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2017-05-31 (Wed) 06:45

湯かけたら祟るでぇ、山本周五郎『ひとごろし』

神でさえ、不意に投げ捨てられた湯茶を避けられない


『ひとごろし(山本周五郎:著)』に面白いことが書かれている箇所があります。


短編集です。


窓から外へ湯茶を捨てるものではない。家の周囲にはいつも荒神さまが見廻っているから、捨てた湯茶が荒神さまにかかるかもしれないし、そんなことになると罰が当たる。



こんな風に躾けられたかたもいらっしゃるかもしれませんね。
そしてこんな文章が続きます。


荒神さまといえば、とにかく神であろう。
神ならなにごともみとおしな筈であるのに、窓から捨てられる湯や茶がよけられず、ひっかけられてから怒って罰を当てる、というのはだらしのないはなしである。



たしかに!
神様のくせに、お茶をよけられず、ぶっかけられたと言って人間に罰を当てる。
なんというか、荒神さま、小っさ! 小さいヮ。
神様、そんなことで怒り狂うんかい?って思いますよね。
たしかに、だらしない。


「荒神さま」って、どんな神様なんだろう?
そう思ってちょっと調べてみたんですけど、どうも地域によって信仰の仕方とかいわれなどに差があって、
「これが荒神さまだ!」というのはなさそうです。

大まかに説明するとすれば、
不浄を嫌う
台所で一番大切な火と水をお守りくださるので、「かまどの神様」とも呼ばれている。
荒神というだけあって、激しい性格で、祟りやすい



「かまどの神様」は聞いたことあったけど・・・
最後の、「祟りやすい」って、なに!?
立派なのかワルなのか、わかりにくい神さまやなあ。けど、面白い・・・。



小説の文章はこう続きます。


神でさえ、不意に投げ捨てられた湯茶を避けられないとすれば、人間である昇軒(登場人物の名前)はなおさら避けることができないだろう。


神様にもよけられない、不意に訪れる「まさか」という、あらゆる災難、不合理など。
人間にだってもちろん振りかかってくるんですよね。
避けられないから、どれだけ受け入れられるか。
それが成長するってことかな。


災難に見舞われたからといって怒っても嘆いていてもなんにもならない。
「やっぱり来たか、さて、どうするかな」くらいの余裕をもって。

とりあえず、祟ることはやめておきたい。神通力もないしね。
そっちは荒神さまに任せておきます。



主人公が最高のアイディアを思いついて、問題を解決します。痛快。

最終更新日 : 2019-02-06

* by Ichi
馬場 亜紀 さん、おはようございます。
神様は尊く遠い存在のように感じていましたが、人間味さえ感じるこの神様、神様もいろいろなんですね(^o^)
荒神さまにぜひ、アンガーマネジントを知って頂きたいです(笑)

* by エリアンダー
日本はあらゆるものに神が宿っています。
ゆるやかで寛大な信仰、好きですね。
3日前「菊月夜」をポチしました。

* by てかと
釣り針でよかったな、今のが鎖鎌かななんかだったら、
おまえの頭は半分ふっとんでいるところだぞ
とか言われる時代劇映画のシーンを思い出しました
湯茶でよかったなwハハハ!
って感じですまないですかねぇw

Re: Ichi 様へ * by 馬場亜紀
コメントありがとうございます。
そうですねえ!妙に人間味がありますよね、荒神様。
アンガーマネジメントを教えにいってください!「そんなにすぐ罰を当てると嫌われますよ~」って(笑)。
でも、神様は何をしても怒らない、なんて都合よく解釈して悪いことをしないように、こういう神様を存在させたんでしょうね。人間って賢いなあ。

Re: エリアンダー様へ * by 馬場亜紀
コメントありがとうございます。
あらゆるものに神が宿っている、この考え方は私も好きです!いろんな神様がいらっしゃいますしね。面白い。
「菊月夜」私も読みたいなあ・・・。
着々と蔵書を増やしておられますね(笑)。

Re: てかと様へ * by 馬場亜紀
コメントありがとうございます。
「湯茶でよかったな~」
「だまれ!」ぼかっ!!になりそうですよ。なんせ荒ぶる神だから。
しかし、鎖鎌じゃなくてよかったなんて時代劇、何?(笑)。バガボンドのあの人を思い出しました。名前ど忘れ。

* by てかと
眠狂四郎の何作目か、です
たしか大塩平八郎の乱の残党が暴発して江戸が大火に襲われるストーリーでした

Re: てかと様へ * by 馬場亜紀
教えてくださってありがとうございます!
眠狂四郎!一度も観たことないんです。柴田錬三郎も読んだことがありません。
新しく手を出してみます。

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馬場 亜紀 さん、おはようございます。
神様は尊く遠い存在のように感じていましたが、人間味さえ感じるこの神様、神様もいろいろなんですね(^o^)
荒神さまにぜひ、アンガーマネジントを知って頂きたいです(笑)
2017-05-31-08:31Ichi [ 返信 * 編集 ]

日本はあらゆるものに神が宿っています。
ゆるやかで寛大な信仰、好きですね。
3日前「菊月夜」をポチしました。
2017-05-31-08:35 エリアンダー [ 返信 * 編集 ]

釣り針でよかったな、今のが鎖鎌かななんかだったら、
おまえの頭は半分ふっとんでいるところだぞ
とか言われる時代劇映画のシーンを思い出しました
湯茶でよかったなwハハハ!
って感じですまないですかねぇw
2017-05-31-14:32てかと [ 返信 * 編集 ]

Re: Ichi 様へ

コメントありがとうございます。
そうですねえ!妙に人間味がありますよね、荒神様。
アンガーマネジメントを教えにいってください!「そんなにすぐ罰を当てると嫌われますよ~」って(笑)。
でも、神様は何をしても怒らない、なんて都合よく解釈して悪いことをしないように、こういう神様を存在させたんでしょうね。人間って賢いなあ。
2017-06-01-05:58 馬場亜紀 [ 返信 * 編集 ]

Re: エリアンダー様へ

コメントありがとうございます。
あらゆるものに神が宿っている、この考え方は私も好きです!いろんな神様がいらっしゃいますしね。面白い。
「菊月夜」私も読みたいなあ・・・。
着々と蔵書を増やしておられますね(笑)。
2017-06-01-06:10 馬場亜紀 [ 返信 * 編集 ]

Re: てかと様へ

コメントありがとうございます。
「湯茶でよかったな~」
「だまれ!」ぼかっ!!になりそうですよ。なんせ荒ぶる神だから。
しかし、鎖鎌じゃなくてよかったなんて時代劇、何?(笑)。バガボンドのあの人を思い出しました。名前ど忘れ。
2017-06-01-06:13 馬場亜紀 [ 返信 * 編集 ]

眠狂四郎の何作目か、です
たしか大塩平八郎の乱の残党が暴発して江戸が大火に襲われるストーリーでした
2017-06-01-15:30てかと [ 返信 * 編集 ]

Re: てかと様へ

教えてくださってありがとうございます!
眠狂四郎!一度も観たことないんです。柴田錬三郎も読んだことがありません。
新しく手を出してみます。
2017-06-02-06:09 馬場亜紀 [ 返信 * 編集 ]