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2018. 03. 05  
世の中は無数の匿名のテイクオフ・ボードで成り立っている。


『四十九日のレシピ(伊吹有喜:著)』です。
*小説は「しっとり」なんですが、今回の紹介記事は「しみったれ」てます。
もしそれでもよろしければ、このままお付き合いください・・・。


映画化もされたので有名な作品かも。

乙美さんが亡くなった。
夫の良平と娘の百合子はそれぞれ傷心を抱えています。


そこへ金髪の女の子・井本がやってきて、
「四十九日の大宴会まで頼まれてるンスよ」と。

乙美さんは「お葬式はムリだろうけど、四十九日は楽しい日にしてほしい」と井本に託していたんですね。


乙美さんが井本さんと知り合ったのは、
「リボンハウス」という、女性の互助施設です。
アルコールやセックス依存症などに苦しんでいた女性たちが
新しく人生をやり直すための施設。
乙美さんは絵手紙を教えに行っていたようです。


四十九日法要の準備に、リボンハウスを立ち上げた聡美さんが手伝いにやってきます。
百合子との会話より。


「テイクオフ・ボード。跳び箱の踏切板ってあるでしょう。
私たちはそれなんです。
・・・・・
大きく考えれば、人ってそういうものじゃないでしょうか。
親が子を支えるように、みんな、誰かの踏切板になって、
次の世代を前に飛ばしていく」

「世の中は無数の匿名のテイクオフ・ボードで成り立っている・・・」




今日は父の四十九日なんです。
早いもんですね、49日なんて。

自分がこういう悲しみかたをするんだと初めて知った日々でもありました。
私、めったに泣かないんですけど。
簡単に涙がぶわっとせり上がってくるんで驚いてます。


父は3年前にガンが分かり、去年の11月にはもう長くないと言われました。

それでもですね、亡くなる2日前まで自宅で普通に生活していました。
ボケることなく、たぶん多くの人の願う最期そのものだったんじゃないかと。

短い入院は何度かしましたが、ずっと自宅で過ごせました。
お正月には家族全員がそろい、お屠蘇もおせちも愉しめました。


父の人生、楽しかったのかな~と疑問をもっていた頃がありました。
めっちゃ真面目、ギャンブルなんてもってのほか。
家で晩酌はしていましたが、めったに飲みにも行かず、
わざわざ「今日、30分残業になったから」と電話を入れるような父でした。
*これはおそらく母が怖かったんだと想いますが(笑)

休みの日はずっと家にいるし、趣味というものもない。
そんなんでいいのか?なんて想ってました。

でも亡くなる10日前くらいですかね。
私と妹に、晴れ晴れとした表情で
「なんにも思い残すことはないんや。ほんまやで。
とにかく、2人が幸せでいてくれたら、それでええねん。
それだけがお父さんの願いや。心配せんでええで」と。


日本人男性の平均寿命とおり、80歳で逝った父。
見事なまでの ザ・平凡。
でも、幸せだったんだと、父の本音は別だったかもしれませんが、
私ら家族はそう信じられるんだから、それでいいんです。


歴史は名を遺して偉業を成し遂げた小数の人と、
なにも名を遺さなかった無数の人とで続いてきて。

父もその一人。
私もその一人になるけれど、
それは全然哀しいことじゃないなと思えました。

四十九日という一区切りつけるイベント?があるのはいいですね。
日々悲しみが薄れていく感じはしていますが、
今日で一段グッと元気のほうに跳んだ感じがしますから。


自分なりの平凡な幸せを学んでいこうと想います。




「レシピ」とは、「処方箋」という意味があると知りました。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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ありがとうございました!
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No title
そもそも「平凡な人生」って言葉は、しょせん社会的な形容であり、実際の人生を形容している言葉ではないと思っています。人生っていうのは、その人だけのものなので、客観よりも主観で考えるものだと思います。主観で幸せを感じている人生ならば、客観的に見ても、ああ、良い人生だったんだな、って思わされます。満足されて大往生されたお父様は、世間から見ても決して「平凡」などというくくりに入らないのだと思います。今の社会で、最後まで幸せを感じて最期の時を迎えることのできる人が、果たして何人いるのかなぁ、と。自分自身はそう生きられるのか。現状では全くもって不安であります^^;
No title
お父様の四十九日だったんですね。
うちはキリスト教、夫の実家は神道なので、
四十九日はしませんでしたが、
なにかの区切りに、故人を偲ぶという場は大事だなあと思います。
テイクオフ・ボード、という役割のお話、なんだかこちまで元気をいただきました。
そして、お父様の最期のご様子を聞かせていただいて、
なんと子どもおもいの素晴らしい逝き方だろうか、と感心させられました。
私の父の最期も、少し似ていたかもしれないなと思い出したり。
どう生きたかが、最後の時に集約されるんだなあ…と。
母の最期には悔いが残る部分が大きくて、
父のような気持ちで振り返るのが難しいのですが、
子どものことを思ってくれていた記憶は宝物なので、
良かったことだけ意識して、次の一歩を踏み出さねば、ですね。
無数の「名もなき人」がいてこそ、歴史は進むと思います。
平凡な幸せこそ、最高の幸せだと、今は、実感しています。

