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再び手に入れたいもの 「アナログ」

2019.03.23(06:00) 738

スマホいらんねんけどな~と想う今日このごろ、
『アナログ(ビートたけし:著)』を読みました。



お互いに惹かれあっているのは確かだと想えるけれど、
次に会う約束は、

「また、来週、ここで」

それだけの約束で会い続ける男女の物語。

最初は、メールや電話番号を聞こうとしたんです、男性が。
女性はやんわりと、
「そういうの、なしがいいんじゃないでしょうか」と。


男性が出張に行ってるとき、
連絡をとりたくて仕方なくなる気持ち。

あるときからパッタリ現れなくなった女性。
何があったんだろう。
もしや、嫌われたのだろうか。
やきもきする気持ち。



こういうの、なくなりましたね。
昔、職場の先輩が朝一番に勢いこんでしゃべりだしたことがありました。

「ちょっと聞いてぇや!
昨日彼氏と、仕事終わってからご飯食べに行こうって待ち合わせしててんけどな!
ぜんっぜん、来えへんねん!
私、2時間待ってんで!!」

懐かしいな~。
2時間待つその忍耐力。
愛やな~。
(その先輩は無事、彼氏と結婚されました)


ケータイ・スマホが登場してなくなったもの。

「すれちがい」でしょう。


恋愛してるときのドキドキやときめきは、
「すれちがい」が効果倍増させていたと思えます。

家に電話かけるのだって、
本人が出てくれるとは限りませんでしたからね~。

あんな緊張、もうイヤや!って人が考えついたんじゃなかろうか、ケータイは。


イヤやなと想っていたけど、
失くしてしまえばなぜか懐かしく、もっかい手に入れたくなるような。
すれちがい。


というか、もっかい手に入れたい。
束縛されたくない。
自分から繋がりにいきたいものなのです。



アナログ [ ビート たけし ]


この小説、同じ著者が短編として描いた物語をリメイクしてるようです。
こちら↓↓↓


草野球の神様(新潮文庫)


