--. --. --  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2018. 05. 28  
車をもっていない、あっても自分では運転しないという人は多いでしょうけど、「運転免許証がない」「自動車学校に通ったことがない」という人は、ぐっと少なくなるんじゃないでしょうか。

私は北海道に来た年に自動車学校に通って免許をとりました。
そのころのことを思い出す本を読みました。
運転の初心も思い出します。


『島へ免許を取りに行く(星野博美:著)』です。




愛猫を亡くし、人間関係がずたずたになった。
心にぽっかりと穴が開き、何かに夢中になることでその穴を埋めたかった。
しかもその穴は、酒とか愛とか占いとか、曖昧なもので埋めるのはいやだった。


そうだ、車の免許をとろう。

写真家・作家の星野氏が東京からはるばる長崎・五島列島にある「ごとう自動車学校」の合宿講習に参加したときの体験談です。

初心者あるある・運転がいつまでも上手くならない人には共感するポイントがたくさんあるのです。

「先生! ハンドブレーキが下りません。この車、壊れてます」
「解除する時はボタンを押しながらね」


私もやったーー!
私の初運転のときは・・・。

初めて座った運転席。
左肩の向こう辺りをまさぐって・・・
「ベルトがない!」

「うん、そっちだな」

運転席のシートベルトは、右側についてんの!?そこからでした(マジで)。

北海道の自動車学校の先生は優しかったです。
五島の先生もとっても優しいです。
アドバイスが名言ぞろいなんですよ。


通常の講習が終わっても仮免がとれない星野氏。
叱られたり励まされたりの日々。
やっとのことで免許を取ることができるんですが、星野氏は東京の都会で運転しなければいけません。

「朝練」と称して父親に助手席に座ってもらい、運転の練習。
だけど進路変更ができない。
他の車にクラクションを鳴らされまくり、全然行きたいほうへ行けない。

となりの父は、
「家に帰りたい」とぼそっとつぶやいている。

そんな星野氏は、疑問や悩みがあると五島へ電話していたそうです。

「いつまでも運転がうまくならず、『下手くそ』と言われ続けています」
こんな悩みを打ち明けたところ、先生の回答がすばらしい。


「運転を形容する言葉は二種しかありません。
それは「安全」と「危険」であって、「上手」「下手」ではない。

目指すべきは「安全な運転」であって、「上手な運転」ではない。
運転技術の向上などまったく目指さなくてよか。

「上手だけど危険」、これが一番いかん。
「下手でも安全」、これでよかとです」



これには私も勇気づけられます。
私も上手じゃないんです、運転。
一緒に乗ってる人や子供には、「ジェットコースターに乗ってるみたい」と言われます。

そんなに乱暴にしてるつもりないんですけど・・・。

ただ、事故はないんです。一度も。
ぶつけたりぶつけられたりもないです。

違反は、免許とってから18年、「シートベルト」と「一時停止無視」の2回。
それでもめっちゃ悔やんでますけどね。

「下手だけど安全」でいいんだと、ホッとします。


五島の先生は大切なことを言っていました。

「相手の立場に立って運転してください。
交通場面も人と人とのつきあいの場面です。

お互いにうまくやってゆかなければ、ぶつかり合うばかりです」



運転の基本と、人付き合いの基本。
同じだったんだと教えてもらえて、本当によかった。

免許を取る苦労がよく分かる。
そして、人間のあたたかさってどういうものかがよく出ています。
ごとう自動車学校に行きたかった!って思いますよ。
(現在も存在しています!「互譲精神」が素晴らしい)



島へ免許を取りに行く (集英社文庫) [ 星野博美 ]


この本、これから免許をとるという人にもおススメです。
車の運転をするすべての人は、運転の初心を思い出す必要がありますね。
凶器を動かしていることを自覚しなきゃね。




にほんブログ村

スポンサーサイト
2018. 05. 27  
叶える夢は四割ぐらいで良しとして


『二度寝で番茶(木皿泉:著)』を読んでいたら、こんな唄が出ていたんです。




虫の唄  作詞作曲:ふな虫」

♪死んじゃいけない 叶える夢は
 四割ぐらいで良しとして
 コーヒーやビールやら
 おいしく飲むにはさ
 喜びや悲しみやら
 ちゃんと知らなきゃなのさ

(所ジョージさんに絶賛された唄。5分11秒)

がんばりすぎて疲れてしまう。
きっと、あなたもそのタイプですよね?