私も、お父様のような逝き方を目指したいです。
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No title
何もなくていいんじゃないですか。
本人が思い残すことがないというのであれば全然OK。
幸せに「こんなもの」という形があるじゃなし。人それぞれです。
自分も「ザ・平凡」でありたいです。
こんばんは♪
お父様、素敵な人ですね。
娘さんたちへの愛情が感じられる
最期の言葉が泣ける。
平凡が1番。
幸せな人生を送られたんですね(´ω`*)
No title
亜紀様、こんばんは。

お父様の49日だったのですね。
素適なお父様だったのですね。お父様の言葉に、よい人生を歩まれたのだなって感じます。
「何も思い残すことはない」、そう自信を持って言える人生を私も歩みたいです。
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
そもそも自分の最期に「思い残すことはない」と言いきれるかどうかもまったく分かりませんね。
ウチの父はボケずに、日常生活を不便なく過ごせる身体能力は維持できたという点で、かなりラッキーな部類に入るかも。
そう想うといい終わり方を迎えたよな~と心から想えます。
そこそこ健康で、幸せを感じて最期を迎えるために、どうすればいいのか。
自分で歩んでいくだけですね。
父はとくに健康法をやったりもしなかったし、食べたいものを食べてたので、コツが分からないです~。
Re: ナカリママさまへ
コメントありがとうございます。
一区切りのイベントがないと、いつまでもお墓の用意をしなかったり、中途半端になっていたと想います。49日という期限が、母の活力にもなっていたように思えますし。
一周忌まで気落ちせず過ごしてもらえればと祈っていますが、オンナは強いから、わりかし立ち直りも早そうです(笑)。

誰かのテイクオフ・ボードという考え方。「踏み台」よりもいいですね、響きが。
跳び箱のジャンプにつながりますね、イメージが。
誰かのためになること・・・
小説、おすすめです。
父の逝き方は理想です。母は「楽させてもらった」と言ってますもん。介護保険は無駄になりましたがww
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
うちの父とは世代が違いますが、マッキーさまには父の気持ちがなんとなく分かっていただけるように感じてます。
OKですよね☆
介護されることなく逝くのって、最高だと想います。
ぜひぜひ、平凡な幸せでいってください。私もそれを目指します!
Re: こんばんは♪
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
きっとふたごパンダさまのパパン様も同じように仰ると想います。必ず、同じことを想うと想います。
泣けるで~(笑)
覚悟しといてや~(笑)
でも、親を見送れるほうがいいです。逆はダメ、絶対に。
親より長く生きることしか、恩返しできませんww
Re: 愛希穂さまへ
コメントありがとうございます。
素敵・・・なところはあったのかどうか(笑)
長男は昔のアルバムを見て、「じいじ、めっちゃカッコいい!」って言ってくれますが。
笑顔で「何も思い残すことはない」と言える最期を迎えたいですね、子供のためにも☆
No title
馬場さん、おはようございます。
そうでしたか•••お父様の四十九日。
「めったに泣かないのに涙がぶわっとせり上がってくる」とても良くわかります。
幸せは自分が決めるものであり、周りが思うものではないですものね。
お父様がそうおっしゃられたなら、間違いないですよ!!
一段グッと元気に跳んだ馬場さんのご様子にお父様もさぞご安心なさったことでしょう。
心よりご冥福をお祈りいたします。

Re: Ichiさまへ
ありがとうございます。
そういってくださると、さらに心が軽くなります♪
病院に入った父、夕方から血圧が100を切るくらい徐々に下がってきてたそうで、看護師が家族を呼びますか?と聞いてくれたけど、呼ばなくていいと返事したと、亡くなってから知りました。
自分の最期に泣かれてる姿を見たくなかったんちゃうかなと想像してます(私もそう考えると想うから)。
元気に過ごすことが家族の喜びでありますね。
今日も笑顔を多くすることにがんばりましょう!!
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
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