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2020-08-29 (Sat) 05:11

マジになって悪いか!『はなうた日和』

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初めてちゃんと単行本を読んだ作家さんの短編小説をご紹介。
『はなうた日和(山本幸久:著)』です。




8つの短編が収録されています。
タイトル通り、「はなうた」つながり。
出てくる歌は同じではないですけど。
おそらくキモは、特撮ヒーローもののテーマソングだと思いました。

♪キミの心にある勇気
 誰の心にだってある勇気
 もったいぶっていないでさ
 滅多にないチャンスだぜ
 なにマジになってるんだって言われたら
 なぜマジにならないって言いかえせ


8人の登場人物たちは、マジな態度で生きています。
けれども、かっこよくはない。

かっこよくはないけれども、
恥ずかしい姿では、ないんです。

かっこよくないことを恥じる必要なんてない。
マジになることは恥ずかしいことではないから。

子どもに言ったら「なにを当たり前のことを」と、
しらけた顔で言われそうですけど、
大人になるとかっこつけたくなっているから。

かっこ悪くても、マジになるっていいなあと思う。
そんな短編集です。



はなうた日和 (集英社文庫)


山本幸久さんの小説、大きな事件も出てこないし、
いわゆる名言めいたことをキャラクターに言わせてもない。
さらっと読めるけど、なにかが心に残って気持ちいい。
ユーモアのある会話も心地いいです。
もっと読んでいきたいと思います。


最終更新日 : 2020-08-29