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2018. 04. 29  
上を向いて 歩こう
涙が こぼれないように
思い出す 春の日 一人ぼっちの夜
  (「上を向いて歩こう」 作詞:永六輔)

『バッタを倒しにアフリカへ(前のウルド浩太郎:著)』
です。



緑の変なカッコ・・・著者本人です。
こんなカッコでも昆虫学者(バッタ博士)。
夢は「バッタに喰われること」。
大好きだけどバッタアレルギー。ややこしいですね。

この本は西アフリカ・モーリタニアで研究活動した記録、それにかかる費用をどう捻出したかの奮闘記。


なぜバッタの研究をアフリカに行ってやるの?
それって大切な研究?
っていうか、喰われたいってどういうこと?

そんな風にしか思えなかったのです。
昔々の日本でイナゴ大発生で農作物の被害なんてことは知っていますが、現在はありませんし、ましてやバッタ。


神の罰、バッタの大量発生


でも関係あるんです。
今でも数年に一度は西アフリカなどではバッタの大量発生による、
農作物壊滅の被害が起こっているのです。

これを現地の人は、「神の罰」と恐れているのです。


大被害により、世界流通に影響が出ます(野菜や果物などの高騰)。
バッタ駆除には今のところ殺虫剤を使うしか方法がなく、
そのために一帯の畑・植物・微生物に至るまでダメになるほどです。

日本は2004年に3億3千万円の支援出資をしています。
無関係じゃなかったのでした。


現地で生きているバッタを観察研究し、殺虫剤に頼らない防御策を立てること。
バッタ発生を予測して予防をできるようになること。

博士はこれを目指してアフリカに行ったのです。
しかし問題は、お金。
研究費用が出るのは2年間だけ(全く足りない)。
それ以降はお金も出ないし、就職先も決まっていませんでした。

自分の貯金を切り崩しながらの現地生活。
研究は進んでいない、あと1年しかない・・・どうしよう・・・。
どん底まで落ち込んでいたんです。不安しかなくて。


そんなとき、お世話になっているモーリタニアのバッタ研究所所長が励ましてくれたのです。

「いいかコータロー。
つらいときは自分よりも恵まれている人を見るな。
みじめな想いをするだけだ。
つらいときこそ自分よりも恵まれていない人をみて、自分がいかに恵まれているかに感謝するんだ。
嫉妬は人を狂わす。
お前は無収入になっても何も心配する必要はない」


この所長は気遣いの達人なのです。
「日本人は花がなければ生活できないんだろ?」と、
ゲストハウスの玄関に花や木を植えてくれたりするんです。

その励ましでバッタ博士は立ち上がれました。


上を向けば涙はこぼれないかもしれない。
しかし、上を向くその目には、自分よりも恵まれている人たちや幸せそうな人たちが映る。
その瞬間、己の不幸を呪い、より一層みじめな思いをすることになる。
私も不幸な状況にいるが、自分より恵まれていない人は世界には大勢いる。
その人たちよりも自分が先に嘆くなんて、軟弱もいいところだ。
これからつらいときは、
涙がこぼれてもいいから、
下を向き自分の幸せを噛みしめることにしよう。



歌もいいんですけど、下を向いて涙をこぼすこともアリなんだ。
じ~んときます。
この本で唯一しんみりするところです。

他はすべて悪戦苦闘を笑いに変える!
その文才が恐ろしすぎます(笑)。

お金の工面も類まれなるバイタリティで獲得。
表紙のインパクトそのままの内容です。



「はあ?バッタ?」
そんなことを言わず、一度パラパラと読んでみていただきたい1冊。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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イヤなアイツの魂はどうなるか
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読書をしないのもいいもんだ。
ありがとうございました!
中間点で会いましょう
やりたくないけどやらなきゃいけない。
車の運転が下手なんですけど、いい方法は?
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仮面ライダー・ウルド
現在放送中の平成仮面ライダーは「ビルド」
コータローは変身前の主人公にありそうな名前で
バッタがバッタと戦うストーリーもあったはず。

しかし、問題は波平さんがちょっと入っているところだな~
変身ベルト売れないだろうな~w
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
ありましたね。空を覆いつくすイナゴの大群。
あんなのをコントロールしようというんだから大変。
それで、この人博士なんですか。
スゴイことをやろうとする人は普通の人ではダメなんだ。
バッタでないとバッタはコントロールできないんでしょうね。
それでバッタになったんだ。この人。
Re: 仮面ライダー・ウルド
aiupaさま、コメントありがとうございます。
一瞬、現在の仮面ライダーが本当に「ウルド」かと思ってしまいましたw
ウルドとはモーリタニアでは大事にされているミドルネームだそうです。
仮面ライダーはもとは・・・バッタがモチーフでしたっけ?カブトムシもいましたよね。
ウチの子たちは近年のライダーは楽しめなくて、V3が一番かっこいい!って言います。

波平さん?なんで波平さん???気になる~!

Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
昔の被害も大変だったとは思いますが・・・アフリカの被害も大きいです。
駆除するだけでも、駆除する人一人あたり、東京都全域を殺虫剤撒け!ってレベルの広さをやらなければならないそうです。
しかもバッタは1日で100キロ以上移動できるので、もし駆除しきれなかったら、隣の東京都並の広さの畑が全滅・・・そしてまた・・・とどんどん拡大するばかりだそうです。

バッタになったのは、ただただ個人的な夢を叶えたかったからです(笑)
(^▽^)/
夢は「バッタに喰われること」。
大好きだけどバッタアレルギー。
ここの2行だけで心つかまれました(笑)。
でもばっだに喰われることって
どゆこと?それだけ好きってこと?(* ´艸`)クスクス
バッタアレルギーじゃダメじゃんって
ツッコんでもうたし(*゚∀゚)アヒャヒャ

作者さん、成果をあげられたかな(*^o^*)
Re: (^▽^)/
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
でしょでしょ!?
このアホさがいいでしょ~(笑)
バッタのシャワーを浴びている写真とかも載ってましたよ。
4センチ四方の大きさの写真に、バッタ100匹以上写ってるものとか・・・。
まあ~すごいところです、西アフリカ(サハラ砂漠がほとんどです)

研究成果はこれからですが、とにかくとっかかりの研究場所・資金は確保されていました!素晴らしいのです!!
No title
こんばんは。
すごいインパクトの表紙ですね。
波平さん、って、この方の髪型のことでは??
仮面ライダー風のピッタリスーツじゃなくて、
日本語で遊ぼ、の小錦みたいなふんわりウェアなのが、かわいらしくて、クスッとしてしまいました。
それにしても、かなりの変人さんぶり。
以前紹介していただいた鳥類学者さんのお話も思い出しました。
さかなクンはじめ、生物学者のオタクっぷりも
筋金入りで、物理学者といい勝負ですね(笑)
悪戦苦闘を笑いに変える&アフリカといえば、「謎の独立国家ソマリランド」も面白かったですよ~。

記事の中の、所長さんの気遣いにじ~んときました。素敵なエピソードだなあ。

おしゃべりついでに、マンガということでしたら、ご存知かもですが、
80歳の女性が主人公の「傘寿まり子(おざわゆき)」もおススメです。
受賞は逃しましたが、手塚治虫漫画賞にもノミネートされてました。
友人が貸してくれたのを一気読みして、すごく感心~記事にしたいなと思ったくらいです。
亜紀さんのおススメマンガも、また楽しみに待ってます(^-^)
長くなっちゃってごめんなさい。良い連休を!
No title
3億3千万円。すごい金額ですね。それらの原因の一つがバッタですか。しかし。
インパクトありまくりの表紙ですね!^^;
本文の前にどこから突っ込んでいいのか困ってしまいました^^でも話はすごくためになりますね。このギャップ^^;
Re: ナカリママさまへ
ああ、そっか!バッタ博士が波平(笑)。
一応触角として2本あるから、波平さんの弟かな?

オタクのイメージが変わってくるような活躍がすごいのです。
あのコミュニケーション能力はどんな国にいっても通用すると思えました。
だからこそ資金のこともどうにかなったし。

所長さん、アフリカの人なのに遠い日本の暮らしぶりを調べたりしたような(見せないけど)。
「クリスマスにはチキンを食べるんだろ? ワイフが育てたチキンをプレゼントするよ!」とサンタさんになったり。(ワイフが育てたチキンというところが実にいいでしょ?)

傘寿まり子
話題になってますね!気になってたんです~。
ソマリランドも気になる!
白衣女子は電子書籍でも有料なんですね。紙で買おうか考えてます♪
あと気になるマンガは、「大家さんと僕」かな。
また面白いのがあったら記事にしますね。
こちらこそ楽しい情報とコメント、ありがとうございました!!
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
そうなんです、どこからでもツッコミできる表紙と内容なんです。
今のアフリカ諸国の問題も見えますし。
外国人には騙してでも余分にお金を払わせようとしている人が多くてビビリます。
その反面、いい人は本当に善良そのものとか。
やはり国民性以前に、個性・個人の良識とかのほうが強いんだなと思います。
ちなみにバッタを解剖してどうのこうののくだりは、一切ありませんでした。
あくまでも、バッタを捕まえるための日々、という内容です☆
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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本の中の心に刺さる一文をご紹介いたします。
看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
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どうぞよろしくお願いします☆

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