がんばり屋さんで。
責任感もあって。

そして自分に疲れてしまって。
その裏側には、間違うことをすごく怖がっている自分がいて。

完璧主義、とまではいかなくても、
失敗や間違いは絶対にしたくない!とがんばってしまうんじゃないですか。

私はそのタイプに近いです。
まあ、人間をタイプで分けちゃうのもナンセンスですけど。


ぜんっぜん大したことのないものを、
「間違ったら取り返しのつかないことになる」ってくらい怯えてしまう。

たとえば大したことのない例でいえば、
ブログ関係のことをわからないなりにあちこち設定していて、
あるところで、「これ、間違えたらパソコン爆発するんちゃう!?」と結局やめちゃうとか。

きっと他人から観れば、「そんな大げさな!」って笑って終わるようなこと。
自分だけが重大なことをやり遂げなければという使命感に追われて。


でもこの唄を聴いたら、
「そっか、四割うまくいければいいのか」って。


コーヒーの苦味を美味しく感じるためには、
間違った経験もいるってことね。

そんなことくらい分かってる、と想いつつ忘れたり、
できないってことは分かってないってこと(笑)。
だから何度も何度も同じような言葉を見ては「ハッ」としてしまう。

まずは、この肩をさげてみて。
こんなに力が入ってたんだなって気づけた。

口を開けて。
ずっと奥歯を噛みしめていたんだなって気づけた。


二度寝で番茶 (双葉文庫)


「木皿泉」というのは、夫婦で脚本を書いている、いわばユニット名なんです。
珍しいですよね。一つの作品の脚本を、二人で交互に(疲れたら交代して)書いているそうです。

さまざまなお題について二人が会話している本。
ドラマを描くだけあって、雑学的にいろんな言葉をご存知です。
いくつもノートにメモしました。

好きだった言葉は、
「トビウオは、時々海から飛び出すことができるから、
海が何なのか知ってる唯一の魚だ」
です。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます

にほんブログ村
2018. 05. 23  
私から歳を奪わないでください。歳は私の財産なので。


『もし、フネさんが70人集まったら?私たち、まだまだこれからよっ!!』
です。



タイトルが素晴らしいですね。これだけで勝ちです。
サザエさんのお母さん、「フネさん」が70人!?

出てきません(笑)。
フネさん世代の一般女性たちが書く、70の人生が集まったエッセイ本です。
70歳から93歳までの女性たちが、3ページ分ずつ書いた自伝。


いろんな人生がありますね。
大半のかたは戦争経験をしています。
空襲のこと、食べ物がなかったこと、家族が亡くなったこと。



戦争の悲惨な体験がなくても、悲惨な経験をした女性もいます。
ダンナが働かない、暴力をふるう。
しかし、今のように簡単に離婚できるような時代ではなかったので、ひたすら辛抱。

あるいは家族に恵まれていたとしても、自身の病気で寝たきりになった人も。


誰一人、順風満帆な女性などいませんでした。

だけど、今。
生きている今を「楽しい」「充実しています」と全員が言っているのです。

孫と過ごす時間が最高に幸せだという人もいれば、
ゴビ砂漠へ植林ボランティアに行っている人。
「仲介手数料0円」の不動産会社を経営している人。
(ぜひその会社で物件を紹介していただきたいですね笑)


立派なことをしているから「幸せ」なんじゃないんですね。


70人のフネさんたちの手記を読んでつくづく思いました。
人生って、セカンドチャンス、サードチャンスって、ちゃあんと用意されてるんだなあって。

「チャンスの女神は前髪しかない」ということわざがあります。
後ろには髪がなくて、あわててつかまえようとしてもつかめない、チャンスが来たらしっかりつかめ、という意味ですね。

チャンスの女神は、一生に1回しか通りすぎないのではないんだな。
何度か前を通ってくれるんだ。


生きていかなければ実感できないものですね。
楽しみでもあります。


ボランティアで他人様のお役に立つ人生だから偉い、とか幸せではないのです。
老眼で読書を諦めそうになった女性。

その女性は諦めたくなかったから、iPadを使えるように勉強して、電子書籍で楽しみを継続しているのです。
83歳です。

かっこいい生き様が見えるんですよね。


自分で楽しみを見つけるってこういうことなんだなと学びました。
いつからでも楽しめること、幸せになれることってできるんだ。

「セカンドチャンス、サードチャンスをつかめばいいの!」
70人のフネさんたちが教えてくれています。




波平さんバージョンもあるんですよ。
読んでみたいです。男性はどれだけアグレッシブでしょうか!




