吉報配達ブログ

ひっそり咲いている名言に、光を当てる

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2021-01-18 (Mon)

『世に出ないことば』土台っていい言葉ですね

『世に出ないことば』土台っていい言葉ですね

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。吉報を届けることができますように。今まで何の変哲もなかった言葉が、いいものに変わりました。『世に出ないことば(荒川洋治:著)』です。詩人であり作家である荒川氏のエッセイ集です。読書にまつわる内容が多いですが、映画のことや身辺の雑多なことへの思いなどもあります。その中の「土台」という1篇に気持ちが和らぎました。誰もが、どこかで、土台をつくる。会社の掲示...

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ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
吉報を届けることができますように。


今まで何の変哲もなかった言葉が、いいものに変わりました。
『世に出ないことば(荒川洋治:著)』です。



詩人であり作家である荒川氏のエッセイ集です。
読書にまつわる内容が多いですが、
映画のことや身辺の雑多なことへの思いなどもあります。

その中の「土台」という1篇に気持ちが和らぎました。

誰もが、どこかで、土台をつくる。
会社の掲示板「○○○さん、お誕生日おめでとう」。
誰かが最初にそれをした。
わが社には、お茶の時間が二回。誰かがそれをはじめた。
電車のなかに、生け花。待合室に、児童の俳句。
公園にある、気のきいた椅子。
誰かの残した土台である。


土台はどんな世界にもある。
見えないところにも、ある。
土台はいつもつくられている。



「なんか、いいな」と思ったんです。
誰かがなにげに始めたことが、そっと続いてる。

悪しき慣習みたいなものだってありますが、
いいことだってずっと続いていたりする。
そのことを意識することって、少ないなあと気づきました。

誰かがつくった土台を、自分が使わせてもらってる。
土台をつくった人は、独り占めなんてしないのです。
みんなが使ってくれることを喜びにしてるのです。

自分にも土台をつくることはできるでしょうか。
つくってみたいなと思います。
こんなに心温めることができるんですから。
土台、すごい。土台、いい言葉ですね。



世に出ないことば


悪しき慣習をやめる、というのも、
ひとつの土台つくりかもしれませんね。
勇気をもって、やめてみる。
これもやっていきたいものです。


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2021-01-16 (Sat)

『そっと無理して、生きてみる』春風の強さを信じよう

『そっと無理して、生きてみる』春風の強さを信じよう

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。吉報を届けることができますように。素敵な言葉にそっと背中を押してもらえました。『そっと無理して、生きてみる(高橋幸枝:著)』です。副題が、「百歳先生の人生カルテ」。刊行当時100歳だった高橋先生の人生訓エッセイです。30歳で医学部に入って医師になり、50歳で病院を設立。ずっと独身で、医師をまっとうしてこられました。今から50年前に女性が病院を造る。文章からは...

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ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
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素敵な言葉にそっと背中を押してもらえました。
『そっと無理して、生きてみる(高橋幸枝:著)』です。



副題が、「百歳先生の人生カルテ」。
刊行当時100歳だった高橋先生の人生訓エッセイです。

30歳で医学部に入って医師になり、
50歳で病院を設立。
ずっと独身で、医師をまっとうしてこられました。

今から50年前に女性が病院を造る。
文章からは想像できないくらい大変だったと思われるんですが、
エッセイにはそんなことは微塵も感じられません。


タイトルにありますが、「そっと無理して」。
これは92歳で大腿骨骨折で入院した際、
無理しないでください」と、そればかり言われたそうです。

先生は、「この言葉は好きじゃない」とおっしゃります。

少しは無理をしないと、自分自身がダメになってしまうと思うからです。
体も脳細胞も、使わなければ錆びてしまいます。


なぜお医者さんって「安静に」ばかり言うんでしょうね。
安静の行き着く先は、廃用症候群です、極端ですけど。

今って、やっぱり極端に振れすぎてますよね。
「ガンガン!バリバリ!ジャンジャン行け!」って。
パチンコ屋さんのように生きさせる。
反対に、「がんばらなくていい」と、
やらないことを肯定しすぎるか。

