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2018. 04. 17  
きっと私は『花粉症』とかいうものになってしまったのだろう。
そうでなければあんなに涙が流れるわけがない。



『優しい死神の飼い方(知念実希人:著)』です。



この世に「未練」を残したまま亡くなると、その霊は自縛霊となり、
あの世へ導くことができない。
人間に接触し、未練から解き放ってやれ。

こんな使命を受けた死神が、
「ごおるでんれとりば」の姿になって人間界で任務にかかります。

ごおるでんれとりば、犬の姿になったということ。
心優しい看護師に拾われて、その人が働くホスピスで飼われることになりました。


「ハートフルミステリー」とありますが、
私の感想としては、
「今を生きるとはどういうことか」を伝える小説だったと感じました。


末期ガンで余命わずかな青年画家。
ある事件がきっかけで絵が描けなくなっていました。

もう手遅れだ・・・オレの人生・・・なんの意味もなかった。

死神にそう打ち明ける画家。
死神はこう言います。


お前はもう死んでいるのか?
お前は『もう絵を描く時間がない』と言った。
いつの間に時間がなくなった?

いつの間にお前は死んだんだ?

たしかにお前は死ぬ。数週間か、数日後か。
だがそれがどうして『絵が描けない』ことになる?

どれだけ生きればお前は『絵が描ける』のだ?
数年か、数十年か?
それとも永遠に生きたいとでも言うのか?

お前がするべきことは、
残された時間の短さを嘆くことなどではなく
その限られた時間の中で精一杯生きることだけだ。




私、これとよく似たセリフを思い出しました。
「北斗の拳」。

モヒカンのお兄さん
「テメェ!なにしてやがんだあ~~!?」

ケンシロウ
「お前はもう、死んでいる」

モヒカンのお兄さん
「ああ~!?なにをぬかしやがっ・・・ひでぶっ!!」


全然、逆?
いえ、言ってることは反対でも、言わんとしてることは同じ。

なにかやっておきたい(しなくては)なあ・・・・。

そんなとき、
まだまだ時間がある、今じゃなくてもいい。
もう間に合わない。

この二択をしてしまいがちなんです。

モヒカンのお兄さんモードなら、
「今死ぬわけじゃないしぃ!今じゃなくてもええやん」

画家モードなら、
「やっても無駄。間に合わないからやらない」

どちらかのモードを行ったり来たり。
つまり、いい言い訳にしちゃってたなあ・・・と。


著者の知念氏、現役の内科医なんですって。
内科医って、患者さんの話をじっくり聴くことが仕事の半分です。

そして、最期を看ることになるのも内科医が多いのです。
そんな仕事を続けてきて、
未練を残す患者さんを多く見てきたからこそ、

人はいつか必ず死ぬ。
だからこそ、今できることを今精一杯する。
それが生きること。

これを伝えたかったんじゃないかなあと感じたのです。
生きるって、これしかないんだなと・・・。
やりたいことはサッサと始めてみたらいいんですよね。
ダメならやめればいいだけで。




