吉報配達ブログ

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2020-09-27 (Sun) 05:11

たわいない会話に支えられる、『どんぐり姉妹』

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
吉報を届けることができますように。


インターネットやSNSの使い方の根本を思い出させてくれました。
『どんぐり姉妹(よしもとばなな:著)』です。




「私たちはどんぐり姉妹です。
このサイトの中にしか存在しない姉妹です。
なんていうことのないやりとりをして、
気持ちが落ち着くことってありませんか?
私たちにいつでもメールをください。
おたがいにフォームの枠内の字数までというルールの中でですが、
なんでも書いてください。
時間はかかっても、お返事をします。
          どんぐり姉妹」



どん子とぐり子の姉妹が始めたメールボランティア。
こんなサイトがあったら、利用したくなりますね。

インターネットの本来の姿・あるべき形を具体化したら、
どんぐり姉妹のメールボランティアになりそうです。



もうほんと、SNSを筆頭にネットでのコミュニケーションは
すべて悪化してるように見えてて。
自分とは関わりなど一切ないのに、他人事と思えない。

車の運転免許みたいに、
ネット使用を免許発行すりゃいいんだ、なんて意見もありますね。

一部の心ない人の行動(言葉)が、そこまで社会を動かす。

免許発行でやるにしても……
たわいない会話を、誰かとひっそりと行いたい善良な人にとって、
免許発行なんてのは迷惑でしかないし、
ネットの繋がりから離脱するでしょうね。

だって、「ひっそりと」だからやれるんですものね。

みんなたわいない会話を交わしたくてしかたないのに、
一人暮らしでできなかったり、家族の生活時間帯がばらばらだったり、
意味あることだけを話そうとして疲れていたり。
人々はたわいない会話がどんなに命を支えているかに無自覚すぎるのだ。



たわいない会話が命を支えている。
ちょっと実感したことがありました。
4月頃、スーパーのレジで。
最低限の声かけしかなかったあの頃。

バーコードを読み取るためにキャベツを手にした店員さんが、
「うわあ、立派なキャベツ!」って言ったんです。
「そうですよね〜」と返事した私なんですが、その時、

「どうでもいい会話を他人としたの久しぶり!」って気づきました。
そしてそれがとてもいい思い出になっちゃったんですよね。

別にね、おっきなキャベツだからって何も言わなくてもいいし、
まあ、意味はないですよね。あの発言。
だけど、本当にうれしかった。
たわいない会話に飢えてたことに本気で気づいた。

人はたわいない会話に命を支えられている。

これは大袈裟でもなんでもない、事実だと思えるようになりました。


ネット世界での心ない人をどうにかすることはできなくても、
自分の言葉はどうにかできます。
それを改めて自問自答しようと思いました。


やさしくない自分は、心がけないと平気で毒を吐いてしまいます。
人を傷つけるような言葉を選んでしまっていないか。
なるべくわかりやすく、思いからズレないように伝えられてるか。
どれだけ気にかけてもかけすぎることはないですね。


ささやかな幸せを大切にしている人たちが、
いつまでもささやかに楽しめる世界でありますように。



どんぐり姉妹


知ってる人にはしたくない、でも誰かに伝えてみたい。
意味はあんまりないけれど、やりとりしてみたい。

これを叶えてくれたのがインターネット。
夢の道具は、夢のある使い方をしてあげたい。

最終更新日 : 2020-09-27