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2021-01-16 (Sat) 05:11

『そっと無理して、生きてみる』春風の強さを信じよう

ありがとうございます。吉報配達ブログへようこそ。
吉報を届けることができますように。


素敵な言葉にそっと背中を押してもらえました。
『そっと無理して、生きてみる(高橋幸枝:著)』です。



副題が、「百歳先生の人生カルテ」。
刊行当時100歳だった高橋先生の人生訓エッセイです。

30歳で医学部に入って医師になり、
50歳で病院を設立。
ずっと独身で、医師をまっとうしてこられました。

今から50年前に女性が病院を造る。
文章からは想像できないくらい大変だったと思われるんですが、
エッセイにはそんなことは微塵も感じられません。


タイトルにありますが、「そっと無理して」。
これは92歳で大腿骨骨折で入院した際、
無理しないでください」と、そればかり言われたそうです。

先生は、「この言葉は好きじゃない」とおっしゃります。

少しは無理をしないと、自分自身がダメになってしまうと思うからです。
体も脳細胞も、使わなければ錆びてしまいます。


なぜお医者さんって「安静に」ばかり言うんでしょうね。
安静の行き着く先は、廃用症候群です、極端ですけど。

今って、やっぱり極端に振れすぎてますよね。
「ガンガン!バリバリ!ジャンジャン行け!」って。
パチンコ屋さんのように生きさせる。
反対に、「がんばらなくていい」と、
やらないことを肯定しすぎるか。

「少し無理して」は現代には新鮮な言葉に感じます。

リハビリにはほんの少し、しんどい負荷をかけないと、
リハビリ効果はでません。

それと同じく、なにかを変えたい、ちょっと良くしたいなら、
少し勇気を出す必要があったりします。

その「少し」の始めが、なかなか出ないんですけど。
そんなときのために、高橋先生は、
素敵な言葉を教えてくださいました。

勇気が出なかったら、「春風鉄壁を貫く」という言葉を
心の中で唱えてみてくださいね。
春のやさしい風は鉄でできた強固な壁をも通り抜けるという意味です。



春風鉄壁を貫く

家にある故事ことわざ辞典には掲載されていませんでした。
どなたかの格言なんでしょうか。
とにかく、素敵な言葉だなあと思って。

似た格言なら、雨滴岩をも穿つ、とか?
でも春風のたおやかなイメージのほうがずっといいな。

「今の人は、堪え性がなくなった」ともおっしゃっています。
堪え性(こらえしょう)なんて、久方ぶりに目にしました。
誰も言わない・遣わない言葉ということは、
堪え性そのものが消えつつあるのでしょう。
自分もその一人であるんでしょう(残念ながら)。

勇気が出ない、もうやめたい、などというとき、
そっと思い出してみて、ちょっとがんばってみたいです。
春風鉄壁を貫く
春風の強さを信じてみよう。



そっと無理して、生きてみる: 百歳先生の人生カルテ


高橋先生は2020年1月16日、逝去されました。
103歳の大往生です。
素敵な言葉を遺していただけました。
実践あるのみです。
やってみないとわからないことだらけだそうですから、
いろいろやって、楽しんで生きていきましょうね。

最終更新日 : 2021-01-16