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2021-04-07 (Wed) 05:11

カンタン短歌をつくってみよう♪

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今回は遊んでみる企画です。
「カンタン短歌をつくってみよう!」



以前紹介した『竹内政明の「編集手帳」傑作選』に、
有名な俳句に言葉をくっつけたら短歌になる、
という文章がありました。

落語の枕などに、簡単な短歌の作り方というので、
有名な俳句を持ってきてその後ろに、
「それにつけても金の欲しさよ」とつければ短歌になるんだ、
というものがあります。

「古池や蛙飛びこむ水の音、それにつけても金の欲しさよ」、だとか。
「菜の花や月は東に日は西に、それにつけても金の欲しさよ」。



本当ですね、短歌っぽいどころか、短歌です。
これなら自分にもできそうだと、遊んでみました。
※( )内は俳句を作った人の名前です。


夏草やつわものどもが夢の跡、それにつけても金の欲しさよ
(松尾芭蕉)

春の海ひねもすのたりのたりかな、それにつけても金の欲しさよ
(与謝蕪村)

白梅やひと日南をあこがれぬ、それにつけても金の欲しさよ
(石川啄木)

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり、それにつけても金の欲しさよ
(飯田蛇笏)

春風や闘志抱きて丘に立つ、それにつけても金の欲しさよ
(高浜虚子)

うしろすがたのしぐれてゆくか、それにつけても金の欲しさよ
(種田山頭火)

目には青葉 山時鳥 初鰹、それにつけても金の欲しさよ
(山口素堂)

風情も立派な志も、「金!」ですべてが覆されますね。
しかしながら、やってみて気づきましたが、
小林一茶の俳句だけは、似合わないんです。

やせ蛙負けるな一茶これにあり、それにつけても金の欲しさよ

雀の子そこのけそこのけお馬が通る、それにつけても金の欲しさよ

一茶の純真さが、金への欲望に打ち勝つ瞬間をみましたね。
そしてハマりすぎる俳句もありました。

戦争が廊下の奥に立ってゐた、それにつけても金の欲しさよ
(渡邊白泉)

人類に空爆のある雑煮かな、それにつけても金の欲しさよ
(関悦史)

なぜ戦争がなくならないかの本質を詠んでいますね。


俳句は事実を写しとる(だけ)。
短歌はその事実からどう思ったかという部分を書きます。

そう考えると、思う部分の言葉を変えることで、
自分好みのカンタン短歌を作ることができますね。
「金、金」っていうのもね、そんな必要以上に欲しくないから。
こんなのはどうでしょう。


どうしようもないわたしが歩いている、腹の底から笑いあいたい
(種田山頭火)

めでたさも中くらいかなおらが春、腹の底から笑いあいたい
(小林一茶)

あらっ?なんか寂しい短歌になってるかも……。
寂しい一人遊びを紹介いたしました(笑)




こども「折々のうた」100:10歳から読みたい日本詩歌の決定版!


今回は俳句をネットで調べたほか、
上記の本も参考にしました。
解説がわかりやすいので、短歌・俳句に親しみがもてました。



※私的なお知らせ
どうにかログインすることができました。
コメントも読むことができて幸せを噛み締めているところです。
この期間中も訪問してくださったみなさん、
ありがとうございます!!




最終更新日 : 2021-04-07