「少し無理して」は現代には新鮮な言葉に感じます。

リハビリにはほんの少し、しんどい負荷をかけないと、
リハビリ効果はでません。

それと同じく、なにかを変えたい、ちょっと良くしたいなら、
少し勇気を出す必要があったりします。

その「少し」の始めが、なかなか出ないんですけど。
そんなときのために、高橋先生は、
素敵な言葉を教えてくださいました。

勇気が出なかったら、「春風鉄壁を貫く」という言葉を
心の中で唱えてみてくださいね。
春のやさしい風は鉄でできた強固な壁をも通り抜けるという意味です。



春風鉄壁を貫く

家にある故事ことわざ辞典には掲載されていませんでした。
どなたかの格言なんでしょうか。
とにかく、素敵な言葉だなあと思って。

似た格言なら、雨滴岩をも穿つ、とか?
でも春風のたおやかなイメージのほうがずっといいな。

「今の人は、堪え性がなくなった」ともおっしゃっています。
堪え性(こらえしょう)なんて、久方ぶりに目にしました。
誰も言わない・遣わない言葉ということは、
堪え性そのものが消えつつあるのでしょう。
自分もその一人であるんでしょう(残念ながら)。

勇気が出ない、もうやめたい、などというとき、
そっと思い出してみて、ちょっとがんばってみたいです。
春風鉄壁を貫く
春風の強さを信じてみよう。



そっと無理して、生きてみる: 百歳先生の人生カルテ


高橋先生は2020年1月16日、逝去されました。
103歳の大往生です。
素敵な言葉を遺していただけました。
実践あるのみです。
やってみないとわからないことだらけだそうですから、
いろいろやって、楽しんで生きていきましょうね。

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2021-01-14 (Thu)

『ことばのかたち』もしも言葉が目に見えたら?

『ことばのかたち』もしも言葉が目に見えたら?

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。吉報を届けることができますように。もしも話すことばが 目に見えたらどんなかたちを しているだろうこんな問いから始まる大人のための絵本、『ことばのかたち(おーなり由子:作)』です。たとえば   うつくしいことばは 花のかたちたとえば  だれかを傷つける ことばが針のかたちを しているとしたらどうだろう話すたびに とがった針が口から 発射されて相手に 刺...

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ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
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もしも
話すことばが 目に見えたら
どんなかたちを しているだろう


こんな問いから始まる大人のための絵本、
『ことばのかたち(おーなり由子:作)』です。




たとえば   
うつくしいことばは 花のかたち


たとえば  
だれかを傷つける ことばが
針のかたちを しているとしたら
どうだろう


話すたびに とがった針が
口から 発射されて
相手に 刺さるのが 見えたとしたら
(中略)
刺さった場所や
血のにじんだ傷口まで 見えるとしたら
ことばの使い方は 変わるだろうか


もしも ことばが 目に見えたら
もしも ことばが 目に見えたら



見えたら、ことばの使い方は、
変えたくなるはずだ、と自分は思いました。

自分以外の人のことばがどうなるのか、
それはもう、本当に想像するのが怖いような、
見えないほうがいい、って思ってしまうんですけど。

自分のことばが もしも見えるとしたら。

やわらかく、あたたかいものにしたいと思います。

ということは、
見えない今も、口から出ることばが
やわらかく、あたたかいものであるように
もっともっと意識していけるんだなあと思います。

自分のことばを、もっと大切にしていきたい。
そう思う絵本です。



たいせつなひとに

花のようなことばを
とどけることが できるように

とどいた ことばが
こもれびのように
わらいますように


おーなりさんの願う「見えることば」です。
願いとおりの、ことばの絵本です。
かたちだけじゃなく、色や匂いもあったならば。
どんなことばを届けよう?

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2021-01-12 (Tue)

『おまじない』弱いまんまで生きていけるのが理想やねん

『おまじない』弱いまんまで生きていけるのが理想やねん

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。吉報を届けることができますように。何気ない一言が、誰かにとって「おまじない」のような効果をもたらすことがある。そんな小説でした。『おまじない(西加奈子:著)』です。「おまじないはお前を呪ってへんねん。お前のすべてもお前を呪ってへんねん。(中略)おまじないなんやから。自分が幸せになる解釈をしたらええのや。」8つの短編が収録されていて、そのどれもが、誰か...

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ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
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何気ない一言が、誰かにとって「おまじない」のような
効果をもたらすことがある。
そんな小説でした。
『おまじない(西加奈子:著)』です。




「おまじないはお前を呪ってへんねん。
お前のすべてもお前を呪ってへんねん。
(中略)
おまじないなんやから。
自分が幸せになる解釈をしたらええのや。」



8つの短編が収録されていて、
そのどれもが、誰かにとって「おまじない」のような言葉になる。
そんなお話たちです。

私にとってのおまじないの言葉を感じたのは、
「マタニティ」に出てきたセリフです。

「弱いことってそんないけないんですか?」


「弱い人間でも生きていけるのが社会なんじゃないんですか?」



強く強く、特に心を、精神力を強くせよ。
こう追い立てられるような人間社会に感じます。

でもちょっと「おかしいんちゃう?」って
立ち止まってみたくなりました。

私は、
猛獣や、猛毒をもつ虫たちがウヨウヨいるジャングルよりも
恐ろしい世界に住んでいるんやろか?

