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2019-01-12 (Sat) 08:00

自分が出来損ないみたいに想うときに、『ペンギンは空を見上げる』

きっと神様だって、
ペンギンから空を奪ってやろうとしたわけではないはずだ。



ペンギンは空を見上げる (ミステリ・フロンティア)


『ペンギンは空を見上げる(八重野統摩:著)』です。



小学6年生・ハル君が主人公。
ハルはNASAのエンジニアになる夢をもっていて、自作の風船ロケットで宇宙を撮影しようと日々研究・制作に取り組んでいます。

でも意地っ張りなところがあり、クラスでは孤立しています。

そんなハルの努力と夢の物語。


このお話、絶対にネタバレできません。
とにかく終盤で、

「ええっ・・・!?あっ、そういえば・・・!!」

みたいな驚きと感動がありますから。


ハルは、ガガーリンの「地球は青かった」の言葉で、NASAで働きたいと夢をもつようになったんです。
ガガーリンへの語り、みたいなところを抜粋・・・


本当だね、ガガーリン。
あなたが言っていた通り、どこにも見当たらない。
神様は確かに、この広大な宇宙のどこにも見当たらない。
でも。
なんだかちょっと、皮肉なことだけど。
今はもう、そんなことはどうでもいいような気分でもある。
だってそうだ。
おれは宇宙飛行士になれないから、エンジニアになるんじゃない。
神様という存在を頑なに否定したいがために、ロケットを飛ばすわけではない。
きっと神様だって、ペンギンから空を奪ってやろうとしたわけではないはずだ。




「鳥なのに、飛べない」と悲しむペンギンはいなくて。
たぶん、エミューやダチョウも悲しむことはなくて。

動物に置き換えたら、すっと理解できることが、
こと自分のことになったら、
欠けてる・足りないところばかりが気になって、悲しくなって、
みんなと同じようになりたくて。
努力でどうにかできるものじゃないところなのに、どうにか変えようと苦しんで。


これは、障がいとかの重大なものだけじゃなく、
「自分らしい」ところの性格の部分でも、そうやって苦しんだりしてしまうんですよね。


何度も何度も、同じ苦しさを味わってしまうんだろうけど、
物語とか音楽とか自然とかから何度も何度も
「そのままのアナタで、アナタにしかできないことがある」と教わっていって。

だんだん、楽になっていくんだと想います。



主人公が小学生だから子供向け、というのではありません。
ぜひ、大人に。



ペンギンは空を見上げる (ミステリ・フロンティア)

最終更新日 : 2020-07-17

(*´▽`*) * by ふたごパンダ
私って自分に自信ないところもあるし
それでもそんな自分でもいいって
言い聞かせているところもあるなぁ。
いろんな気持ちを抱えながら
それでも人生楽しく行きたいな(*´▽`*)

飛べないペンギン * by ナカリママ
そうなんですよね、でも、水中をすごいスピードで泳いでいる姿は、まるでジェット機のよう!
自分に適した場所、というのは、誰にでもあるだろうし、
合わない環境で無理をすることないですよね。
「飛べないことを悲しむペンギンはいない」
なんか、深く頷いてしまいました。
「そのままのアナタで、アナタにしかできないことがある」
これ、繰り返し、ナカリに伝えていきますね。
小学生の男の子が主人公のミステリ、って、
若い頃の自分なら飛びついた気がするんですが、
今は亜紀さんのレビューを読むところで止まってます~
でも、ちょっと気持ち若返ったような…(笑)
ご紹介、ありがとうございました。



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