吉報配達ブログ

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2020-09-28 (Mon) 05:11

もみじする

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『台所のおと みそっかす(幸田文:著、青木奈緒:編)』で、
「あれ?」と思った言葉が出てきました。



「えぞ松の更新」

九月二十八日というに北海道はもう、もみじしはじめていた。



「もみじしはじめていた」って不思議な表現です。
このエッセイのほかにも、
「もみじする」という表現をみたことがあります。

『水なき雲(三浦綾子:著)』です。



「そうだよ。ほら、この道端の草を見てごらん。
ちゃんと秋は来てるだろう。一人前に、もみじしてるじゃないか」



一人前に、もみじしてる。
こういう表現、するのかな?

どうやら間違いではないようです。
親しんだ表現ならば、

「紅葉(こうよう)する」ですね。

漢語に動詞がくっついてる。
たとえれば、
「会話する」「おしゃべりする」の違い。


漢語を使うと、短くすっきり、キリッとした印象に。
和語だと、まろやかふんわり、温かみを感じるような。

「もみじする」は、寒くなってくる季節に温かみが感じられ、
いいなあと思ったのでした。

では漢語は冷たいのかというと、そうではなく、
「錦秋」なんて美しい言葉もやっぱりいいなあ。

どこの国の言葉でも、いいものはいいなあ。

暑い夏から季節はうつろい、
北海道ではちらほら「もみじしはじめて」いますよ。
赤トンボもよく見かけます。
秋ですね。



台所のおと みそっかす (岩波少年文庫)



水なき雲 (中公文庫)




最終更新日 : 2020-09-28