューアルオープンしてから大人気の水族館に。
その「北の大地の水族館」のガイドブック的な本、
『いただきますの水族館(中村元、山内創:共著)』です。


水族館プロデューサーの中村氏と水族館館長の山内氏のコラムと、たっぷりの写真・イラスト満載の本です。
中村氏のエッセイに、アイヌ民族のことが書かれていました。


それが冒頭の、
「何を食べたいとも、何もほしいとも思わない」です。


アイヌの昔話の絵本には、この言葉がよく出てくるそうです。
なぜなんですか?と中村氏はアイヌの絵本作者に尋ねます。
答えはこういったものでした。


アイヌにはお金の概念がなかった、そして蔵もない。
蔵に当たるのは野山や川のこと。
それもみんなの蔵。
その日必要な分だけ、捕る。
いつまでたっても空にならない。永遠に続く蔵。
ほしがらなくても手に入るから、「何を食べたいとも何もほしいとも思わない」になる。



このことを聴いた中村氏はエッセイにこう書いています。


人類は文明を発達させて貨幣を発明し、冷凍庫を発明することで、
余分なモノを腐らせずに保存することができるようになりました。
その発明を使って、大量に独り占めすることに夢中になった文明人は、
日々移ろう自然の恵みよりも、けっして腐らず銀行通帳で持ち歩けるお金をありがたがるようになったのです。




文明の発達がダメなわけはない。
ありがたい面は数え切れないほど多い。
でも、「独り占め」の感覚は知らず知らず身についてしまっているのかも、と感じました。

もちろん私も冷凍庫をありがたく利用していますけど。
冷凍庫内、いっぱいためこんでるヮ・・・。
溜める、貯める。
どっちだろう。

「貯める」は蓄えること。
「溜める」は集めとどめておくこと。


せめて蓄えることで、もしものときにはお互い様の精神で困っている人にも使えるようにという気持ちを持つことはしなきゃな~って想いました・・・。



大不人気だった水族館はこんなアイディアで大人気になりました。

日本初・滝つぼ水槽。
世界初・冬は川面が凍りつく水槽。
魚が魚を捕食する行動を見せる、「いただきますイベント」。
温泉水ですくすく育ち巨大化する魚たち

(「魔法の温泉水」として、近くのおんねゆ温泉のアピールにも成功)


行ってみたいな~って思いました。
同じ道内だし!
北見市るべしべ町にあるのか。

スマホで検索していたら勝手にウチから水族館までの行程を表示してくれました。
今すぐ家を出て、バスに乗って電車に乗って・・・
到着は、7時間後。
(ちなみに札幌から約250km、車で5時間です)

北の大地の水族館公式HP

近くて遠いは道内旅行。


小さい本なのに魅力たっぷりでビックリでした。
水族館で「この魚、おいしそう!」って思わず言ってしまい、ちょっと不謹慎かな?なんて想いますけど、
「それでいいんですよ、魚がおいしそうに見えるのは、魚に魅力があるからです!」と。
おいしそうは魅力的。ほっほお~!
*人に対して使うのは控えましょうね(笑)



今日も最後まで読んでくださってありがとうございました

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友がみな われよりえらく見ゆる日よ
  花を買ひ来て 妻としたしむ 
(石川啄木)



困難に遭遇し、プライドを根こそぎにされ、自分を道端にころがっている小石のように感じる時、
人は自分をどのように支えるのだろうか?



『友がみな我よりえらく見える日は(上原隆:著)』です。



17名の人生のルポを集めたノンフィクションです。
どのような人生が集まっているのか?

ホームレス3年目の元サラリーマン、
芥川賞受賞後まったく書けない小説家、
登校拒否の学生、
一度も恋愛経験のないアラフィフ会社員、
離婚、うつ病などなど・・・。


どれもこれも読んでいてため息が出てしまうくらい壮絶。
でも読むのをやめられない。

17名の中で一番の衝撃だったのは、トップに掲載されていた田島さんです。

田島さん47歳、公務員。
ある日、ひどく酔って帰ってきたときにアパートの5階から墜落。

命は助かりましたが、両目がまったく見えなくなってしまいました。


田島さんは著者の友人です。
著者が田島さんのお見舞いに行ったときのルポでした。

病院についたら、老人が廊下のベンチでイヤホンしてCDを聴いていました。
と思ったら、それが田島さんでした。


ポツポツとしゃべる田島さん。
「死がすごく甘いものとして迫ってきたよ。
でも、死が甘味であるはずがねーと思ってさ」


死への誘惑はふっ切れていない?

「ただ死なないように理屈をこじつけてるだけだよ。やっぱ、死がこわくなって」

なにか楽しめる方途って見いだした?

「音楽を自分なりに聴き込もうかなと思って」



田島さんは離婚経験があります。
離婚直後、田島さんはフランス語の勉強に打ち込んだそうです。
ひとりで暮らす淋しさから自分を救うために。

そして今、音楽を聴くことで、全盲の不安から自分を救おうとしていました。


著者はこういいます。
「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ、困難な時の自分を支えることができる」と。



似たようなことを、よしもとばなな氏の本で見ました。
『人生のこつあれこれ』で。
ばなな氏の父・吉本隆明氏のお見舞いに行っていた頃のエッセイです。


「自分の楽しみの貯金は、自分でしかできないのだ。
そしてその楽しみの貯金が生命の力に直結している。

だから、自分の楽しいことを長く続けるためになにが必要か、計画しておいてほしいと思う。
それがどんなつまらないことでも、周囲の役にたたなさそうなことでも、なんでもいい」




今までどおりの生活ができなくなったとき、それがいきなりやってきたときに、
自分の楽しみの貯金がないと絶望してしまう。

でもいろんな趣味や楽しみを持っていた人は、どういう自分になったとしても、その楽しみ貯金を引き出せる。
これは覚えていたほうがいい、生きるための工夫というか、知恵の一つ。



人はみんな、自分をはげまして生きている。

著者の上原氏はあとがきでこう書いています。
みんな、自分をはげまして生きている。


と同時に、こうも想えるんです。

私、けっこう早起きするんですよね。
それは必要があってそうするんですけど、たまに「なんでこんな早くに起きなアカンのやろ」とぶつくさ言いたくなるときがあります。
でもそんなとき、窓の外を見ると、いつもと同じ時間に通り過ぎる車が。

「あ~・・・あの人はこんな早くから出勤してるんやな」って気づくと、自分だけじゃないな、みんな頑張ってるなって想えるんですね。
あの人より自分はマシとか恵まれてるとかそんなんじゃなく。
ただ、みんなガンバッてんなって。


自分をはげまして生きていることが、誰かをはげましている。

これも言えると想う。



人はみんな自分をはげまして生きている。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございました

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