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2018. 03. 22  
『あんた、ご飯食うたん?(中本忠子:著)』です。



保護司の活動をしながら、居場所のない子供たちに手料理を作り続ける、
広島のマザー・テレサ」と呼ばれる中本さんの著書です。

約40年間、家でご飯を食べることができない子供たちに、
自宅でご飯を食べさせてきた女性です。

完全に、自費です。
これにかかる毎月の食費が10万円。

今でこそ援助があったり、NPOにしたりしてゆとりが出たようですが、
最初の10年間、貯金を崩しながら食事を作っていたそうです。


なぜそんなことができたのか?
保護司になって2年目、中2のシンナー少年を受け持ったことがきっかけです。

『シンナーを吸う人にはこう指導しなさい』マニュアルがあり、その通り対応した。
でも、
「そんなこと知っとる」と、少年はシンナーをやめない。

「どうしてシンナーやめれんの」
「しょうがないじゃぁ、腹が減っとるんじゃけん」
「腹が減ってるときにシンナー吸ったら、腹が満タンになるん?」
「腹がすいたの忘れることができる」
「ほんじゃ、うちでご飯食べる?飯ぐらい食わすど」


ここから始まったのでした。
お腹がいっぱいになったらモノを盗んだり悪いことしたりしなくなる。
こんな信念ができました。


お腹がいっぱいになることと、接し方でしょうね。
子供たちが立ち直ることができた、ひどい人生に落ちなかったわけは。

中本さんのやってきたことをマネすることは到底ムリですが、
次の、子供への接し方は学びになります。


子供たちとの接し方

・あれこれ聞かない。

・同情はいらん、共感する。

「同情いうたら、あ、かわいそうな子、ぐらいにしか思ってくれないやろ。
そうじゃなく、共感してほしいというのは、わしらが今までどんな中で生きて来たか、そこから理解してほしい、ということなんよ」

・同情の言葉はしょせん人ごとと思っているから出てくる。
共感したかったらその人と時間をかけて信頼関係を作っていく。

・お世辞は嫌われる。
「それほどでもないことをほめられたら、バカにされた気持ちになる」

・信じることこそが特効薬。

・「なんとかしてあげたい!」のおせっかいおばさんにならない。



あれこれ聞かない=詮索しない、ということですね。

家庭環境がひどい子らが集まってきています。
親が服役中、なにかの依存症、暴力団の団員・・・
とにかくキツイ現実があります。
そこを詮索したら、子供は心を閉ざし、中本さんの家にも来なくなる。
来なくなるということは、悪いことして食べていくことを意味する・・・。


自分が中学・高校生くらいのころでも同じでしたよね。
親から「今日、どやった?」なんて聞かれても、
「べつに」
「フツー」
こんな感じのそっけない返事しかしないってこと、なかったですか?

わずらわしいですよね、あれこれ聞かれまくるのは。
言いたくなるまでそっとしておく。
本音の共感と信じる気持ち。
シンプルなことなんですよね・・・。


かつての不良少年たちがまっとうに働き、家庭をもっている。
このことに中本さんは幸せを感じています。

「苦労をして、失敗して、人生いろいろと寄り道しても、延長戦をしてがんばっている。
そんな子たちの人間味といったら、大きいですよ」





インドのマザー・テレサはどんな病気の人にも愛を与えた。
広島のマザー・テレサは、どんなに悪いことをしてても、少年院を出たり入ったりしているような子にも愛を与えた。

「あんた、ご飯食べてんの?」と気にかけてもらえること。
当たり前のようでいて、こんなに優しい愛は他にないのかも。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます

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読書をしないのもいいもんだ。
ありがとうございました!
中間点で会いましょう
やりたくないけどやらなきゃいけない。
車の運転が下手なんですけど、いい方法は?
Comment
肩書き
たまたま祖父が保護司をしていて、そういう人達が
家に出入りしていましたが
高校生だった私の心の中は「怖いな」「お茶を持って行くの嫌だな」
そんな風にしかその頃は考えられなかった自分が情けないと
このお話を読んで思いました。
他人にご飯を・・・とても出来ないことですが、ただ話を聞いて、報告書を提出だけ・・
無償の愛、こういう人がいらっしゃるのですね!
バスで高齢者や体が不自由な人たちに、席を譲らない人がたくさんいる世の中で、
本当に頭が下がります。
No title
親は無くとも子は育つと言いますが、
シンナー吸われたらしゃれなってないですね
飯を腹いっぱい食えば悪さをしなくなる、というのも
そういうもんかもしれませんね
俺も会社勤めをしてまずは自分が食えるようになる、
というのが最初の目標でした。
そこで食えなかったら畜生になっていたかもしれないw
ともかく、このおせっかいおばさんにならないといいつつ、
かいがいしく飯の世話をしたこのおばさんが亡くなったとき、
葬式の参列者すさまじいことになりそうですね。
俺も同じ境遇で飯を食わせてもらってたら、まずかけつけるだろう。

> お天気が目まぐるしく変わっているこの春。
> 庭仕事にも影響が出そうですね。
雨ふったら晴耕雨読って言って本やビデオみとるから、
のんびりしたもんです。スローライフバンザイ。

