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思いが体を支配する、「わたしを超えて」

2019.03.20(06:00) 729

前回紹介した『わたしを超えて(玄侑宗久、岸本葉子:著)』



前回の記事はコチラ→『ずっと上機嫌でいてはいけない

岸本氏が能の講座で体験したことが書かれていました。


両手両足をそろえて、前屈してみます。
体のかたい人は指先が床に届きません。

次に、壁際に寄り、片手だけ軽く壁にふれて、同じように前屈します。

すると、難なく手が床につく。




本当に?と疑り深い私は、本を置き、立ち上がりました。
まずは前屈。
指先が少し床につきます(まだ、つくことに一安心)。

次に、右手を壁に軽く触った上体で、前屈。


さっきより指が深く床についてる!

これは、本当です。
ぜひ、試してみてください。


不思議ですよねえ。

筋肉には、必要以上に伸び過ぎないようストップをかけるセンサーがあるそうです。
椅子で居眠りしている人が、ぐら~っと傾きそうになったとき、ピクッと首が元に戻るとか。
あれがセンサー作動してるってことですね。

で、片手を壁につくことで(ここからが不思議)、

「自分は今、こういう姿勢をとっているんだよ、だから伸びていいんだよ」
という情報を、脳に与える(ことになっている)。
すると筋肉は安心してゆるむことができる


こういう仕組みだそうです。

脳というか、筋肉が?
単純に騙されてるようにも感じます。


そういえば自動車教習所に通っているとき、
こんな指導を受けました。

「カーブでは、ちょっと先を見るんだ。
そうしたら、ハンドルが勝手にそっちに動いてくれるから」


目の前の道だけを見て、必死に運転していた私は、
この助言で、楽にカーブを曲がれるようになりました。


人生もこれと同じ?
行きたい方向を、ちょっと先を見据えていれば、
自然とそっちに行けるんじゃ?


じつは私たちは、じつにシンプルなものをわざわざ複雑に考え、
自縛してしまってることが多いのかもしれませんね。

「大丈夫だから」と、安心させていきたいですね。
自分の頭と体に。



わたしを超えて―いのちの往復書簡




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ずっと上機嫌でいてはいけない、「わたしを超えて」

2019.03.18(06:00) 728

じつは上機嫌も上機嫌で滞っていてはいけない。

『わたしを超えて いのちの往復書簡』

お坊さんであり作家である玄侑宗久氏と、
エッセイストで癌体験者である岸本葉子氏の手紙だけの書籍です。



岸本氏の入院時の体験や、養生について書かれた手紙内容から、
ユング心理学、量子論、はては五輪書まで飛び出してくる、
贅沢で上質な内容に大満足の一冊です。


どこをとっても良いんですが、とてもおもしろいと感じたのが次のことです。


日常の生活では、私はとにかく「上機嫌」をお勧めしています。
上機嫌であることは、すなわち一瞬にして理知を超え、
世界ぜんたいを抱きしめる方法だからです。




玄侑氏の言葉なんです。
これは理解できますよね。
世界中の人がご機嫌で暮らす地球。
素晴らしい、パラダイスのようではないですか。

しかし、あとの手紙でこう書かれています。


じつは上機嫌も上機嫌で滞ってはいけない。
笑顔も滞ってはいけないんですね。
禅ではその一瞬に止まらない態度を、「驀直去(まくじきに去る)」などと申します。




ずっと上機嫌や笑顔がダメ。

意外すぎて「えっ!?」ってなりました。
ずっと笑顔のお母さん、目指してるけどぜんぜん出来ない~、
と想ってる私には吉報ですが。


禅だけじゃなく、般若心経の「色即是空」もこのことを表しているのです。
一瞬一瞬が滞らずに変わっている、つまり、「空(くう)」




上機嫌や笑顔に固執している心の状態は、
けして健全ではないんだと。

意外でした。

不機嫌とか、自分の意見は絶対に正しいんだ!というものが、
固執、に当てはまるのかと想っていました。

すべてが、滞らせない、留まらせない。

ずっと同じ状態でいるのが必ずしもいいわけじゃない・・・
ああ、
上機嫌も、行き過ぎれば「躁病」と言われるんですもんね。

ゆるやかにただよう、
流されずに、意思で流れていく。

いつもいつも笑っていられなくても、ガッカリしないでいよう。
そんな時もあるさ。

だけども、息子たちを叱った後にいつまでも不機嫌なのは私のほう。
息子があらためて、
「さっきはごめんなさい」と言ってきてくれたりするんです。
「もう怒ってへんよ」と、ギュウッとしてあげられる時もあるけど。

「うん・・・」と表情は変わらぬままって時もあります。
「まだ怒ってるわ」とさ~っと遠ざかる息子たち。

子供のほうが大人やわ。


不機嫌が長引いていないか?
これだけ気をつけよう、と心に誓って(また繰り返しても再チャレンジするぞ)。


わたしを超えて―いのちの往復書簡







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過去にまだ怯えている人へ、「春、戻る」

2019.03.15(06:00) 693

「思い描いたように生きなくたっていい。
自分が幸せだと感じられることが一番なんだから」



『春、戻る(瀬尾まいこ:著)』を紹介します。
春にぴったりの小説だと感じます。



正体不明、明らかに年下。
なのに「お兄ちゃん」!?
結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。
その正体と目的とは?

