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ずっと上機嫌でいてはいけない、「わたしを超えて」

2019.03.18(06:00) 728

じつは上機嫌も上機嫌で滞っていてはいけない。

『わたしを超えて いのちの往復書簡』

お坊さんであり作家である玄侑宗久氏と、
エッセイストで癌体験者である岸本葉子氏の手紙だけの書籍です。



岸本氏の入院時の体験や、養生について書かれた手紙内容から、
ユング心理学、量子論、はては五輪書まで飛び出してくる、
贅沢で上質な内容に大満足の一冊です。


どこをとっても良いんですが、とてもおもしろいと感じたのが次のことです。


日常の生活では、私はとにかく「上機嫌」をお勧めしています。
上機嫌であることは、すなわち一瞬にして理知を超え、
世界ぜんたいを抱きしめる方法だからです。




玄侑氏の言葉なんです。
これは理解できますよね。
世界中の人がご機嫌で暮らす地球。
素晴らしい、パラダイスのようではないですか。

しかし、あとの手紙でこう書かれています。


じつは上機嫌も上機嫌で滞ってはいけない。
笑顔も滞ってはいけないんですね。
禅ではその一瞬に止まらない態度を、「驀直去(まくじきに去る)」などと申します。




ずっと上機嫌や笑顔がダメ。

意外すぎて「えっ!?」ってなりました。
ずっと笑顔のお母さん、目指してるけどぜんぜん出来ない~、
と想ってる私には吉報ですが。


禅だけじゃなく、般若心経の「色即是空」もこのことを表しているのです。
一瞬一瞬が滞らずに変わっている、つまり、「空(くう)」




上機嫌や笑顔に固執している心の状態は、
けして健全ではないんだと。

意外でした。

不機嫌とか、自分の意見は絶対に正しいんだ!というものが、
固執、に当てはまるのかと想っていました。

すべてが、滞らせない、留まらせない。

ずっと同じ状態でいるのが必ずしもいいわけじゃない・・・
ああ、
上機嫌も、行き過ぎれば「躁病」と言われるんですもんね。

ゆるやかにただよう、
流されずに、意思で流れていく。

いつもいつも笑っていられなくても、ガッカリしないでいよう。
そんな時もあるさ。

だけども、息子たちを叱った後にいつまでも不機嫌なのは私のほう。
息子があらためて、
「さっきはごめんなさい」と言ってきてくれたりするんです。
「もう怒ってへんよ」と、ギュウッとしてあげられる時もあるけど。

「うん・・・」と表情は変わらぬままって時もあります。
「まだ怒ってるわ」とさ~っと遠ざかる息子たち。

子供のほうが大人やわ。


不機嫌が長引いていないか?
これだけ気をつけよう、と心に誓って(また繰り返しても再チャレンジするぞ)。


わたしを超えて―いのちの往復書簡







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過去にまだ怯えている人へ、「春、戻る」

2019.03.15(06:00) 693

「思い描いたように生きなくたっていい。
自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」



『春、戻る(瀬尾まいこ:著)』を紹介します。
春にぴったりの小説だと感じます。



正体不明、明らかに年下。
なのに「お兄ちゃん」!?
結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。
その正体と目的とは?

人生で一番大切なことを教えてくれる
ウエディング・ストーリー


   (帯コピーより)


紆余曲折あって無事結婚式~みたいなお話?
そんな感じで読み始めたら、想像とは違いました。

いや、結末はその通りなんですけど、
ウエディングがメインじゃなく、

過去のことを思い出しても、もう傷つかないんだよってことを教えてくれるストーリーです。


主人公のさくらには、思い出したくない過去がありました。
ずっと思い出さないように、慎重に慎重に生きてきて。

でも「お兄ちゃん」と名乗る見知らぬ青年が現れて、やっとその思い出と向き合ったとき。



何年か振りに光を当てられた日々は、とても静かによみがえった。
取り出せば進めなくなる。
そう思っていた時間は、ただゆっくりと広がるだけで、無駄に私を苦しめたりはしなかった。