> 自分が食べる分の野菜は薬なしで、そうか、北海道の農家もそう・・・だったかな??広すぎたらできなくなるんですね、無農薬。
売り物は形も綺麗でないといけないから、
仕方ないとはいえ、本来野菜に形とか虫食いのあととか
どうでもいいこと。
栄養かも変わらないんだから。
自分で野菜を作ってみてはじめて気づくというのもまぬけなんですけどw
あんた避妊したん?
愛も胸いっぱい与えてるところが素晴らしいですね。
この先、このコたちが将来自分の子どもたちにその愛を与えられるかが重要だと思います。お腹いっぱいになったし、さあ次の欲望を満たそうか。世界規模で見れば人口問題、食糧戦争が懸念されている昨今。ただお腹いっぱいにさせるだけではなく考えていかなければなりませんね。
No title
結局、個々人の問題なんて、つまるところ、その本人にしか解決できないのですよね。相手が子供だから、大人の立場から色々してやろうなんて、実におこがましいことだと思います。この方は、長い経験のなかで、そんな子供たちの想いを十分に感じ取ってきたのですね。だから、あれこれ聞かない。ただ、暖かい食事を出して、受け止めてあげる。けっこう歳をとってくると、あれやこれや説教したがる人が出てきますが、その連中に爪の赤を煎じて飲ませてやりたいですね。
保護司としての経験から出た言葉には重みがありますね。
すべての人間関係に応用できると思いました。
ズカズカ踏み込まない、等身大の相手を尊重する、勝手に思い込まずに想像力を駆使して寄り添う…勉強になります。
ちゃんと食べてるかあ?は、離れて住む親子の合い言葉(愛言葉)でもあるなあ。
こっちも息子に心配かけないように、ご飯づくりがんばらねば(^^;
Re: 肩書き
なつみさま、コメントありがとうございます。
おじいさまが保護司を・・・
中本さんの行動に、「他の保護司がやりにくくなる、なり手がいなくなる」と批判も多かったそうです。
みなさんそれぞれの接し方を懸命にされてると想います。
家に保護観察中の少年が来ていたら、私もちょっと敬遠したくなっていたでしょう。
たとえばです、隣に出所したばかりの人が住むことになったとしたら。
平気でいられる自信があるかと聞かれたら、返事できないのです。
だからこそ、中本さんのされてきたことに敬意しかないです。
Re: てかとさまへ
コメントありがとうございます。
中本さんの葬儀、人がいっぱい集まってきそうですね。
お腹が空いた状態に置かれるということの深刻さって、経験したくないし誰にも経験させたくないからこそ、こういう事実があることをちゃんと知っておきたいなと想います。
安心できる場所があるってことは、なによりも大切ですね。
本当はそれが自宅であるべきですよね。
てかとさんは自宅がパラダイスでしょう。
晴耕雨読、サイコーです。
自分で野菜を作ってみてわかったことのひとつに、ブロッコリーは虫除けの薬いる!ってこと。
湯がいても洗っても、アブラムシが出てきて食べるのに躊躇してしまいます。
Re: あんた避妊したん?
aiupaさま、コメントありがとうございます。
この子たちの親に対して憤りを感じていらっしゃると受け止めました。
ひどいもんです、子供を引き取るけれど、理由は児童手当を受け取りたいから。結局育児放棄に変わりなしとかです。
他人に愛をもらった、そのことをどこまで感謝して恩送りをしようと思えるのか。
でも何人もの、かつての子供たちが今のNPOを手伝いにきているようです。全員が全員幸せにまっとうになっているわけではないでしょうが、途切れてはいないみたいです。
そのことにも今の人たちの善さってのがあるんだなと思えます。
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
手伝わず、口出しだけするタイプの人、いますね~。
どんな人間関係にも基本となることを教えてもらえたと想います。
文句言う人、40年やってみろ!ですよね。
Re: ナカリママさまへ
コメントありがとうございます。
子供だけじゃない、どんな人間関係にも基本となる接し方を教えてくれていますよね。
「ご飯食べてるか?」は愛ですよね~。
今でも帰ったら、「アンタ痩せたんちゃう?なんか病気ちゃうの、ちゃんと食べてんの?」と次々問いただされます。
年取ったらうかつに痩せるのも心配させちゃいますね(笑)
No title
確かにあれこれ聞かれたら鬱陶しいよね。
でも聞かないと分からない。
その辺のさじ加減かな。それと時間をかけること。
とは言え、分っていてもできることじゃないですね。
中本さんの持っている自然な雰囲気というか優しさだと思います。
保護司だからと構えていてはできません。
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
たしかに、聞かなきゃわからないってのもありますね。
言ってくれるような、そんな関係が理想なんですよね、いい関係って。
見てるほど簡単じゃないなと、それは本当に感じました。
こんばんは♪
同情の言葉はしょせん人ごとと思っているから出てくる。
共感したかったらその人と時間をかけて
信頼関係を作っていく。
めっちゃ心に響きました。
この言葉、忘れないでいたいな。
素敵な本を紹介してくださり
ありがとうございます(*´▽`*)
Re: こんばんは♪
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
気にかけてあげてるつもりだけの同情は、すぐに、特に子供には通じないってことなんですね。
難しいですよね、同情と共感は違うんだと扱えるかどうか、共感はしても、その人に共感しすぎてずるずる引きずりこまれてしまうことだってあるし。
でも、信頼関係を作りたいですね。
ふたごパンダさま、ご飯食べれた?元気な姿を早くみれますように♪
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
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