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2018-02-26 (Mon) 06:55

年齢を気にしますか?「ネンレイズム・開かれた食器棚」

少しずつ少しずつ、仲良くなりたい。


『ネンレイズム・開かれた食器棚(山崎ナオコーラ:著)』です。



「ネンレイズム」と「開かれた食器棚」の2編が収録されています。
今回は、「ネンレイズム」の紹介。


3人の高校3年生が自分らしい生きかたを探す物語。

おばあさんになりたい、年齢愛好家の村崎さん。
未来ではなく、今を生きたい、紫さん。
徐々に年をとりたいスカート男子、加藤くん。


紫さんと村崎さん(どちらも「むらさき」さん)が、
年齢は重要か?という感じで意見を飛ばします。


紫さんの考え

「ひとりひとりの違いよりも、男と女の違いや、世代の違いの方が大きいのだろうか。
いや、そんなことはないだろう。
個人の違いの方がはるかに大きいはずだ。
属するカテゴリーの違いより、個人の差の方が格段に大きいのだから、
カテゴライズで仲良くなれそうかなれなさそうか判断するのはやめようかな、と。
だから、区分けはしません」



村崎さんの考え

「年齢を気にせずに人を見る、というのは難しいです。
『年齢を見て、ある程度相手を理解してから、近づいていきたい』と、ワシは思っています。
だから、まず初めに相手の年齢を尋ねます」




面白いところを小説にしてるな~と感じたんですけど。
いきなり知らない人に年齢は聞かないというか、聞けないですねえ。

紫さんの言いたいこともすごくわかる。
ひとりひとり違うんだってこと、当たり前のことを忘れて、
例えば、同じ日本人だから分かるはずと、
それは大まかすぎる。

同じ部活の部員だからと、その全員と仲良しかと言われたら、
すごく仲良しとそうでもない子と別れますしね。


私は「いつ、どこで生まれたか?」を知りたいタイプです。


いつ、どこで生まれたか?

これを知っておくのと知らないのとではずいぶん違うだろうと思っています。
中島みゆきさんの「時代」という歌に、

♪そんな時代も あったねと

こう唄うところがありますが、
これって同じ時代をすごしてきたもの同士が言える言葉ですよね。
違う世代の人とこうは共感できない。


どこで生まれたか?も、
東日本大震災の日、宮城にいたのか、沖縄にいたのか、海外にいたのかで、
あの地震の捉え方なんてまったく違います。

私はあの日北海道にいて、そこそこの地震の大きさは感じましたが、被害が出るほどのこともなかったので、
被災されたかたたちの連帯感には加われないと思っています。

それは分からない、とかあの人たちは違うよね~じゃなく、
そのときに生まれる結束感というものを実感はできないなということで。


ずっと前に、ベルリンの壁が壊されたニュースがあって。
それもぼんやりと「そうなんだ~」くらいでした。
あのときのドイツ国民の喜びを本当に知るってことは難しい。


何年生まれ、というところまで知らなくても、
いつごろの生まれなのか、どこで生まれて育ったのか。

それを知ることはその人の背景を知る一番の情報だと思います。

全然自分とは違うところ・ときを生きてきた人のことを理解しようがない。
それでも、理解したい。
そこから人間関係をつくるもんかなァと。

それと、一人一人違うんだという意識。
むらさきさんたちの意見、両方が大切だよな~と改めて思ったところです。

年齢を気にするというのは、若く見られることに価値がおかれすぎてるとこもありますよね?
まったく。
「え~!そんな歳に見えないですねー!」って・・・。

「今が一番魅力的なときですね」くらい言ってもよかろう?


意見の違う2人の「むらさき」さんですが、想いの先は同じです。

誰に対しても、一気にではなく、
少しずつ少しずつ、仲良くなりたい。


そう!
一気に「仲間だよね!」と来られると、逃げたくなります(笑)。



ちょっと不思議な感じのする小説なんですが、
高校生が真面目に自分らしく生きようとしている姿が微笑ましかったです。

最終更新日 : 2020-07-18

No title * by -
私も生まれた場所と年齢は尋ねたいところですね~。でも女性に対して年齢を尋ねるのは、ちょっと、ってとどまりますが^^;その人の背景を少しずつ知っていくって、実は親交を深める過程であり、喜びでありますね^^そして、意外な面が見えると、ちょっとびっくりしたり。コミュニケーションの醍醐味ですかね^^