今日も最後まで読んでくださってありがとうございます

にほんブログ村
2018. 05. 22  
「かぎりない大宇宙のなかで、かぎりある命しかもたない自分が果たせたことは何だったのか?」


今回は、仲間に嫌われてお終いのはずだった人生を逆転させた、実在の人物のお話です。
『月のえくぼを見た男 浅田剛立』です。



日本の天文学の父とも言える大人物だそうです。
・・・聞いたことも見たこともなかった名前です。
浅田剛立(あさだ ごうりゅう)。

月にはクレーターがありますよね。あのでこぼこの。
クレーターって、名前がつけられているそうです。
クレーター・コペルニクス
クレーター・アインシュタイン
クレーター・アサダ

ちょっと待って。
最初の2つはわかる、偉人の名前をつけたんですね。
3つ目の、「アサダ」。誰それ?ってなりませんか。

仲間に嫌われ孤立したことをきっかけに、偉業を成す人物です。


1734年、現在の大分県に生まれた麻田剛立。
幼いころから天体観測が大好きでした。

庭に竹を立てて影を測定し、季節によって日の高さに変化があることに気づきます。
若干6歳で。

あまりにも熱中するため、母親から天体観測禁止を言い渡されますが、理解ある優しい父に許しをもらって観測に夢中の日々でした。

しかし大きくなってからは藩に仕える「侍医」として働きます。


ある時、藩主が原因不明の腹痛で苦しんでいました。
侍医は数名いましたが、だれも治す手立てをもっていません。

剛立は、薬草をブレンドしたオリジナル薬をもっていて、失敗したら切腹すると約束して、藩主に自分の薬を飲ませました。

数時間後、藩主の容態は落ち着きました。
それを観ていた仲間の医者たちは嫉妬します。
藩主は苦しんでいたので、誰が自分を助けてくれたのか知りません。

仲間たちは「剛立の治療のおかげです」と言いませんでした。
さらに、剛立と口もきかなくなったのです。


自分の存在価値をなくしてしまったと感じた剛立。
藩主に医者をやめたいと申し出ますが、断られます。

ならば、脱藩だ。

兄にだけ大阪に行くと告げ、本当に脱藩してしまいました。


大阪で知人のお世話になりながら、町医者として再出発した剛立。

「人にまどわされる弱い人間ではなく、力強く立ちあがれる人間になりたい」
こう決意したのでした。


この頃の脱藩は重罪だったそうですね。
よほど、失意に堕ちていたんだと想像します。

人の嫉妬って恐ろしい力をもっているんですね・・・。

しかし、力強く立ちあがると決心した剛立。
大阪の庶民からは、「町医者の天文学者、剛立先生」と慕われたそうです。


私塾に通って天文学を深めていってたんです。
そしてオランダ人から入手した望遠鏡をつかって月の観測をします。

「月に池があるじゃないか!」

はじめて、月にクレーターがあることを発見した日本人です。

そして観測を続け、日食や月食を予想できるようになりました。
なぜこれが大切なことなのか。
そのころの暦はかなりズレがあったそうです。

暦が間違っていると、農作物の植える時期などに影響します。
より正しい暦が必要だったのです。

この基礎をつくったのが、麻田剛立だったのです。


そして、剛立の門下生に、高橋至時という人物がいました。
この高橋の弟子が、初の日本地図を作った、伊能忠敬です。

なんというつながり・・・。


そしてもう一つ。
医者として剛立は、人体解剖書「越俎弄筆」を共同作成しています。

これは杉田玄白による『解体新書』の前です。
(『解体新書』は1774年、「越俎弄筆」は1773年です)

解体新書は翻訳でしたが、剛立たちの作ったものは、
自分たちで解剖した動物のスケッチ、人体解剖を行った人から詳細に聞き取ったものを元にした、日本オリジナルの解剖書でした。
これもまた、日本の医学の夜明け前の出来事であります。



どれもこれも、はじまりは仲間から嫌われ孤立したことだったのです。
人生って、自分からがんばってみたら、どんなことが待っているか分からないですね。

孤立したから、終わりじゃない。
がんばりは、無駄じゃない。




今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
月の地名につける名前は、「世界的に選ばれた人類の文化と知識への貢献者にちなむ者」とされているそうです。
日本代表の麻田剛立。
1799年5月22日、65歳で永眠。
今日は剛立の命日です。


にほんブログ村
2018. 05. 21  
「私はただ頑張ってる私を認めてもらいたかった。
頑張ってる自分を好きになりたかっただけ」



本当に想っていることを言えない、
少しくらいしんどくても、平気なフリをしていなきゃ。
周りに心配かけたくない・・・。

辛い思いを抱えている子供たちが主役のマンガを紹介します。
『放課後カルテ(日生マユ:作)』です。



小学校の保健室の先生に、無愛想なお医者さんがやって来ました。
いつも不機嫌そうにしてる医者だけど、児童の小さな異変に気づき、病気の早期発見をしていきます。


作者が小児科や養護教諭に取材して作り上げただけあって、
出てくる病気はすべて本物です。
ストーリーはフィクションですが、子供たちの心が丁寧に表現されています。


頑張ろう!
もっともっと頑張って みんなと一緒に!
みんなが喜んでくれる!
先生も誉めてくれる!