傷からはもう、出血なんてしていない。
痕は残っているけれど、それはただ、痕であって、もう痛みはない。


過去のトラウマとか後悔などを見つめ、癒していくカウンセリングもありますよね。

私、それ、やりたくないなあと思うんです。
そっとしておきたい。



自分で思い描いた未来を歩くために、もがいていた。
自分で決めたはずなのに、その道を歩くのが困難だった。
でも、描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある。




目的までの方法を変えて、ちょっとずつイイことに目を向けて、身につけていって。
イイものを上書きしていったんですよね。

私もこの方法をとります。

パソコンで書類作成する「上書き保存」とは違い、過去は過去として残っていくけど、
それも含めた、今の自分ってものになれて。

時間も薬だし。

ムリに悲しいことに心を使わなくってもいいんですよね。
そのうち、傷を見ても大丈夫な自分にまで変化しているから。

なんでもかんでも過去の傷を癒すことが先決、ではなくて。
そっと時間をかけることで癒えていくものだってあることを忘れずに。


春、戻る [ 瀬尾まいこ ]



思い描いたように生きなくたっていい。
自分が幸せだと感じられることが一番なんだから





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手と手をつないでしっかり生きる

2019.03.11(06:00) 726

年を経るごとに、3月11日がより特別な日に感じてきています。
『むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く(永六輔:著)』
この本の中から、東日本大震災に関係する文章を紹介します。



岩手県釜石小学校にはこんな校歌がある。
この校歌、地名も校名も入ってない。

♪しっかりつかむ
    しっかりつかむ
 まことの知恵を
    しっかりつかむ
 困ったときは
    手を出して
 ともだちの手を
    しっかりつかむ
 手と手をつないで
    しっかり生きる

この校歌を歌いながら逃げたという話を聞いて感動。
作詞・井上ひさし。
作曲・宇野誠一郎。
「ひょっこりひょうたん島」の名コンビ。



今、あの時のことを想像して胸がつまりそうです。
歌うことで、歯を食いしばるよりも力が沸いたんだろうな・・・。


「ひょっこりひょうたん島」、
私は観ていませんが、今でも主題歌などはyoutubeで観れますね。
井上ひさしさん作詞の歌は、希望に満ちているように感じます。


♪丸い地球の水平線に
 何かがきっと待っている
 苦しいこともあるだろさ
 悲しいこともあるだろさ
 だけど僕らはくじけない
 泣くのはいやだ笑っちゃおう



これは主題歌ですね。
私が最近知って好きになった歌があります。

「ドン・ガバチョの未来を信ずる歌」

♪今日がダメなら明日にしまちょ
 明日がダメなら明後日にしまちょ
 明後日がダメなら明々後日にしまちょ
 どこまで行っても 明日がある ホイ



どうやらこれは、口ばっかりのドン・ガバチョが
先延ばしにする歌だそうですが。

でも、なぜか希望で明るい未来を感じてしまいます。

ドン・ガバチョのあさっても!しあさっても!
という、根拠のない自信がいいなあと思います。

いや、根拠はあるか。
地球も太陽も、あと数億年は存在してくれるそうなんで。
必ず、明日もあさっても、しあさっても、来ますね。


2011年から8年。

あの当時、
あなたは家にほとんど帰らず、
一ヶ月お風呂にも入らずに働き通しだったんですよね。


あれから8年。

うれしいことも、楽しいことも、
悲しいことも、悔しいことも、
絶望のときも、泥のように疲れたときも、
なにもかもやめたくなったことも、
目を閉じただけで悲しみの波にとらわれたことも、

あらゆることがあったと、想える限り想像しています。


それでもあなたは、周りの人に笑顔を見せていました。
今日より明日をよくしたいと願いながら。


When do you feel happy?

