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2018. 03. 18  
『スター・ワーズ(江坂遊:編)』です。



ショートショートの名手・星新一氏の作品の中からきらめく言葉たちを集めた、
「星新一の名言160選」です。


私が初めて読んだ星作品は中学のとき、読書感想文のために読んだ、
『未来いそっぷ』でした。



「アリとキリギリス」で夏の間バイオリンを弾き、歌ってばかりのキリギリス、
冬になるとアリに「自業自得でしょ」と助けてもらえないお話ですね。

星作品ではキリギリスは冬も笑って暮らしているのです。
アリがまじめに働きすぎて、一生かかってもありあまる食料がある、キリギリスに食べてもらわないと巣が壊れてしまいます・・・と、キリギリスを招いているという。
児童書にはない新鮮な展開で、「すごく面白かった!」という内容だけを感想文に書いたような(笑)。


それからいくつも星作品を読んで、
「おお!また”エヌ氏”でた!!」とか喜んでいました。

社会風刺とか、ブラックジョークとか。
ニヤリとしてしまうお話なんですよね~。

でも今回『スター・ワーズ』を読んだら、星氏が実は優しくて小説に人生に、ひたむきに取り組んでいたことがわかりました。
印象が変わったのです。

私の好きなワーズをピックアップします(「」内が作品名)。


・私は、世の中には短く要約できないものはない、という意見の持ち主だが、
伊藤博文にはそれが適用できない。

  「伊藤博文」

・エチケットを守らないのは教養の不足だからである。
  「明治・父・アメリカ」

・笑いは、普通とはなにかを知る経路でもある。
  「進化した猿たち(あとがき)」

・世の中、物質時代は終わり、工業化時代をすぎ、情報時代に入っているそうじゃないですか。
しかもその情報も、コンピュータから出てくる情報はだれでも入手できる。
そんな社会で貴重なのは、新鮮にして調子よく、珍奇にして、聞いて楽しく、他人に話して喜ばれること。
こういうことはコンピュータにも処理できない。

  「砂漠の放浪」

・われわれが過去から受けつぐべきものはペーソスで、未来に目指すべきはユーモア。
情報なんかくそくらえというつもりはないが、
ユーモアとペーソスがなくて、なにが情報、なにが人間だである。

  「万国博短評」

・わたしは失敗に終わってしまった。
しかし、完成を心にえがきながら、ずっと楽しく生きてきたよ。
楽しく生きてきたような気がするだけかもしれないがね。これでいいのだろう。

  「ブランコのむこうで」

・泣き言を言うな。人生とは、調子のいいことばかりじゃないんですよ。
苦難を耐え抜いてこそ、強くなれる。
わたしは、おせじ屋じゃない。
あなたは、もうひとつ、なにか意外なことが起こるはずだ。
あるいは、すごくいいことかもしれない。
希望を捨てず、がんばることですな。

  「吉と凶」

・今年もまたごいっしょに九億四千万キロメートルの宇宙旅行をいたしましょう。
これは地球が太陽のまわりを一周する距離です。
速度は秒速29,7キロメートル、マッハ93、安全です。
他の乗客たちがごたごたをおこさないよう祈りましょう。

  「思考の麻痺」



「未来いそっぷ」のキリギリスがなぜ冬も笑って過ごせたのか?
中学生の私には物語りの言葉そのままを受け取るしかなかったんですが、
今になって思います。

まわりの人を明るい気持ちにさせていたキリギリスに、
生きていられないような辛いことなど起こらないんだと。

自分のことしか考えてなかったアリのほうが、思い違いをしているんだよってことを伝えてくれているのかも。


星作品を読み返してみたくなりました。
読んでないものもいっぱいや~。
なんせ1001編もあるんだもの~。




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No title
星新一さんの作品は弟が好きでやたらとありました。
うちにも一冊文庫があるので読んでいます。
どれが好きということもないのですが・・・。
彼の描くブラックなユーモアは好きですね。しびれます。
世の中には信じられないほどの馬鹿ものがいますけど、
そいつに馬鹿といってなにか悪いのだろうか?
むしろ誉め言葉なんじゃないのか?
たまに本気でそう思うときとかあると読みますね。
No title
われわれが過去から受けつぐべきものはペーソスで、未来に目指すべきはユーモア。
このあたりが星さんの真骨頂では。変に気張ってないところが好きです。
もう長いこと読んでません。物置をひっくり返したら出てくるのでは。自分も読んでみたくなりました。
さらに続けてみた・・・
アリの巣に招かれたキリギリスはぶくぶく太ってしまい
巣から出られなくなってしまいました。
そのまま運動不足がたたってしまい、巣の中で息絶えてしまいます。
アリは備蓄したモノより新鮮なエサを手に入れることに成功したのでした☆彡
こんばんは♪
星新一先生はちょこっとしか
読んだことないです。
読みやすい先生ですよね(。ゝ∀・)b
こんばんは
>なんせ1001編もあるんだもの~。
うわ~、全部は読み切れない。
福島正実、星新一、小松左京の時代に私は海外のSFばかり
読んでました。ハードSFが好きだったせいもあるんですが。