こうやって夜も遅くまで宿題をがんばる男の子。しかし・・・

逆上がりができなくなった。
先生の声が聴こえにくい。
字をまっすぐ書けなくなった。
ぐらぐら・フラフラする。
頭の中で虫の羽音が鳴り止まない・・・

こんな症状があるのに、がんばっています。
そしてその子は突然、倒れてしまいます。


ついた診断名は、「メニエール病」。
めまいを伴う病気です。子供もまれにかかるそうです。

友だちはその子に言います。
「なんで早く言わねーんだよ!」

その子はきょとんとして・・・
「・・・そうなの?
できないのは全部 僕のせいだって思ってた・・・」



できないのは自分のがんばりが足りないから。
ちょっと体がヘンだけど、そんなのそのうち治るはず。
それよりがんばらなくっちゃ。


まわりのみんなは悪くない、できない自分が悪いんだ・・・。
こうやって我慢するんですね。


過食嘔吐の女子児童も登場。

「私はただ 頑張ってる私を認めてもらいたかった。
がんばってる自分を 好きになりたかっただけ」



「どうして出来ないの!」
「なんで困らせるようなことばっかり!!」

次々こんなことを言われて、どんどん本当の気持ちを隠してしまって、辛いことを何にも言えなくなっているんです。

これもまた、今の小学校のリアルだそうです。

いい子たちが多いと、小児科医たちは口をそろえて言うそうです。
まわりに気をつかいすぎて、体が耐え切れなくなってしまうと。

ストレスで目が見えなくなる症状なども起こるケースも。
凄いです、体って。


大人も一緒なんですよね。
マンガでは頑張り屋のお母さんが登場していました。


いつだってすべて完璧に
私にはそれができるんだ



仕事にPTAの仕事、家事、なんでも自分で抱え込んで、
ついに、顔面マヒを起こします。
これは原因不明とされていますが、過度の疲労とストレスが原因と考えられているのです。



このマンガを読んでいて感じたんですけど。
ウチの長男が小1のとき、クラスで「モノがなくなる」ということが相次いでいました。
なくなる、というか、盗る子がいる、ということなんですけど。

今年2年生になり、クラスメイトはそのままでしたが、担任が代わりました。
(例年、1年生から2年生は持ち上がりなんですが、異例だそうです)

先月、担任と個人面談があったんです。
気になっていたのでモノがなくなっていたこと、今はどうなんですか?と訊いたんです。

そしたら、やはり2年生になってすぐにもあったそうで。
先生のモノもなくなったことがあったとか(ビックリ)。


誰がやっているのかも把握されていました。
どうやらその子は、モノが欲しくて盗ってるんじゃない。
困らせてやりたいという、いじわるでもない。

ただ、自分を見てほしい・かまってほしい・気をひきたい。
こういう気持ちからやっているようです、と・・・。


本音を言えないと、体にくる。
もしくは、行動に出るんだなと感じています。


なんで言えないの?って質問は、よけいキツイですよね。
言えたらとっくに言ってるから。

言えない子ども(大人も)の様子から察してあげるのは、
専門知識がなくても、少しの思いやりでできることなのかも。

なんかヘンだな~と感じたら、
「どうしたの? なんかしんどい?」と声をかける。

それに対し、きっと頑張り屋さんたちは、
「平気平気、だいじょーぶ!」と言っちゃうんだろうな・・・。




顔面マヒになったお母さんに、子供が言うのです。

「疲れてるときだって しんどいって言っていいよ。
私はがんばってるママじゃなくて 笑ってるママが好きなの」


ひとつの正解があるものじゃなく、その子その子に対して全部答えは違ってきます。
だから「こうしたらいい」というものがなくって、難しくなってるんですよね。

だけど、どうなってほしいのかという願いはひとつしかないです。

「がんばってほしいんじゃなくて、笑ってほしい」

この想いを、丁寧に伝えていってあげたいなあ。



1~3巻まで電子書籍で無料で読めます!
上記の画像をクリックすれば、アマゾンのページへ。
もしくはこちらからでも無料で読むことができます。→放課後カルテ

言えない子にどう声をかけたらいいか、具体的に分かるので参考にできますね。


長くなってしまいました。
最後まで読んでくださってありがとうございます

にほんブログ村
プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
FC2ブログへようこそ!
本の中の心に刺さる一文をご紹介いたします。
看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
くわしくは「自己紹介」をご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします☆

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。