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2018. 05. 17  
愛玩動物としてこの世に生を受けながら、どうしてこんなみじめな形で死を迎えなければならないのでしょう。
どうして飼い主さんは手放すことができるのでしょう。

『犬房女子(藤崎童士:著)』
です。



熊本県の動物管理センターで働く女性二人を軸に、職員や飼い主たちとのリアルを描いたノンフィクション作品です。


動物管理センターに連れてこられた犬猫は、ガス室(通称、ドリームボックス)で殺処分されます。
この仕事、やりたくてやる人は、誰もいないのです・・・。

私も、どうしてもここしか働く場所がないとなっても、働こうと思えるかどうか。
できれば働く場所に選びたくないです・・・。


犬や猫が連れてこられる理由の半分は、迷子や野犬となったケース。
もう半分が飼い主の都合なんですね。

ペット禁止のマンションに引っ越すことになった。
入院しなければならなくなった。
ペットが病気になった(障害があることがわかった)。
吠えまくるので近所から苦情が来る。
エサ代がない。
ペットショップで強引に買わされた。
なんかカワイイから飼ったけど、やっぱり無理だ。
エトセトラエトセトラ・・・

悲惨な現場です。

ガス室に入る直前まで、犬たちは飼い主が迎えに来るのを待っているそうです。
目をキラキラさせて、管理センターの職員になついて。

でも、ガス室に入れられることが分かったとたん、パニックに陥り、
恐怖のあまり腰が抜けて歩けない犬や、倒れる犬もいるほどだとか。

それを無理矢理ガス室に放り込んで・・・。

職員も感情を殺さないとやっていられないし、
この本に登場している主人公の一人は、適応障害を発症し、退職しています。
(2017年3月に無事、復帰されたようです。)


ボランティアや動物愛護団体からの指摘を受けて、
センターが改善の方向へ歩んでいっていることはわかりました。

なるべく殺処分にしない。
なるべく飼い主が考え直して連れて帰ってくれるように。
せめて新しい飼い主が見つかるまで努力するように。

どうしても飼い主の都合で引き取らざるを得ない場合、
「もう二度と動物は飼いません」と署名させるようになっています。


それでも、殺処分される動物はゼロにはなりません。
しぶしぶ連れて帰った飼い主の「ネグレクト(飼育放棄)」が発生しているから。


結局、人がつらい仕事を作っているんですよね。

すべての動物の殺処分に反対・・・とも言えないんですよ。
愛護の気持ちからきてるならば、
外来種の駆除も反対になります。
実験動物は必ず安楽死させることに決まっているんですが、それも反対しなければなりません。
食肉はありえない、肉を食べることをやめるのが当然ですよね。

殺処分ゼロにしろ、と大きなくくりでは答えは出てこないと思うんですよ。


ただ、ペットを大切に飼うということは、最後まで一緒に暮らすこととイコールだということ。
これだけは、もっと浸透していくべきではないでしょうか。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます

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長くなるので読めるかただけ・・・

学校に行って、「動物とのふれあいかた教室」を開催するのもセンターの仕事だそうです。
どんなことをしたら犬を怒らせてしまうのか、とか。
最期まで飼うということがどれだけ大切かということを伝えるもの。

センターの人が子供たちに読んでいる絵本、
ハッピー」を紹介します(市販のものじゃなさそうです。手づくりかな?)。


二人の青年がいました。
それぞれが同時にハッピーという名前の幼い犬を飼うことになりました。
最初の頃二人は子犬のハッピーをとっても可愛がります。
散歩に連れて行ったり一緒に寝そべってあげたり
汚れたらシャンプーしてあげたりします。

でもハッピーが大人になったらそれぞれ違いが出てきます。
一人の青年Aはずっとハッピーを大切に可愛がります。
もう一人の青年Bは面倒くさくなったのかだんだん可愛がらなくなります。
散歩も行かなくなり病気になっても病院にも連れて行かなくなって
どろんこに薄汚れても洗うことすらしなくなります。

それから年月がすぎ老犬になった二匹のハッピーが最後に死んでしまうとき
可愛がられていたほうのハッピーは自分を幸せだと思います。
可愛がられていないほうのハッピーは幸せだったのかなって疑問に思います。

やがて二匹のハッピーは天国に行きました。
可愛がっていたほうの青年Aは悲しみます。
もう一人の青年は、ぜんぜん悲しみませんでした。

それからまた何年も経って
青年たち自身も最後のときが訪れます。
神様はこう二人に言います。
あなたの行いをずっと見てきました。
よいことも悪いこともすべて自分自身に返ってきます。
それは次の人生でわかるでしょう。

犬として生まれ変わった二人の青年は
それぞれどちらのハッピーになったと思いますか?