Re: カラスさまへ * by 馬場亜紀
コメントありがとうございます。
大まかなところは知りたいですよね。それもまたその人に関心をもってますという意思表示にもなります。
なんで年齢を聞くのが失礼になるのか、よく考えたらわからなくなってきました。
ちょっとずつ知っていく楽しさがいいと私も思います。よく、友達がいっぱいいるという人がいて、その人の友達の定義がめっちゃ広くてビビることもあり。懐が広いのかな、私が狭くて(笑)。
いろんな人がいていいですよね~。

No title * by てかと
女性に年を訪ねるのはマナー違反の俺ルールがあって
聞けません。こまったなw
お国はどちらですか?くらいは聞きたいですけど。
ドイツの場合は民主主義と社会主義の統合がなされたので、
世界が注目したわけで、茨城と千葉が合併しました、
とかって並行世界があってもだれも注目しないでしょうねw

>どこにでもいるけど、全然仕事できへん奴やのに本人はそこそこできると思い込んでるとか。
>調教師世界にもそういう人はいるんじゃないですか?
というか人間のやることなので、調教だけでなく
この世すべてにあてはまることでしょうね
俺の元いた会社にもいましたw

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高校生の頃って * by なつみ
うん、「少しずつ」
最初から、年齢も生い立ちも聞けないですしね~。
「仲良く」というのが、どれくらいの重さなのかなぁと思いました。
一緒にランチをする、一緒に旅行もするけど、楽しいときだけの友達なのか
悲しいとき、苦しいときも居てくれる関係なのか・・・
10年後も連絡したり会ったり、続いている人が数人居たら嬉しいなと思います。
一気に仲良くならなくても、ずっと続く関係がいいなー。


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こんばんは♪ * by ふたごパンダ
最初は亜紀さんに対して探り探りだったけど(笑)。
プロフィール欄で大阪出身って見て
超親近感わきました(笑)。
それでもすぐにはがっつかず
少しずつ距離を近づけていったかな(´∀`*)ウフフ
これからももっともっと距離を
近づけていけたらいいな~って
思ってますよん(〃艸〃)ムフッ

No title * by ミドリノマッキー
時代の違いは大きいよね。
先日亡くなった大杉漣さんが同い年でした。
それを聞いてこれまで以上に親近感を感じたのです。
同じ空気を吸って、同じ水を飲んで生きてきたような。
個人の違いより真っ先にこれを感じました。

Re: てかとさまへ * by 馬場亜紀
コメントありがとうございます。
女性には年齢聞きづらいですか・・・怒られる?私、そこ全然平気なんで、怒る女性がよくわからないですww

仕事できなくても自分だけできると思い込んでる医者がいました。
外科医。
ヤバイYO!
自信なさすぎ発言も困るけど、嘘になるほどの強気もな~、ですよね。

Re: 高校生の頃って * by 馬場亜紀
なつみさま、コメントありがとうございます。
「仲良く」の重さとか基準が人によって違いが大きいですよね~。
一緒にランチするだけなら友達じゃなく知り合いでもできるな~とか。
「おおっぴらにできないけど、聞いてほしい」と言いたい相手だけが友達、というのが私のもってる基準かもしれません。そういう相手としか何年も交際が続かないというか、10年後にいきなり会うことになっても会いたいね!と思えるというか。
子どもが同い年だからというだけの「ママ友」関係というのは、私にはいませんww
まめに連絡しなくても、ずっと続いてると思える友達関係がいいですね☆

Re: こんばんは♪ * by 馬場亜紀
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
あ、私も同じことをしています。初めて訪問したとき最新記事を見て、プロフィールと自己紹介の記事を読みました。
出身地(現在の住んでる場所)、年代を記していたので「近い近い!同じような話題もできるはずや~」なんて感じましたし。
病気の履歴についても書かれていたので、日々の様子と照らし合わせてどんな体調かな~と案じてみたり。
ちょっとずつ距離を縮めていきたいですね。
まさに北海道と九州で遠いですし!(笑)ネットではこの距離が関係なくなるのも嬉しい♪

Re: ミドリノマッキーさまへ * by 馬場亜紀
コメントありがとうございます。
訃報ニュースで自分と同い年とか、親と同い年とか知ると、急に死が身近に迫ってきますよね。
わかります。
年齢を聞いたから隔たりを感じるというより、親近感をもつほうが多いかもしれませんね。

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