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2020-04-30 (Thu) 11:11

名作を速読で味わってみる。夏目漱石の巻

文庫本は何冊積んだら倒れるか(堀井憲一郎:著)』に触発されて、
名作を速読してみる企画です。


文庫本は何冊積んだら倒れるか


速読、といっても、どれだけ速く読めるか、どうやったら速読できるか、
というものではありません。
小説の、最初と最後だけを読んで、5秒で新たな味わいを見つけてみることを目指しております。
では、まいります。


『我輩は猫である』
我輩は猫である。名前はまだ無い。難有い々々々。



『一夜』
「美しき多くの人の、美しき多くの夢を・・・」と ある人が二たび三たび微吟して、
あとは思案の体である。なぜ三人とも一時に寝た?三人とも一時に眠くなったからである。


落語「寝床」を格調高く表しました。(ウソ)

『二百十日』
ぶらりと両手を垂げた儘、圭さんがどこからか帰つて来る。二人の頭の上では
二百十一日の阿蘇が轟々と百年の不平を限りなき碧空に吐き出して居る。



『坊っちゃん』
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る。
だから清の墓は小日向の養源寺にある。


鉄砲玉となって散ったのね。

『三四郎』
うとうととして眼が覚めると女は何時の間にか、隣の爺さんと話を始めてゐる。
迷羊。迷羊と繰返した。


眠れぬ夜の正しい対処法です。

『それから』
誰か慌ただしく門前を馳せて行く足音がした時、
代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下つてゐた。
代助は自分の頭が焼け尽きる迄電車に乗つて行かうと決心した。



『門』
宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して、下を向いたまま鋏を動かしてゐた。



『草枕』
山路を登りながら、かう考へた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。
余が胸中の画面は此咄嗟の際に成就したものである。


「とっさ」にこんな考えが出来上がる?天才!

『虞美人草』
「随分遠いね。元来何処から登るのだ。」
「此所では喜劇ばかり流行る」



『こころ』
私は其人を常に先生と呼んでゐた。私が死んだ後でも、妻が生きてゐる以上は、
あなた限りに打ち明けられた私の秘密として、凡てを腹の中に仕舞つて置いて下さい。



『道草』
健三が遠い所から帰つて来て、幾度か赤い頬に接吻した。



『夢十夜』
第一夜 こんな夢を見た。「百年はもう来てゐたんだな」と此の時始めて気が付いた。
第三夜 こんな夢を見た。背中の子が急に石地蔵の様に重くなつた。
第五夜 こんな夢を見た。天探女(あまのじゃく)は自分の敵である。



『趣味の遺伝』
陽気の所為で神も気違になる。清き涼しき涙を流す。博士は何も知らぬらしい。



夏目漱石完全版: 漱石全作品+関連作品+写真+解説


完璧です。
ふざけたコメントをちょいちょい入れましたが、
本音は、「漱石、やっぱええなあ」です。(←生意気)

禅僧から「喝っ!」とされたような、ピシッと感を得られました。

まあ、こんなことやって楽しむのは自分ひとりだと自虐してますが笑


お付き合いいただき、感謝です(´▽`)
「読んだよ!」の印に拍手ボタンを押していただけるとうれしいです。

最終更新日 : 2020-04-30