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2018. 05. 11  
この世界に、一人きりなんてありえないのだ。


『世界からボクが消えたなら(涌井学:著)』
です。



これは原作・映画がありまして、それがこちら、
「世界から猫が消えたなら(川村元気:著)」です。



このお話を、飼い猫・キャベツの目線で語った物語となっています。
余命わずかと宣告されたご主人さま。
そこに突然、悪魔があらわれました。

悪魔は取引をしようと言い出します。
「この世界からモノを一つ消す。
そのかわりに、君の命を一日分だけ延ばす」
と。

電話がなくなり、映画がなくなり、時計がなくなり・・・
そして次は猫を消すと。

飼い猫・キャベツはこの出来事を淡々と見つめています。

生きるためなら、ボクのことなんて消したっていいんだよ。


悪魔の取引が絶妙なんです。
なんでも消してくれはしません。

主人公の大切なモノを消すのです。

「何かを得るためには何かを失わなくてはならないと言うだろ。
嫌いなモノが消えておまけに寿命が延びるなんて、
おまえ一挙両得じゃん。一人WINWINはないよ」



私にはこの部分が、
自分の要らないもの・キライなモノなんて、
自分の生きている1日分の価値はない。

こう言ってるように感じてしまって。

大事なものだからこそ、生きてる1日と対等な価値があるってこと。


よく見回すと、いらないモノってあるんですよね・・・。
さっさと捨てればいいけど、どうしても捨てられないものがあります。

家族と住んでいたら、いらないと感じるモノがたくさん。
家族の誰かにとっては大切だけど、私には価値がないモノ。


捨てたい・・・でもそれはやったらダメなこと。
自分にとっていらないモノが、他の人にとっては大切なモノ。

誰かと暮らすことのわずらわしさって、ここにもありますね。
自分にはない価値観を受け入れること。
これがけっこうな修行なんですよね。


一人暮らしでもあるかも。
誰かからの「もらい物」で、必要じゃないんだけど捨てにくい。
そういうモノの一つや二つはあるんじゃないでしょうか。

捨てられないけど目のつく所に置きたくないから、
ゴミ製造機(一般的に押入れと言う)に保管させる(笑)。


捨てられないなと想うモノは、誰かとつながっている象徴ですよね。


キャベツは悪魔に質問します。
「自分の命と比べられるモノなんて、この世に存在するのかな」


1日分の命と対等かどうか、それは分からないけれども、
他人の価値観を、他人とのつながりを、
簡単に捨てられないという感性、私は好きです。


そうか・・・物欲が止まらないというのは、人とのつながりをモノで埋めようとしてるんだ。
う~ん、思い出や思い入れのないモノって、すぐに手離したり捨てたりできちゃいますよね。

自分だけのモノは本当に大切なモノだけにしなきゃ。
場所は有限ですもんね。


こういうことをつらつらと考えていたら、
世の中にモノが溢れかえって売られているのは、みんなの価値観を形にしたからなんだなあってことにも気づきました。




猫目線で語られるため、重苦しさや説教っぽいところがなく、
淡々と進んでいくからこそ、少し泣けてしまいました。

主人公とキャベツがお互いを大切に思って、一緒にいたいと想う気持ちも優しくてよかった。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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食物連鎖
すでに神様と契約済みなような気がします。
一日生きるために、一つの命を奪う。
キャベツもねずみは食べないまでもお魚は食べるでしょう。
それともキャベツというだけあってベジタリアンでしょうか。
キャベツ、ひとタマ、それもまた一つの命。
No title
自分にとって大切なものを消したら一日寿命が延びる・・・。
うまくコントロールできたら邪魔者が排除できるね。
俺はそんな邪悪なことを考えたよ。
そもそも小人閑居して不善を為すって言葉あるでしょ。
その御仁が早くしんだほうが世のためですね。
ばっさりいうけど、人ひとりの命ってそんなに価値ない。
俺が明日死んでても全然困らないでしょ。
地球は普通に自転してるし。太陽は東から登って西に沈む、こっちのほうが重要。
俺が死にたくなくて大切なもの太陽って言ったら、人類滅亡ですよ。
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No title
カメラを消されたら、困りますね~。それがなくなると、私の最大の喜びの一つが消えることになります。命と比べたら、うーん、キャベツの言葉を借りると、比べられませんね~。寿命を伸ばすためにカメラ犠牲にしても、カメラないと生きていてもつまらないですからね~。悪魔のことを好きになって、悪魔を愛して、悪魔を消してもらいます。
Re: 食物連鎖
aiupaさま、コメントありがとうございます。
そうですね、毎日一つどころじゃない命を奪って自分は寿命を延ばしていますね。
神様と契約してるのか、悪魔と契約してるのかww
キャベツは・・・カリカリを食べてるみたいです。あれは元は命なのでしょうか(猫のエサのことは分からないです)。
ただ、猫は甘いものは甘いという味覚がないから甘いものはほしがらないという、人間より賢いところがありますね(笑)。
Re: てかとさまへ
コメントありがとうございます。
実は、この小説を読んで、私もそこを感じました。
人ひとりの命ってそんなに価値ないってことを。
言い方がダメかww
もし自分の命が大ごとだったら、死ねないんですよね。
自分一人が死んでも、世界にはとくに影響ない。
実はこれ、重要なんですよね。
会社と似てるかもしれないんですけど、辞めたいのに自分が会社を辞めたら会社が潰れるとかって、めっちゃ責任重大だし、ただ困るだけなんですよね。
言い方としては「会社の歯車のひとつ」となってしまうけど、そうでないとやっていけないんですよね。

