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2020-08-09 (Sun) 05:11

ほがらほがらな朝を『一日の言葉、一生の言葉』

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まるで名言集のようなタイトルですが、違いました。
『一日の言葉、一生の言葉(白井明大:著)』です。



歳時記に近いです。
副タイトルが「旧暦でめぐる美しい日本語」とありますし。
取り上げた言葉に、詩や物語、俳句や短歌、
歌や格言などを引用しながら解説している本です。

取り上げ方に特徴があります。

第一章 一日の言葉
第二章 一月(ひとつき)の言葉
第三章 一年の言葉
第四章 一生の言葉


あまりみかけない分け方ですよね。
どこから読んでもわかるようになっています。
私が面白い言葉だなあと感じたのが、「朝」に関する言葉のところ。


朝ぼらけ

聞いたことがあるような、ないような。
夜明けを迎え、日が昇って、
あたりがほのぼの明るくなったところを表現している言葉だそうです。

ぼんやりした景色が、くっきりしてくる頃。
寝ぼけまなこの様子も表しているようで、少し愉快。

「朝ぼらけ」とよく似た意味の言葉がありました。


ほがらほがら

初めて知りました。
漢字で書くと、「朗ら朗ら」。
みてるだけで、パアッと明るくなるような言葉です。

朝から元気に明るくいられると、本当に気分いいんですけどね。
そうもいかない朝もある(そればっかり?)。

太宰治の『女生徒』には、いろんな朝が登場します。



朝は、しらじらしい。
朝は健康だなんて、嘘。
朝は灰色。
朝は、意地悪。
朝はいつでも自信がない。

太宰らしいっちゃあ、らしいですけどね。
こんだけ多彩だと、逆に朝を迎えるのもおもしろい。

でもやっぱり、毎朝「灰色」に感じるようだと、しんどいですね。
今なら、「なんで朝から暑いねん」とグチりたくなります。
気温の危険度を表す「赤」を超えて、「紫」表示されてると、
恐怖ですもんね。
うん、しんどいです、酷暑は本当に。

それでもね、いっつもじゃなくても、割合として、
「ほがらほがら」の方が多いくらいになるといいな。
まあ、自分次第なんですけど。


完全に古語なので、日常でつかうことはないだろう「ほがらほがら」。
今朝はほがらほがらな朝だったかな。
あしたの朝は、ほがらほがらにしよう。
心のなかで、楽しんでみます。


夏の朝に夕に、「極楽の余り風」が吹いてくれたら、
それだけでほがらほがらでいられそう。



一日の言葉、一生の言葉: 旧暦でめぐる美しい日本語


元旦は、「一月一日の朝」のことだったそうです。
夜中の0時じゃなくて。
日の出とともに、新年がやってくると、江戸時代までは考えていたそうです。

復活してほしい。
「夜明けイコール新年」に、賛成賛成大賛成。

最終更新日 : 2020-08-09