ハートフルを感じるのは、死神がどんどん「感情」というものを理解してくるところ。
そして、だんだんだんだん、犬らしくなっていくところが、
とんでもなく可愛らしいのです。
本格的ミステリーを好むかたには物足りないかもしれませんが。
犬好きのかたにはおススメです。
奇跡は起きず、死はやってきます。
ですが、こんなに温かな気持ちで見送れるんだと感動でした。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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あべし、あべし?
断定的だったものを疑問形に変えることで何か可能性が広がる感じがしますね。「お前はもうすでに死んでいるの?」雑魚キャラも虚をつかれ「え?ひでぶって言わなくていいの?」新たな希望が生まれると言いましょうか^^
No title
死ぬのを言い訳にして取り組むのをやめるとか笑止千万なんだよなぁ。
末期宣告されて半年経ってもまだ生きてるとかになったら、
絵一枚描けたんじゃね?っていうw
今しかねぇんだよ!って死神が教えちゃうのも
反則かもしれませんが人生極意、真理ですよなぁ。
著者の内科医、ひとの死にざまを何度も見てきたプロ。
経験値が違うわな・・・。いいこといいなさる。
わたしは両親祖父母、知人、恩師、友人、親類、近所のひととかいれても20人くらいかな、棺桶に眠る亡骸をみたの。
身内の死が一番効くな。思い出の数が多いからなぁ。
体得したのは人間いつか必ず死ぬ、これだけ。
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No title
最近思う事、ひでぶ!までの時間が2秒だったら、2秒でできることを考えたいと思います。毛沢東は読書が好きで、「毛沢東の読書」ってな本で彼の言葉を聞きました。明日亡くなるなら、亡くなるまで勉強するんだ、ってなことがのっていましたよ。朝に道を聞きて 夕べに死すとも可なり。生き死にの問題と、今目の前にあることは別問題ですよね。
No title
未練を残すものがあるって自分からしたら実に羨ましいことです。
「死ぬのもめんどくせぇ」なんて書きましたが、これの心は「どうでもいい」なんです。
それじゃ寂しいよね。
やっぱり死ぬ時は未練を残すぐらいがいいですね。
Re: あべし、あべし?
aiupaさま、コメントありがとうございます。
> 断定的だったものを疑問形に変えることで何か可能性が広がる感じがしますね。「お前はもうすでに死んでいるの?」雑魚キャラも虚をつかれ「え?ひでぶって言わなくていいの?」新たな希望が生まれると言いましょうか^^
今回、私の秘孔を突いてます!私があべし!ひでぶ!です。笑った~♪
新たな希望!
北斗の拳ブドウ味とかで観てみたいです。
でもこの疑問形の質問、言い訳する人に本当に使えそうですよね。
Re: てかとさまへ
コメントありがとうございます。
死神と医者から言われたらもう反論もできませんし、やるしかありませんね。
結局、極意ってこれだけなのかも?って思いますね。
そうなると私のブログのネタも毎日こればっかりになりますが(笑)。
身内の死って・・・誰もが経験するからあんまり言うつもりはないけど、きついもんですね。
ぼんやりとお通夜に来てくれた親戚を見ながら、この人たちもいつか死んで、自分もかあ・・・とか思いました。あれも不思議な感覚でした。

Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
「毛沢東の読書」
すごい本ですね。なにを読んでいらっしゃったのだろう、興味がありますw
生き死にの問題と、今目の前にあることは別問題。
これめっちゃ大切な視点ですよね!
これをごっちゃにすると、時間は永遠が必要になってきますね。というか、死ぬ前提は必ずいつでもついてまわることを覚えておくだけでもいいかもしれませんね。
簡単にあきらめなくなれるように思います。
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
未練って人によって内容は違いますが、未練が後悔ならば、やはりそうならないようにしておきたいです。
未練がやり終わらないことならば、諦められるかなあ。
先日の「もし7日間だけ元気になったら、おかずの作り置きをたくさん作っておく」ってある、あんなこと。ああいうのはアリかなと思います。
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まさに!
こんにちは!
「お前がするべきことは、
残された時間の短さを嘆くことなどではなく
その限られた時間の中で精一杯生きることだけだ。」
まだまだやり足りないと毎日思います!
Re: まさに!
yokoblueplanet さま、コメントありがとうございます。
> 「お前がするべきことは、
> 残された時間の短さを嘆くことなどではなく
> その限られた時間の中で精一杯生きることだけだ。」
> まだまだやり足りないと毎日思います!

このセリフかっこいいですよね~。まさか死神が?って感じはありますが。
死神は死なせるために来るのではなく、もう死が決まっている人をあの世へ導く、「道案内」の役割だと表現されています。
それもまた、多くの患者の死を見てきた著者の死生観かなと感じます。
今を精一杯!
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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本の中の心に刺さる一文をご紹介いたします。
看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
くわしくは「自己紹介」をご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします☆

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