あなたの今日も、幸せを感じる時間がありますように。
明日は、今日よりも幸せを感じる時間が増えていますように。



むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く[本/雑誌] (単行本・ムック) / 永六輔/著



自分の意見を自分の言葉できっぱりしゃべっていた人、永六輔さん。
今、こういうことをやさしく・深く・面白くしゃべってくれる人があんまりいない。
この本は晩年の永さんの言葉が結集されていて、
何度も読み返してみたくなりそうです。


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まっすぐに生きすぎていない?「稽古とプラリネ」

2019.03.08(06:00) 720

「姿勢がいいって言われませんか?」

姿勢がいいと言われて悪い気はしません。
むしろ、凛としてるような印象を与えている?なんて嬉しくなるような。

「たぶん、それ、骨のせいですね」

は?

30歳目前の女性の友情をテーマにした小説、
『稽古とプラリネ(伊藤朱里:著)』です。



腰痛のため訪れた整体院で、「骨のせい」と言われる南さん。
10年来の恋人に振られ、フリーライターの連載も打ち切り。
取材で訪れたお稽古教室で、以前の先輩にチクチク嫌味を言われたり散々です。


「背骨がまっすぐすぎるんです。
いいことだと思われがちなんですけど、背骨ってS字状のカーブがあるのが通常でね。
その弯曲がないと、上半身の体重が腰にドンと来ちゃうんです。
ゆがみで負担を分散させてるんですよ」

「やっぱりふだんの習慣が大きいですねー。
いつも緊張状態だったり、気張って無理に胸を張っていたりするとなりやすいです。
日常生活の中で、よくそういう姿勢とってませんか?
失敗しちゃいけない仕事が続いたとか」




小説の南さんは、まっすぐで、
たとえ相手が上司でも、

「うなずく相手がほしいだけなら、ししおどしにでもしゃべってください」
こんなことを言ってしまう人です。

そりゃあ、まっすぐすぎて、周囲に溝が・・・あるいは壁ができますよね。

でも私には、
南さんは壊れそうな心の出し方がわからなくなってるように感じました。



「世界最速の男」ボルト選手の背骨が曲がっている、
というお話は有名なんでしょうか。
私は最近知ったんですが。

ボルト選手は生まれつき、「脊柱即弯症」という病気をもっています。
真後ろから見たときに、背骨がS字のように曲がっているのです。

この病気があってスポーツをする、しかも世界記録を目指す、
というのは通常では考えられないそうです。
そもそも体のバランスがよくないので、いい記録が出にくいから。

ボルト選手の側弯症は、手術では治せないものだそうです。
でも、ボルト選手はあきらめませんでした。

彼は、

まっすぐの背骨が欲しかったのではなく、
世界最速の走り方が欲しかったのです。

自分の背骨・体幹バランスに見合ったトレーニングやボディケアを徹底的に行い、
世界最速を手にいれたボルト選手。



私も南さんのように突っ張っていた頃もありました。
「がんばれだけじゃ、どうやればいいのかわかりません。
結果を急ぐなら、具体的な方法を教えてください」
なんて、部長に言ったり。

本来の自分を矯正して、
気弱さを出さないようにしてた面はあったと思います。

あるいは、相手に嫌われまいと、
引き受けたらキツイのに、断らずいい人を演じてしまったり。


無理じゃなく、がんばりたい。
弱点のある自分も活かして、いい関係を保ちたい。


そう思います。
しかも、このほうがずっとラクそうです。


屏風はまっすぐだとパタリと倒れてしまうけど、
ジグザグに曲がっていると、しっかり立っていられます。

それと同じなんですね、人間も。

私たちは、脊椎動物。
簡単にいうと、「背骨生き物」。
背骨って、大切なんです。
その背骨は、元々、曲がっているもの。
まっすぐすぎると、うまく行かないのが当然と思っておく。
自分そのものを活かす。

そういえば、
自然界に「直線」でできてるものは何ひとつないそうですね。
それと同じ。
ちょっと曲がってる=その人らしさ


そして、曲がっている自分を出せるのは、
自分自身と向き合っているときか、
友だちに話すときだけ。


稽古とプラリネ (単行本)