しかしですね、ここをぐいっと押して紹介すると、この小説の存在価値がなくなってしまうのですww。
とりあえずここでは、このことに注目しないでおこうとしました。
いずれこのことをテーマにしてる小説とかと出会えたら記事にしたいですね。
貴重なご意見だと受け止めています。
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
まさに主人公と同じ苦悩を抱えましたね(笑)。
そう、大事なもの・生きる喜びをなくしてまで生きていたいと思えるのか。
この小説はそれが言いたかったのでした。
悪魔を愛して悪魔を消してもらう。
悪魔に気づかれそうですよww
No title
消したいものっていくらでもあるじゃないか、と思いましたけどね。
悪魔はそれを許さないんですか。さすが悪魔。
とりあえず悪魔の許容範囲で、それほど好きでないものから順番に消してもらう。
そうやっていって、これが無くなるぐらいなら死んだほうがまし、というところまで来たときに改めて考える。
その結果、無くなって欲しくないとなったら死んでもいいかなと思います。
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
残念ながら、決定権は悪魔にしかありません。
さあ、いきなり大事なものを指定されたら。
マッキーさんなら「いいよ、死ぬよ」ってさらりと菅原文太さんのように言えそうな感じがします。
こんばんは♪
佐藤健君が出てた映画ですよね。
観てないけど(笑)。
ぶっちゃけいらんものに囲まれてるな
と思うこともあるけど
捨てられないのが人間(* ´艸`)クスクス
いらないものがありすぎて
溺れないようにだけはします(笑)。
何かを得るためには何かを失わなくてはならない
これ、「鋼の錬金術師」に出てきた等価交換、の話を思い出しました。
「等価」というところがミソ?
価値は人それぞれにとって違うから、
その人にとって大切なものとしか、命は交換できない、ということ、分かります。
命は、究極の「自分」だから。
もし、自分だったら、と考えちゃいました。
「自分の命より大切なもの」って何だろうと。
無人になっている実家の片づけ(断捨離)についても考えさせられました。
いつも思ってるんですが、皆さんとのコメントのやり取りも記事の延長戦みたいで面白くて、
後から参戦?になってスミマセン。
一つの記事で二度おいしい…素晴らしいです!
Re: こんばんは♪
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
自分がくだらないけど捨てられない、と想うモノって、他人から見たらばかにするようなモノを自分は愛でてるよな~ってことなんですよね。
だから人の目は気にしな~い♪
好きなモノで囲まれてるって、幸せですよ~。
たしかに溺れたらアカンけど(笑)
映画も原作も、観てないし、観なくてもいいかな~くらいな。猫目線だったから読めた、と言ってもいいくらいですww
Re: 何かを得るためには何かを失わなくてはならない
ナカリママさま、コメントありがとうございます。
コメントのやり取りが記事の延長戦になっている。
めっちゃ最高の表現ですね!しかも正しいです。
私が書ききれなかったところをコメントでいただいて、回答して、やっと完成してます。
未熟だからこそ得られるメリットなのです☆

実家のモノ、父が亡くなったとき母は「お母さんが生きてる間はお父さんのものを処分したりせえへん。
でもお母さんが死んだら、アンタらで全部処分して。それがいい」と通達を出されています(笑)。
そう言われても捨てにくいモノがいっぱいありそうで、その作業はめちゃめちゃスローでやるだろうな~と思います。
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
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