いじめに遭っても、そこから逃げるなんて思いもしない。
その時他にも自分を受け入れてくれる世界があると分かりさえすれば
もっと楽に生きていけるんですね。
ラストの太輔が佐緒里のことを、
「好きだったのだ、この人のことを。とても」がこの小説を引き締めていて
好きですね。

Re: てかとさまへ
コメントありがとうございます。
どれが好き、というのは私もないかも。どれも似てる、とも思えるし・・・。

信じられないバカ。
珍走団とか珍走団とか?
落とし穴掘っておいたりしたらダメなんだろうか。
逆に「ようこそ珍走団」の旗を立てておくとか。
大阪人なら「アホ」と呼ばれることがステータスなんですけどねえ。周りに迷惑をかけるのはアホやなく、バカですね。
しかもバカと呼ばれて怒るほうがバカ、というのも本当ですね。
もしかしたら星作品に解決のヒントがあるかも。しっかり読み返してみます。
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
スターワーズのなかにありましたよ。
「私の作品はあるときとても読まれるが、あるときから見向きもされなくなる」
一時期はまる、というのありますよね。私もそうでした。
なので今また読み返してみようと想ってます☆
Re: さらに続けてみた・・・
aiupaさま、物語のラスト変更おもしろかったです。
> アリの巣に招かれたキリギリスはぶくぶく太ってしまい
> 巣から出られなくなってしまいました。
プーさんか!

> そのまま運動不足がたたってしまい、巣の中で息絶えてしまいます。
> アリは備蓄したモノより新鮮なエサを手に入れることに成功したのでした☆彡
平家物語を連想してしまいました。
「おごれる者は久しからず ただ春の夜の夢のごとし」
星さん、喜んでいますよ。こうして続きを考えてもらえるなんて。
ありがとうございました~☆☆☆
Re: こんばんは♪
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
ちょこっととはいえ、やはり読んだ経験がありましたか☆
読みやすい。
それもまた素晴らしいんだと想います。
Re: こんばんは
エリアンダーさま、コメントありがとうございます。
エリアンダーさま、海外作品がお好きなんじゃないかと想像していました。
やはり海外のSFを読み込んでいらっしゃったんですね。
ブログ名もそこからとっていらっしゃいますよね?

太輔の想い、幼かったからこそ純粋でせつな過ぎる。
あと5歳大人だったら、佐緒里との関係もまるで違ってきただろうに。
いじめのところがぐぐっと迫ってくるんですが、そうですね、太輔の恋心のピュアなところ良かったです。
もどかしいけど(笑)
朝井リョウさんは『星やどりの声』も読みました。家族愛が泣けました。
No title
教訓をそのまま小説にしたみたいな作家でしたね。彼の独特の語り口やユーモア。ときにはブラックなユーモアまで実に魅力的に思いました。ちょっとしたときにサラリと読める短編が良いですね。上の言葉もいくつか勉強になりました。ただ、実際の人生では教訓がなかなかいかせないジレンマを感じる私です^^;
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
分かります!実生活でさらっとブラックなことが出てこないですよね~。
あんな上手にさらりとユーモアを出せたらな~と憧れます。
また読み返してみたくなった作家さんです。
No title
九億四千万キロメートルの宇宙旅行。
いいですね、こういう広い視野って。
一緒に乗っている70億の乗客がみんな
仲良くしてくれるよう祈るばかりです。
Re: へろんさまへ
コメントありがとうございます。
> 九億四千万キロメートルの宇宙旅行。
> いいですね、こういう広い視野って。
私もこの言葉がいちばん好きです☆
SF作家ならではの視点で素敵ですよね~。
年賀状に書いておられたようです。こんなお年賀いただいたら1年間行儀よく過ごしたくなりますね(笑)
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
くわしくは「自己紹介」をご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします☆

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