この中の、「約束」という短編です。
結末が『アナログ』と真逆になっています。

どちらも純粋すぎる二人が登場しています。
私の好みは、「約束」のほうでした。
人生の純粋でもろい一面が刺さってきて泣いてしまいます。




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春分と満月と桜

2019.03.21(06:00) 741

今週は変則で木曜、土曜に更新します。
今日はめったにない日、
春分の日の満月です。



春分の日の満月。それは世の中が大きく動くとき。

前回の「春分の日の満月」は、2000年。
世紀が変わった年。

今回の「春分の日の満月」が、2019年。
日本の元号が変わる年。

次回の「春分の日の満月」は、2095年。
確認できない(笑)。


スピリチュアルサイトでは、「満月パワー」とか「宇宙元旦」とか盛り上がっているみたい。
詳しくはわかりません。

なぜ記事に書いておきたかったのかというと、なにかで、
「桜月夜」は与謝野晶子の造語です。
こんな文章を読んだから。


今年って、桜の開花がもう始まってるんですよね?
ここ北海道では気配すらないですけど、
本州では、日当たりのイイ所では先週あたりから開花してるんですね。

そこで思い出したのが、こちら。


清水へ 祇園をよぎる 桜月夜
   こよひ逢ふ人 みなうつくしき




与謝野晶子の短歌です(『みだれ髪』より)。



高校で習った記憶がおぼろげにあります。
わざわざ意味を書かなくても分かるけど大意は、

桜のおぼろ月夜。
清水へ行こうと祇園をよぎって行くと、
月も桜も美しい。
私の心が浮き立っているせいか、行き逢う人がみな美しく見えた。



京都の桜と月が目に浮かんでくる短歌です。

「桜月夜」。
桜と月夜の組み合わせがこれほどしっくりくるなんて。

"なんとなく"という言葉はつかわないようにしているけれど、

春分
満月


この三つ巴が、なんとなくウキウキさせてくれるんですよ。
掘り下げて思考を分析すれば良い記事になるかもですが、できません。

「なんとなく気分がいいなあ」を楽しんでいたいです。

月は、
「あんなの、でっかい岩が浮かんでるだけ」と言ってしまえます。
でも、そうは思えない。

桜だけ特別な花なのか?
そうではないけど、なんとなく別格。

春分はちょっと特別かも。
昼と夜の長さがちょうど同じなのは年に2回だけですから。
元旦の次に特別。


北海道の今夜の天気予報は、くもり、翌日は雪。
まだ雪かい。

満月も桜も見れない可能性92%・・・。


スピリチュアルはわからないけれど、
春分満月パワーのおこぼれはもらえるでしょうか。
自分の目で見れなくても、
自然って美しいな~という気分をもった一日にしていこう。


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思いが体を支配する、「わたしを超えて」

2019.03.20(06:00) 729

前回紹介した『わたしを超えて(玄侑宗久、岸本葉子:著)』



前回の記事はコチラ→『ずっと上機嫌でいてはいけない

岸本氏が能の講座で体験したことが書かれていました。


両手両足をそろえて、前屈してみます。
体のかたい人は指先が床に届きません。

次に、壁際に寄り、片手だけ軽く壁にふれて、同じように前屈します。

すると、難なく手が床につく。




本当に?と疑り深い私は、本を置き、立ち上がりました。
まずは前屈。
指先が少し床につきます(まだ、つくことに一安心)。

次に、右手を壁に軽く触った上体で、前屈。


さっきより指が深く床についてる!

これは、本当です。
ぜひ、試してみてください。


不思議ですよねえ。

筋肉には、必要以上に伸び過ぎないようストップをかけるセンサーがあるそうです。
椅子で居眠りしている人が、ぐら~っと傾きそうになったとき、ピクッと首が元に戻るとか。
あれがセンサー作動してるってことですね。

で、片手を壁につくことで(ここからが不思議)、

「自分は今、こういう姿勢をとっているんだよ、だから伸びていいんだよ」
という情報を、脳に与える(ことになっている)。
すると筋肉は安心してゆるむことができる


こういう仕組みだそうです。

脳というか、筋肉が?
単純に騙されてるようにも感じます。


そういえば自動車教習所に通っているとき、
こんな指導を受けました。

「カーブでは、ちょっと先を見るんだ。
そうしたら、ハンドルが勝手にそっちに動いてくれるから」


目の前の道だけを見て、必死に運転していた私は、
この助言で、楽にカーブを曲がれるようになりました。


人生もこれと同じ?
行きたい方向を、ちょっと先を見据えていれば、
自然とそっちに行けるんじゃ?


