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2020-10-13 (Tue) 05:11

『廃校先生』先生と児童の理想がここに

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すべての小学校の先生と児童がこうであったなら、
おもしろい大人がいっぱい増えるよなあって思います。

『廃校先生(浜口倫太郎:著)』です。



奈良県十津川村の、全校生徒7名の小学校が舞台。
この小学校は来年3月の廃校が決まっています。
そんな小学校の1年間を描いた小説です。

タイトルに「廃校先生」とありますから、
主人公は「廃校先生」ならぬ「よした先生」になるかな?
でも、語りは他の先生や児童になっていて、
よした先生だけが主役ではありません。
みんなみんな個性豊かで面白くてかわいくて。


笑って笑って、泣いて、笑って。
学校モノにありがちな、同級生のどす黒いいじめとか、
話をきかない教師とか、そんなのはまったくありません。

陰惨なモノで引っ張らずに、あくまでも、
「笑わせて最後まで読ませたる!」という著者の気迫が感じられます。

でもオモロイだけじゃない。
新任教師の里田先生や、よした先生は苦悩しています。

自分は教師に向いてないのでは?と。

「先生に向いている人の条件ってあるんやって。
なんやと思う?」



それは……

「自分が先生に向いてないと考えてる人やって」


教師に向いているのは、
自分に教師の資格があるのかと日々悩み、
それでも懸命に子供達に向き合い、
対等に接することができる人。



そして、よした先生が児童にこう答える場面。

「そりゃ僕優作くんの先生なんやから、
優作くんがやりたいこと応援するの当たり前やん」


こう言いきれる先生、理想です。
今、息子たちが小学校に通っていますが、
先生とのやりとりが、ほとんどないんですよね。

こちらから、あれやこれやと質問したり相談すれば、
ちゃんと応えてくれると思うんですけど。
連絡帳をこちらから書かないと、なんの接点もないというか。

どんな先生なのか、わからないんですよ。
とくに今年は行事の多くが中止になっているので、
長男の担任は今年赴任してきた先生なんですけど、
まだ顔も見たことがないんです(笑)

先生たちが忙しそうで、
質問したりするとよけい仕事を増やしてしまうから、
なるべくなんのアクションも起こしたくないんです。

なんでこんなに学校の先生が忙しくなったんだろうって思うと、
きっと、親たちが要求してきた結果が今なんやなって。
子ども一人一人をみる余裕をなくしてしまったのは、
親たちが原因なんですよね。


先生になろうとしたくらいですから、
ほとんどの先生は、子どもが好きで、
教える情熱をもって、ともに成長しようと考えてくれてるはず。

少子化で、ゆとりができてもいいはずですけど、
まだその兆候はみえないですねえ…。

全国の先生、毎日ありがとうございます!



廃校先生


卒業式の日から8年後までは、
涙がこみあげてきて大変でした。
でも最高におもろかった!

最終更新日 : 2020-10-13