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2018. 04. 19  
誰を彼と われをな問ひそ 九月の
露に濡れつつ 君待つわれを



『小説 君の名は。(新海誠:著)』です。



大ヒットアニメ映画の監督自らが書いた原作小説です。
私はまだ映画の「君の名は。」を観ていないんですよね~。

最初は少し読みづらかったのですが、ちょっと話が進んで、
みつはちゃんがタキという男子高校生の身体になって目覚めたところとか最高に笑えました。


男の体っていったいなんなのよ!?
おしっこをしようとすればするほど、なんとか指で方向を定めようとすればするほど、
排尿困難な形状になっていくってのはどういうコトなんよ!?
アホなの、バカなの!?それともこの男がヘンなの!?



アハハ!高校生って大変なんやなあ。
ここ、映画ではどういう風に表現されてたんだろうと気になります。


新海監督の「あとがき」がありました。
なぜわざわざ小説を書いたのか?
映画の原作として話を創るのは当然だけど、別に小説にしなくてもよかったのです。
なぜ書いたのか・・・。


この物語はもちろんファンタジーだけれど、でもどこかに、
彼らと似たような経験、
似たような想いを抱える人がいると思うのだ。

大切な人や場所を失い、それでももがくのだと心に決めた人。
未だ出逢えぬなにかに、
いつか絶対に出逢うはずだと信じて手を伸ばし続けている人。
そしてそういう想いは、映画の華やかさとは別の切実さで語られる必要があると感じているから、僕はこの本を書いたのだと思う。



「それでももがくのだと心に決めた人」
こういう人を想像して創られたお話。
全編を通して星のような、ガラスのかけらのような輝きを放つ理由がわかりました。


冒頭に和歌を書きましたが、みつはちゃんの授業風景です。

「誰を彼(たれをか)、これが黄昏時の語源ね。
夕方、昼でも夜でもない時間。
人の輪郭がぼやけて、彼が誰か分からなくなる時間。
人ならざるものに出会うかもしれない時間。
魔物や死者に出くわすから『逢魔が時』なんていう言葉もあるけれど、
もっと古くは、『かれたそ時』とか『かはたれ時』とか言ったそうです」

「はーい、先生しつもーん。
それって『カタワレ時』やないの?」



カタワレ時がこの世ならざるものに出逢う時間。
そしてみつはのおばあちゃんの言葉。


「糸を繋げることもムスビ、人を繋げることもムスビ、
時間が流れることもムスビ、ぜんぶ、同じ言葉を使う。

それは神さまの呼び名であり、神さまの力や。

よりあつまって形を作り、捻じれて絡まって、
時には戻って、途切れ、またつながり。

水でも、米でも、酒でも、なにかを体に入れる行いもまた、ムスビと言う。
体に入ったもんは、魂とムスビつくで」



ムスビ。
過去の私にはムスビに捉われていたところがありました。
ムスビ(縁とかですかね)を辛く感じる自分が間違っているのだと、
これを乗り越えればいいんだと思おうとしていたなあって。

ムスビと一緒に、私は「ほどく」こともできることを忘れたくないなあと思うのです。
そう感じながら、ほどき過ぎてきてしまったのか・・?なんてことも感じたり。
どっちがよかったのか、今はよかったのだと思いたくて。


そしてこれからも、ほどいてはこんがらがって、
もがき続けることを選ぶだろうと思えます。
この小説、読んでよかった・・・。




みつはの住んでいる集落や彗星など、
映像の素晴らしさは映像でしか確かめられないですね。
だから、映画を観たくなりました。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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読書をしないのもいいもんだ。
ありがとうございました!
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Comment
No title
映画はダイジェスト構成されるので大胆にカットされてますね。
そのトイレで小用の描写とかないんで。
原作がわからない状態でアニメや映画を見ることが
多いので気になって読み直すと驚きの描写があって
びっくりしますね。
永遠のゼロとか映画とコミカライズだと結構違って
マスコミを壮絶に批判してる描写が映画になかったし。
ともあれ、君の名は。も映画は先に見たんですよ。
原作は知りません。
Amazonギフトのポイントが余ってきたら読もうかな、と思いました。
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あいつがおれでおれがあいつで
おまえのものはおれのものおれのものはおれのもの…それジャイアンだし、ちょっと違うし。男女が入れ替わる物語って他にもありましたよね。この映画が盛り上がっている時、なんで今さらと思っておりました^^;男同士、女同士の入れ替わりだとさらに多くの作品があります。

さて結びになりますが、の「結び」

結婚式の挨拶で使えるようでいて「最後」を連想するから使っちゃダメという方もいらっしゃいますよね。

さて、本日のコメントの結びとしましては、ホースで花に水やるのと変わらないし絶対元男の方が戸惑うと思うわ~つかみどころがないだけに。
No title
名作ですね~。と言いつつ、私は映画でも小説でもまだお目にかかったことがありません^^;男の子になったら女の子がびっくりするように、逆だったらさぞかい男の子もびびりますよね。ムスビですか。よいムスビなら良いのですが、どうも最近の私生活はあまり良いムスビがないようです。
Re: てかとさまへ
コメントありがとうございます。
てかとさん、映画の「君の名は。」いい映画やったって感想書いてましたもんね。
そっか、小説で描写されてるもののどこが映画で使われてるか。
小説は4分の1は笑いを誘う、二人のとまどいとやり取りで楽しかったです。だから後半の緊迫してくるところがさらに胸に迫る。
永遠のゼロは、小説とマンガで読みました。映画はなんとなく避けてる・・・。
よう考えたらこんだけ読書に時間とれるんやったら映画も観れるんちゃうん?って思ったり(笑)。
Re: あいつがおれでおれがあいつで
aiupaさま、コメントありがとうございます。
「おれがあいつであいつがおれで」
懐かしい~♪ ありましたね~、ストーリーはすべて忘れてるけど懐かしいという(笑)。こういう設定はいくつもありますよね。でも「君の名は。」はそれがメインじゃないってところが素敵でした。もっと壮大で。
>
> さて、本日のコメントの結びとしましては、ホースで花に水やるのと変わらないし絶対元男の方が戸惑うと思うわ~つかみどころがないだけに。