人生で一番大切なことを教えてくれる
ウエディング・ストーリー


   (帯コピーより)


紆余曲折あって無事結婚式~みたいなお話?
そんな感じで読み始めたら、想像とは違いました。

いや、結末はその通りなんですけど、
ウエディングがメインじゃなく、

過去のことを思い出しても、もう傷つかないんだよってことを教えてくれるストーリーです。


主人公のさくらには、思い出したくない過去がありました。
ずっと思い出さないように、慎重に慎重に生きてきて。

でも「お兄ちゃん」と名乗る見知らぬ青年が現れて、やっとその思い出と向き合ったとき。



何年か振りに光を当てられた日々は、とても静かによみがえった。
取り出せば進めなくなる。
そう思っていた時間は、ただゆっくりと広がるだけで、無駄に私を苦しめたりはしなかった。




傷からはもう、出血なんてしていない。
痕は残っているけれど、それはただ、痕であって、もう痛みはない。


過去のトラウマとか後悔などを見つめ、癒していくカウンセリングもありますよね。

私、それ、やりたくないなあと思うんです。
そっとしておきたい。



自分で思い描いた未来を歩くために、もがいていた。
自分で決めたはずなのに、その道を歩くのが困難だった。
でも、描いていた道を降りてから、見つけたものはたくさんある。




目的までの方法を変えて、ちょっとずつイイことに目を向けて、身につけていって。
イイものを上書きしていったんですよね。

私もこの方法をとります。

パソコンで書類作成する「上書き保存」とは違い、過去は過去として残っていくけど、
それも含めた、今の自分ってものになれて。

時間も薬だし。

ムリに悲しいことに心を使わなくってもいいんですよね。
そのうち、傷を見ても大丈夫な自分にまで変化しているから。

なんでもかんでも過去の傷を癒すことが先決、ではなくて。
そっと時間をかけることで癒えていくものだってあることを忘れずに。


春、戻る [ 瀬尾まいこ ]



思い描いたように生きなくたっていい。
自分が幸せだと感じられることが一番なんだから





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大事なことはなんでも小さい

2019.03.13(06:00) 735

言葉ってのはね、
大事なことほど小声でささやくものなの。
その方があいての心の奥にまでしっかり届くんだから。



大事なことは小声のほうが伝わるもの。
大事なことほど、小文字で書かれているもの!

『大事なことほど小声でささやく(森沢明夫:著)』です。



大事なことを伝えようとして、
大声でしゃべれば伝わるのか。

そんなことはありませんね。

「静かにしろ!」
その声が一番うるさいと、何度学生のころに思ったことか。

選挙カーが走るたびに、
「この政党(候補者)にだけは、絶対投票しない!」なんて思ってしまったり。


大事な話は、大きな声で言わないもの。

そして、
これは文字にも通じるなあと思います。


今、スマホ会社を変えようと検討してるんですね。
通信費を抑えたいし、機種代も安かったらいいなあと思って、
サイトを見比べているんですが。

おっ、これならお得やん!って思ったら、
たいてい、こんな「*」マークがついていて、

下に、米粒サイズの文字で、
この金額で利用するための条件がこと細かく指定されているのです。

あの文字サイズ、いったい何フォントやねん!?って言いたくなる小ささです。

でも、あの文字を読んでおかないと、
契約後に、
「え~?なんで安くならないのー!」となってしまうんですよねえ。

あらゆる契約書や説明書には、
小文字の罠が待ち構えているのです。

いや、罠じゃないけど。

あと、文字に色があるのも「うるさく」感じますね。
たとえで出して恐縮ですが、
ドンキホーテの広告や、楽天のサイトなどは、
デカデカ・チカチカして、いったい何がお得になってるのか、
訳分からなくなってくるんですよ。

このブログがもしも、こんなふうに・・・

大事なことは!?
小さな文字で書こう!!

そうすれば相手に届きます!!!!