私の読解力不足で、最後のほうは誰がなにについて話しているのかが分かりづらくなってしまいました。
少し物足りない終わり方を感じてしまったのは正直に書きますね。
けれども、アラサー女子の本音トークの自然さ、辛らつな人間観察力は、
「そうそう!そう言ってくれてスッとするー!」と思わず言ってしまうほどです。
どの年代の女性も、共感するツボが多いと思える小説です。




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挫折は社会の人財となる

2019.03.06(06:00) 734

夢を諦めるのはよくないことですか?と、
前回の記事で、夢を諦めること、絶望したままにならないこと。
死を選ばないでほしいことなどについて書きました。

それに関連してるなあと、
今、読んでいた本に感じたので、ここで一部を紹介します。



荒汐部屋は、相撲取りの取り得る人生の選択肢に関して、
ウェブサイトに特別な情報を載せている。

たんたんと十人に一人しか関取にはなれないものだと書いた後に、
相撲取りとして五年間稽古を積んだ人を仮定して、
その人に向けて三つの選択肢を提供している。

(1) まだまだ現役を続け、さらに相撲道を極めて行きたい
(2)一定の満足感はあるが、相撲は続けたい、しかし次の人生も考えたい
(3)十分にやり遂げたので、引退して就職等、これからの準備にとりかかりたい




興味をもった私は、さっそく「荒汐部屋」のホームページを検索・・・
こちらです→荒汐部屋の相撲人生構築ポリシー


ホームページを見てくださったと思って、書きますね。

これ、理想的な「夢のあきらめかた」じゃないですか?
あきらめるというよりも、
叶わなくても、好きなことをやり遂げるもよし。
違う人生を目指すもよし。

納得できるように、一緒に考えよう!ってことですよね。
入門する人、人といっても、子供のような年齢の人が入門するんですもんね。

家族と友だちと学校しか知らなかった人が、
夢見た相撲で横綱までの果てしない道を歩むのかどうするか。


夢を違う形にしてみるのもいいんだよ。
目指したものになれないのが、不幸なんじゃないんだよ。
「夢が叶う」と、「生きがいをもつ」のは、イコールじゃないんだよ。


夢をあきらめようかどうしようかと悩んでいる人に伝わる文章だと感じます。



荒汐部屋以外の相撲部屋サイトもいくつか見てみましたが、
ここまで相撲人生の情報を載せているものはありませんでした。


しかもこの選択肢、相撲以外のことでも応用がききますよね。
スポーツ全般は当然、
演劇や音楽の世界も、なんでもあてはまりそう。


「修行を5年間やり遂げた弟子には、(中略)
人格・社会的価値を備えた人材として、何としても大きくはばたいてもらいたい、
そうして五年間の修行の成果を社会に恩返ししてもらえれば、と願っております」



夢がかなわなかったとしても、
打ち込んでいた年月分の人材(人財)として成長してるんですね。
やっぱり、絶望したままじゃ、もったいなさすぎますね。



ついでなんですが、「荒汐部屋」を検索していたら、
こんなサイトも見つけてニヤニヤしてしまった私です。

ぜひ、猫好きのかたには見てもらいたいです。
どうにも・・・こう・・・超・日本的な風景でいいですよ~。
↓↓↓↓↓
お相撲さんと猫

今日、人生で初めて[相撲部屋]を検索して、よかった。
このサイトを見つけることができた幸運に小さな幸せを感じながら、
読書の続きに戻ります。
読んでいる本のタイトルは、
『IKIGAI (Ken Mogi:著)』です。また紹介できるといいなと願いつつ。


IKIGAI 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣 [ 茂木 健一郎 ]







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  1. ずっと上機嫌でいてはいけない、「わたしを超えて」(03/18)
  2. 過去にまだ怯えている人へ、「春、戻る」(03/15)
  3. 手と手をつないでしっかり生きる(03/11)
  4. まっすぐに生きすぎていない?「稽古とプラリネ」(03/08)
  5. 挫折は社会の人財となる(03/06)
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