そんなジャングルで生き抜く強さを超えなければ、
人間社会では生きていかれへんのやろか?

微力すぎる人間が、生きていきやすいように発展してきたのが、
社会のはずやのに。

なんで強くなれーって言われなアカンの?


本当は、みんな、弱い。
弱いけど、大丈夫な世の中がいいなあ。

「弱者に寄り添う社会」とは違うと思うんです。
自分は弱者じゃないという視点がありますもんね。
そうじゃなく、
自分も弱い。あの人も弱い。
そんでもって、うまくやっていこうねー。
こんな人間社会。

だからどうすればいいんだ、と問われても、
答えられない自分がいます。
微力どころか無力ですが。

でもなんていうんでしょう。
設定を変えたいです。

「強くなって大勢に合わせるのが当然」から、
「弱いまんまでも生きていけるで」に変える。

そしたらちょっとだけ、無力が微力になれるような。
「弱い人間でも生きていけるのが社会」
自分にとってのおまじないになるなあと思うのです。




おまじない (単行本)


頭の中をうまく文章にできていないんですけれども、
どうなんでしょう。
やっぱりジャングルより恐ろしいのが社会なん?笑

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2021-01-09 (Sat)

『一篇の詩に出会った話』アホでも言葉を発していい

『一篇の詩に出会った話』アホでも言葉を発していい

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。吉報を届けることができますように。元気のでる言葉に出会いました。『一篇の詩に出会った話(Pippo:編)』です。「一篇の詩との出会い」に焦点を当てて、11名にインタビューしたものです。インタビュー相手は作家や本屋さん経営、何かしら「本」とゆかりのある方々です。その中で作家の西加奈子さんの回が面白くて。「ほんまにそう思ったんだったら、それでええやん」です。西...

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ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
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元気のでる言葉に出会いました。
『一篇の詩に出会った話(Pippo:編)』です。



「一篇の詩との出会い」に焦点を当てて、
11名にインタビューしたものです。
インタビュー相手は作家や本屋さん経営、
何かしら「本」とゆかりのある方々です。

その中で作家の西加奈子さんの回が面白くて。
「ほんまにそう思ったんだったら、それでええやん」です。

西さんがいろいろ批判されて凹んでいた時のエピソードです。

なんで、こんなん言われなあかんねやろ、って悩んで。
でも、その批判がすごく正しかったりするんですよね。
言葉として、正しいんですけど、
自分はすごく傷ついてしまう、というとき。


ああ、ありますね…正論言われて、反論なんかできへん。
でもめっちゃ傷つく、凹む…ってケース。
図星、とか、耳が痛い、とはちょっと違うものです。

西さん、お母さんにちょろっと話したんです。そしたら、

母親が
「あんた、その人に結婚式とか、お葬式、来てほしいん?」
って聞いてきて、「(中略)別に来てほしくないで」って言ったら、
「ほな、ええやん」って言われて。
(中略)
母親の一刀両断って、その批判の正しさとかぜんぶ切り捨てるし、
間違ってるんだけど、むちゃくちゃ勇気出て。
ほんまやなあって(笑)。
そっから、ほんとに気にせえへんくなったんですよね。


ざっくばらんなお母さんの言葉に救われてますよね。
みんなに響くかどうかはわからんけど、
西さんには、響いた。そして勇気が出て吹っ切ることができた。
そういう、言葉ってありますよね。

出すとこだしたら、なに言ってんねんコラ、っていう
めちゃくちゃ危険をはらんでる言葉の美しさ、ってあるな、


「アホでも言葉を発していい」
みんなイヤなところあるし、でも一旦、肯定したい、
自分がおることを、ってのは、すごい思ってて。
アホでもいいやろ、許して、みたいなとこはあると思いますね。



今って世間全体が、何かの発言に対して、
反射神経のように返しますよね。
それはラリーを続けたいものではなく、
平手打ちであって。


西さんの言うように、
一旦、肯定する。
どんな意見が出ても、「そう思うんやね」と受けとめる。

そう思うあなたを、私は受け入れます。
でも意見は違うものがありますよ。
意見が違うことと、あなたの人格を否定することは
別物だから。

こういうコミュニケーションをしたいですね。
というよりも、
そうできる人としかコミュニケーションをとらない、
としていきたいです。
そして、アホなこと言っていたいです(笑)。



一篇の詩に出会った話


それぞれの人に思い入れのある詩
(歌詞やナレーションもありますよ)があります。
楽しげな会話の和やかな雰囲気も伝わってきて、
心地よい一冊です。

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