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本気で北海道移住を考えるなら。
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読書をしないのもいいもんだ。
ありがとうございました!
中間点で会いましょう
やりたくないけどやらなきゃいけない。
車の運転が下手なんですけど、いい方法は?
Comment
赤ちゃんポスト
熊本には命に関して考えさせられるものが多くあるような気がします。犬猫に限らずDVする人って自身もDVを受けてきた人が多いと聞きます。なぜなんでしょう、自身が一番痛みを知っているはずなのに。人の根源に潜む悪魔なのでしょうか。。。
No title
何というか…残念な話ですよね。ただただ、残念です。特にペットを飼ったことがある身としては、もう目をそむけたいぐらいに残念です。一方で、そのお仕事をされている方たちに敬意を表します。ただただ、敬意を表したいと思います。
No title
最後の最後で絶望が待つ2匹のハッピーのエンディング。
そもそも覚悟がないのに犬を飼えるか問いかけをしたほうがいいのかもしれないですね。
役所に新生児の名前書いてとどけるときにふざけたDQNネームつけるのいるでしょ?役人は受理するまえに確認とるそうですけど、あれもペットショップが売る前にそのハッピーの話をしてやればいいのかもしれない。
その犬を幸せにしないと冥府をさまようよ、みたいな。
ともかく、ガス室に送られるのは犬じゃなくて飼い主にしますってもし犬公方みたいなひとが法案通したらワンチャンスあるかもしれないな、犬だけに。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
いのちって人間だけのものじゃない。
生き物を飼うということは、そのいのちに責任を持つこと、なんですね。
動物同士が殺し合う(食べ合う)のとは全く別の次元で、人間だけが他者のいのちを勝手に「処分」してることに恐ろしさを感じます。
しかも、自分自身でいのちの最期に向き合うんじゃなくて、他の誰かにその役目を押し付けてしまうなんて。
子どもの頃飼っていた犬が野良ネコを噛み殺してしまい、保健所に引き取られる形でお別れした記憶が蘇りました。
今振り返っても、悲しい寂しい申し訳ない。
…いろんな保護センターが善意で運営されていることに希望を見いだしたい気持ちです。
なんかまとまらないコメントですみません。
Re: 赤ちゃんポスト
aiupaさま、コメントありがとうございます。
赤ちゃんポストも日本で唯一の施設で、熊本県にありますね。
あれも賛否両論ですが・・・
「助かる命は助けたい」という思いは、多くの人にありますよね。それは間違いないです。
その反対の悪魔のようなものがね・・・。
DVを受けてきた人が子供や動物への虐待をやってしまう原因は、愛し方を知らない、暴力で表現することしか知らないからという考え方もありますね。
だとすれば、ペットを簡単に始末してくれと言う人は、愛される経験から始めないとダメってことで。
それ、誰がすんの?みたいに、もう訳がわからなくなってきますね・・・。
それでも尚、向き合っていかなきゃいけない問題でしょう。考えます。
Re: 八咫烏(全力稼働中)さまへ
コメントありがとうございます。
もっと悲痛にさせることを書きますね(記事には書けなかったんで)。
女性たちの上司が、けっこうイヤな奴として登場してるんです。さっさと処分しろよ、みたいなことを言う。
でもその人、自分の子どもに、自分の仕事内容を教えることもできず、近所の人から「この犬殺し!」と罵られたりしてきたそうで、「辛くてたまらない」と打ち明けているんです。
本当に、感情を押し殺して働いている人がいるということを、もっと真剣に考えなきゃいけないですよね。
Re:てかとさまへ
コメントありがとうございます。
その提案、乱暴な・・・と思えず、「ああ、その手はいいね!」とボタン押したくなりました。
悪徳ペットショップ、悪徳ブリーダーもあとを絶たないのも原因になっているようです。
法をくぐり抜けてくぐり抜けて・・・。
お金がからむと、人間どんな悪知恵も湧いてくるんですね。ホント残念。
Re: ナカリママさまへ
コメントありがとうございます。
いえいえ、私も本を読んでほぼ呆然としてしまいましたから同じです。
こんな仕事を想像もしたことがなかったし、現実って小説よりえぐい・・・。
仕方の無いケースもあるから、一概に批判はできないんですけど。
本当に逃げて帰ってこなくなり、マジで野生化した犬とかも存在してるみたいです。
危険ですもんね、市街地にやってきたら・・・。
昔ながらの「保健所」から、「愛護センター」へ移行していってること。殺処分は安楽死を行うようになっていくことなど、ちょっとずつ行政は改善されているお話だったのは救いでした。
No title
飼うなら最後まで責任を持つ、に尽きます。
昔犬を飼っていて死に目にあったことがあります。つらく悲しかったです。
でも一方で、家族として全うしてくれたという喜びもありました。
やはり家族の一員として迎えるぐらいの気持ち(覚悟)が必要です。
こんばんは♪
犬猫の殺処分の話がテレビであっても
絶対見れません。
苦しすぎて見れないです。
簡単に殺処分ゼロにできないかもしれませんが
飼ったペットを悲しませるようなこと
してほしくないです(´;ω;`)ウゥゥ
Re: ミドリノマッキーさまへ
コメントありがとうございます。
最後を看取る。
これが一番、人間も動物も幸せなんじゃないかと思います(猫は自分から隠れてしまうというお話もあり、それはそれで本能としての尊厳を感じますね)。
だからこそ、覚悟くらいの気持ちは当たり前のように、みんながもっていてほしいなと思いますよね。
Re: こんばんは♪
ふたごパンダさま、コメントありがとうございます。
苦しいでしょうね、映像だとさらに。
でも私、そういう番組があったら観てしまう側です。
苦しいけど、知っておかなきゃな、と思ってしまって。
だから逆に、子犬・子猫の可愛らしさだけを取り上げているようなものが観れないです。
小さくてカワイイに価値が置かれすぎると、成長したら可愛くない、と思う人が増えそうで。
どっちにしろ、他人に最後を任せようとすることがダメなわけで・・・。
そういうの、減っていくべきやんなあ~。
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プロフィール

馬場亜紀

Author:馬場亜紀
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看護師免許をもっていますが、今は保育の仕事をしています。自身の子育ても真っ最中。
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