じつは私たちは、じつにシンプルなものをわざわざ複雑に考え、
自縛してしまってることが多いのかもしれませんね。

「大丈夫だから」と、安心させていきたいですね。
自分の頭と体に。



わたしを超えて―いのちの往復書簡




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ずっと上機嫌でいてはいけない、「わたしを超えて」

2019.03.18(06:00) 728

じつは上機嫌も上機嫌で滞っていてはいけない。

『わたしを超えて いのちの往復書簡』

お坊さんであり作家である玄侑宗久氏と、
エッセイストで癌体験者である岸本葉子氏の手紙だけの書籍です。



岸本氏の入院時の体験や、養生について書かれた手紙内容から、
ユング心理学、量子論、はては五輪書まで飛び出してくる、
贅沢で上質な内容に大満足の一冊です。


どこをとっても良いんですが、とてもおもしろいと感じたのが次のことです。


日常の生活では、私はとにかく「上機嫌」をお勧めしています。
上機嫌であることは、すなわち一瞬にして理知を超え、
世界ぜんたいを抱きしめる方法だからです。




玄侑氏の言葉なんです。
これは理解できますよね。
世界中の人がご機嫌で暮らす地球。
素晴らしい、パラダイスのようではないですか。

しかし、あとの手紙でこう書かれています。


じつは上機嫌も上機嫌で滞ってはいけない。
笑顔も滞ってはいけないんですね。
禅ではその一瞬に止まらない態度を、「驀直去(まくじきに去る)」などと申します。




ずっと上機嫌や笑顔がダメ。

意外すぎて「えっ!?」ってなりました。
ずっと笑顔のお母さん、目指してるけどぜんぜん出来ない~、
と想ってる私には吉報ですが。


禅だけじゃなく、般若心経の「色即是空」もこのことを表しているのです。
一瞬一瞬が滞らずに変わっている、つまり、「空(くう)」




上機嫌や笑顔に固執している心の状態は、
けして健全ではないんだと。

意外でした。

不機嫌とか、自分の意見は絶対に正しいんだ!というものが、
固執、に当てはまるのかと想っていました。

すべてが、滞らせない、留まらせない。

ずっと同じ状態でいるのが必ずしもいいわけじゃない・・・
ああ、
上機嫌も、行き過ぎれば「躁病」と言われるんですもんね。

ゆるやかにただよう、
流されずに、意思で流れていく。

いつもいつも笑っていられなくても、ガッカリしないでいよう。
そんな時もあるさ。

だけども、息子たちを叱った後にいつまでも不機嫌なのは私のほう。
息子があらためて、
「さっきはごめんなさい」と言ってきてくれたりするんです。
「もう怒ってへんよ」と、ギュウッとしてあげられる時もあるけど。

「うん・・・」と表情は変わらぬままって時もあります。
「まだ怒ってるわ」とさ~っと遠ざかる息子たち。

子供のほうが大人やわ。


不機嫌が長引いていないか?
これだけ気をつけよう、と心に誓って(また繰り返しても再チャレンジするぞ)。


わたしを超えて―いのちの往復書簡







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過去にまだ怯えている人へ、「春、戻る」

2019.03.15(06:00) 693

「思い描いたように生きなくたっていい。
自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」



『春、戻る(瀬尾まいこ:著)』を紹介します。
春にぴったりの小説だと感じます。



正体不明、明らかに年下。
なのに「お兄ちゃん」!?
結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。
その正体と目的とは?

人生で一番大切なことを教えてくれる
ウエディング・ストーリー


   (帯コピーより)


紆余曲折あって無事結婚式~みたいなお話?
そんな感じで読み始めたら、想像とは違いました。

いや、結末はその通りなんですけど、
ウエディングがメインじゃなく、

過去のことを思い出しても、もう傷つかないんだよってことを教えてくれるストーリーです。


主人公のさくらには、思い出したくない過去がありました。
ずっと思い出さないように、慎重に慎重に生きてきて。

でも「お兄ちゃん」と名乗る見知らぬ青年が現れて、やっとその思い出と向き合ったとき。



何年か振りに光を当てられた日々は、とても静かによみがえった。
取り出せば進めなくなる。
そう思っていた時間は、ただゆっくりと広がるだけで、無駄に私を苦しめたりはしなかった。




傷からはもう、出血なんてしていない。
痕は残っているけれど、それはただ、痕であって、もう痛みはない。


過去のトラウマとか後悔などを見つめ、癒していくカウンセリングもありますよね。

私、それ、やりたくないなあと思うんです。
そっとしておきたい。



自分で思い描いた未来を歩くために、もがいていた。
自分で決めたはずなのに、その道を歩くのが困難だった。
でも、描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある。




目的までの方法を変えて、ちょっとずつイイことに目を向けて、身につけていって。
イイものを上書きしていったんですよね。

私もこの方法をとります。

パソコンで書類作成する「上書き保存」とは違い、過去は過去として残っていくけど、
それも含めた、今の自分ってものになれて。

時間も薬だし。

ムリに悲しいことに心を使わなくってもいいんですよね。
そのうち、傷を見ても大丈夫な自分にまで変化しているから。

なんでもかんでも過去の傷を癒すことが先決、ではなくて。
そっと時間をかけることで癒えていくものだってあることを忘れずに。


春、戻る [ 瀬尾まいこ ]



思い描いたように生きなくたっていい。
自分が幸せだと感じられることが一番なんだから





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