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2021-01-09 (Sat) 05:11

『一篇の詩に出会った話』アホでも言葉を発していい

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元気のでる言葉に出会いました。
『一篇の詩に出会った話(Pippo:編)』です。



「一篇の詩との出会い」に焦点を当てて、
11名にインタビューしたものです。
インタビュー相手は作家や本屋さん経営、
何かしら「本」とゆかりのある方々です。

その中で作家の西加奈子さんの回が面白くて。
「ほんまにそう思ったんだったら、それでええやん」です。

西さんがいろいろ批判されて凹んでいた時のエピソードです。

なんで、こんなん言われなあかんねやろ、って悩んで。
でも、その批判がすごく正しかったりするんですよね。
言葉として、正しいんですけど、
自分はすごく傷ついてしまう、というとき。


ああ、ありますね…正論言われて、反論なんかできへん。
でもめっちゃ傷つく、凹む…ってケース。
図星、とか、耳が痛い、とはちょっと違うものです。

西さん、お母さんにちょろっと話したんです。そしたら、

母親が
「あんた、その人に結婚式とか、お葬式、来てほしいん?」
って聞いてきて、「(中略)別に来てほしくないで」って言ったら、
「ほな、ええやん」って言われて。
(中略)
母親の一刀両断って、その批判の正しさとかぜんぶ切り捨てるし、
間違ってるんだけど、むちゃくちゃ勇気出て。
ほんまやなあって(笑)。
そっから、ほんとに気にせえへんくなったんですよね。


ざっくばらんなお母さんの言葉に救われてますよね。
みんなに響くかどうかはわからんけど、
西さんには、響いた。そして勇気が出て吹っ切ることができた。
そういう、言葉ってありますよね。

出すとこだしたら、なに言ってんねんコラ、っていう
めちゃくちゃ危険をはらんでる言葉の美しさ、ってあるな、


「アホでも言葉を発していい」
みんなイヤなところあるし、でも一旦、肯定したい、
自分がおることを、ってのは、すごい思ってて。
アホでもいいやろ、許して、みたいなとこはあると思いますね。



今って世間全体が、何かの発言に対して、
反射神経のように返しますよね。
それはラリーを続けたいものではなく、
平手打ちであって。


西さんの言うように、
一旦、肯定する。
どんな意見が出ても、「そう思うんやね」と受けとめる。

そう思うあなたを、私は受け入れます。
でも意見は違うものがありますよ。
意見が違うことと、あなたの人格を否定することは
別物だから。

こういうコミュニケーションをしたいですね。
というよりも、
そうできる人としかコミュニケーションをとらない、
としていきたいです。
そして、アホなこと言っていたいです(笑)。



一篇の詩に出会った話


それぞれの人に思い入れのある詩
(歌詞やナレーションもありますよ)があります。
楽しげな会話の和やかな雰囲気も伝わってきて、
心地よい一冊です。

最終更新日 : 2021-01-09