うまい!山田く~ん、座布団三平さんから3枚もってって~☆
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
ちょっと待ってください。
目にしてないけど「名作ですね~」って!笑ってしもたやないですか!!
こんなコメントお目にかかったことがありません(笑)
コメントが秀逸です。日ごろムスビつくものが良いものばかりなのですよ。
あぁ面白かった。ありがとうございました!
No title
こんばんは。
ナカリが今は恋愛ものアウトなので、小説もアニメも見ていませんが、
上の息子が新海誠さんのデビュー当時からのコアなファンなので、いつか見る機会もあるかな、と。
私は「たそ(誰ぞ)?かれは(彼は)?」という時間帯、と記憶したので、ちょっと違う言い回しに、ほお~と思いました。
それと、昨夜「縁」という話をしたら、ナカリの地雷を踏んでしまって(涙)、回復まで結構時間がかかりました。
恋する年頃は難しいですね。
今日はイマイチツッコミどころのないコメントになってしまってスミマセン(汗)。
でも復活できて良かった~(^-^)
Re: ナカリママさまへ
復活うれしいです☆こんなに早く戻ってきていただけるなんて☆
小説の君の名は。は、恋愛色よりも、大切なものぜんぶを救いたい、という想いの強さがブワーッと出ていたと感じます。
あらすじは書かないほうがいいと思ったので、そこらへんは全て飛ばした記事になってしまっていますが、私の感想はこうなのでした。映画なら恋愛っぽいお話になってるのかなあ。いや、恋愛なんだけど。それ以上に、救うという感じがもっと、東日本大震災の想いも込められて書かれたように感じました。
新海さんの作品、私はまだ全然見てなくて、今気になってるのは、「言の葉の庭」です。これも小説から入ってみようと思ってます。
今日はコメントありがとうございます!ホント、嬉しいです。
No title
原作は読んでません。が、映画は3回観ました。
良かったです。みつはちゃんには感動しっぱなし。
高校生の恋愛ものかと思っていたのですが、意外と重いテーマを持たせていて最初は分からなかったです。
おばあちゃんが組んでいた組紐、何という名前か忘れましたが中々おしゃれでしたね。
ずいぶん人気でしたよ。
こんばんは♪
君の名は、映画がよかったから
本も読んでみたーい(*´▽`*)
でも今読んでない本が30冊以上あるんで
やばいです(笑)。
でも100円なら買うなぁ(´∀`*)ウフフ
実は今読んでるのは有川浩先生の植物図鑑です。
とっても好きな内容~(๑•̀ㅂ•́)و✧

私と亜紀さんとのムズビを
これからも大事にしていきたいな~( ̄∇ ̄*)b
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
おお~、3回観賞!その価値があるということですね。
映画も重たいテーマのままでしたか、小説もそうですそうです。私はタキくんの変化がよかったな~と感じています。
組紐、「ミサンガ」であってますか?
またお守りとして人気上昇したんでしょうね~。
やっぱり私も映画を観たくなりました。
Re: こんばんは♪
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
読んでない本が30冊以上(笑)。そしておそらくまだ100円にはならないなあ。
もし機会がまわってきたら、おススメですよ~。

「植物図鑑」、超甘アマカップル風景とかで、読んでるこっちが身もだえしちゃいます~。
でもこのお話、すっごくいいですよん♪

私もムスビを大切にさせていきたいです。
どうぞヨロシクお願いします☆
No title
馬場亜紀さん、はじめまして^^

ミドリノマッキーさんのブログでこちらを知って、
最近こちらのブログをよく拝見しております。

私も新海さんの作品は好きです。
特に「秒速5cm」が好きで、
見るたびに軽い鬱になるのですが、
時々思い出しては見ています。
彼は、アニマ像に取り付かれて、
その取り付かれた自分の心情を
表現したいのだろうと感じていましたが、
「大切な人や場所を失い、それでももがくのだと心に決めた人。
 未だ出逢えぬなにかに、いつか絶対に出逢うはずだと
 信じて手を伸ばし続けている人。」
という新海さんの言葉で、
彼の表現したい何かの一端が
わかったような気がしました。
ありがとうございます。

Re: Korvaさまへ
コメントでははじめましてですね♪
ありがとうございます!

新海監督作品、観たことないくせに小説から手にとってしまって(汗)。
「君の名は」の画集も観たんですよ、素敵でした~。映画館の大きなスクリーンにあのかがやく緑や青が広がっていたのかと想像するだけで気持ち良くなれます。

> 「大切な人や場所を失い、それでももがくのだと心に決めた人。
>  未だ出逢えぬなにかに、いつか絶対に出逢うはずだと
>  信じて手を伸ばし続けている人。」

そうですね、「言の葉の庭」も読んだんですよ。
それにも、ひっそりと、上記の想いが込められていると思えます。
あのお話も切なすぎた・・・。
「秒速5cm」
見るたびに軽い鬱・・・笑
興味でました。読んでみます!
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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本の中の心に刺さる一文をご紹介いたします。
看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
くわしくは「自己紹介」をご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします☆

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