こういう書き方を多用していたら、
うるさいったらありゃしないってなると思うんです。

文字なのに、うるさい。
面白いですけどね。聴こえてないけど、聴こえてるみたいな表現で伝わるところが。


さらに考えてみると、
子育ての大きな方向ってのは、細かいことは気にしないんです。
日常のことは細かいことを言ってしまいます。

靴はそろえて脱ぐこと。
出したら元の場所に片付けること。
靴下は裏返しで脱ぎっぱなしにしない。
あらゆることを・・・そういうことが大切かなあと思っています。

仕事場だってそうかもしれません。
気持ちよく働けるというのは、
椅子から立ち上がってどこかに行くときに、
必ず椅子を机に戻すとか。

後ろを通る人がススッと通れるように、椅子を戻す。
たったこれだけのことでも、出来る人と出来ない人では、
なにかが違うと感じます。


大事なことは、なんだって小さいことかもしれません。




大事なことほど小声でささやく [ 森沢明夫 ]


心の傷は、ぜーんぶ、ここに置いて帰りなさい。
生きることへの感謝を取り戻せる場所。

身長2mを超えるマッチョなオカマ、通称ゴンママ。
ゴンママが経営するスナック「ひかり」を舞台に、
人知れず心に傷を抱えた者が癒されていく。


癒し小説、とまでは言わないです。
さらりと読めますし、感動とか、感涙まではいかなかったです。

でもゴンママのキャラクターがかわいくて、
クセのあるお客さんたちとの軽妙な会話が、
読書タイムを軽やかに楽しませてくれました。
きっと疲れてるときほど、こういう小説がいいんです。



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手と手をつないでしっかり生きる

2019.03.11(06:00) 726

年を経るごとに、3月11日がより特別な日に感じてきています。
『むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く(永六輔:著)』
この本の中から、東日本大震災に関係する文章を紹介します。



岩手県釜石小学校にはこんな校歌がある。
この校歌、地名も校名も入ってない。

♪しっかりつかむ
    しっかりつかむ
 まことの知恵を
    しっかりつかむ
 困ったときは
    手を出して
 ともだちの手を
    しっかりつかむ
 手と手をつないで
    しっかり生きる

この校歌を歌いながら逃げたという話を聞いて感動。
作詞・井上ひさし。
作曲・宇野誠一郎。
「ひょっこりひょうたん島」の名コンビ。



今、あの時のことを想像して胸がつまりそうです。
歌うことで、歯を食いしばるよりも力が沸いたんだろうな・・・。


「ひょっこりひょうたん島」、
私は観ていませんが、今でも主題歌などはyoutubeで観れますね。
井上ひさしさん作詞の歌は、希望に満ちているように感じます。


♪丸い地球の水平線に
 何かがきっと待っている
 苦しいこともあるだろさ
 悲しいこともあるだろさ
 だけど僕らはくじけない
 泣くのはいやだ笑っちゃおう



これは主題歌ですね。
私が最近知って好きになった歌があります。

「ドン・ガバチョの未来を信ずる歌」

♪今日がダメなら明日にしまちょ
 明日がダメなら明後日にしまちょ
 明後日がダメなら明々後日にしまちょ
 どこまで行っても 明日がある ホイ



どうやらこれは、口ばっかりのドン・ガバチョが
先延ばしにする歌だそうですが。

でも、なぜか希望で明るい未来を感じてしまいます。

ドン・ガバチョのあさっても!しあさっても!
という、根拠のない自信がいいなあと思います。

いや、根拠はあるか。
地球も太陽も、あと数億年は存在してくれるそうなんで。
必ず、明日もあさっても、しあさっても、来ますね。


2011年から8年。

あの当時、
あなたは家にほとんど帰らず、
一ヶ月お風呂にも入らずに働き通しだったんですよね。


あれから8年。

うれしいことも、楽しいことも、
悲しいことも、悔しいことも、
絶望のときも、泥のように疲れたときも、
なにもかもやめたくなったことも、
目を閉じただけで悲しみの波にとらわれたことも、

あらゆることがあったと、想える限り想像しています。


それでもあなたは、周りの人に笑顔を見せていました。
今日より明日をよくしたいと願いながら。


When do you feel happy?

あなたの今日も、幸せを感じる時間がありますように。
明日は、今日よりも幸せを感じる時間が増えていますように。



むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く[本/雑誌] (単行本・ムック) / 永六輔/著



自分の意見を自分の言葉できっぱりしゃべっていた人、永六輔さん。
今、こういうことをやさしく・深く・面白くしゃべってくれる人があんまりいない。
この本は晩年の永さんの言葉が結集されていて、
何度も読み返してみたくなりそうです。

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  1. 思いが体を支配する、「わたしを超えて」(03/20)
  2. ずっと上機嫌でいてはいけない、「わたしを超えて」(03/18)
  3. 過去にまだ怯えている人へ、「春、戻る」(03/15)
  4. 大事なことはなんでも小さい(03/13)
  5. 手と手をつないでしっかり生きる(03/11)
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